森羅万象、政治・経済・思想を一寸観察 by これお・ぷてら
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平均値を懐疑する
まず<ゆらぎ>という概念を、著者小森陽一はどのように定義しているのか、からはじめなければなりません。小森によれば、それは、ある具体的な現象を平均値として記述したときに、その法則的な平均値にあてはまらない、不均等な数値が生じることです。したがって、小森がいうように、それは「予測可能性と不可能性、均質な状況とランダムな状況とを同時にとらえようとする領域」であり、別の言葉でいえば、新たな階梯を創出しうる領域でもあるということができるでしょう。
『<ゆらぎ>の日本文学』で、著者小森は、「日本」-「日本人」-「日本語」-「日本文化」といった四位一体の構図をくりかえし批判しています。この4つの結合が、「あたかも自明な統一体のように錯覚され、自らの存在が、その統一体を構成する属性であるかのようにひとたび認識されてしまうと、それは非常に強力な差別と排除の思想と言説を生み出す装置になる」からです。この4つを結合しようとする立場は、「明らかに明治的近代における、過剰なまでの欠落意識の所産」だと著者はいいきります。
ここでいう「欠落意識」とは何か。欧米の近代文学にたいして、遅れて出発した「日本近代文学」は、常に欧米の「影響」をうけ、実体化されるしかない。「日本近代文学」は、欧米の近代文学者を鏡としてはじめて実在することになる。いいかえると、小森のいう「欠落意識」とは、西洋が東洋にむけたまなざし=オリエンタリズムを、日本の文学研究者が、西洋を中心とした価値評価の枠組みとして自らのうちに内面化することによって日本の文学を再発見していくという、この思考回路を指していると私は思います。
では、以上のように、西洋の後発として、西洋の近代文学を受容することによって存在してきた「日本近代文学」のなかで、はたして著者は、<ゆらぎ>という領域をどこに見出すのか。小森がこの本でとりあげている作家群-漱石および大岡昇平、谷崎潤一郎、永井荷風、中島敦、牧野信一、宮沢賢治、横光利一に、小森はそれをみてとっています。
小森の「あとがき」の言葉にしたがえば、<ゆらぎ>とは、平均値として見いだされた法則とそれにあてはまらない世界との間を、一つの連動過程としてとらえられるような、非線的(ママ)思考の中で姿をあらわす現象です。法則にあてはまらない現象を排除し無きものとする幻想を、<ゆらぎ>は「懐疑する思考の場でもある」のです。
小森が見出そうとする<ゆらぎ>は、平均値を徹底して懐疑するという実践をとおして、読者である私たちがこんどは引き継がねばならないでしょう。
小森陽一『<ゆらぎ>と日本文学』(NHKブックス)
医療・福祉への外国人労働者の導入
送られてくるメルマガから紹介します。
多田富雄さんのことを紹介した記事に関連して、医療がいま、構造改革のターゲットの1つになっていることをのべました。その流れの1つです。他の職種でも外国人労働者の導入がもくろまれています。
■政府の規制改革・民間開放推進会議は7月をめどにまとめる中間答申で、日
本の国家資格を取得していても日本では原則就労できない外国人介護福祉士に
ついて、就労可能な在留資格を与えることを求める方針を固めた。
『速読!今週の医療界』(第165号2006年6月2日)から
多田さんの「2つのたたかい」
http://blog.goo.ne.jp/longicorn/e/c6ff43aa99bc344a928a8067edd0af95
多田富雄さんのことを紹介した記事に関連して、医療がいま、構造改革のターゲットの1つになっていることをのべました。その流れの1つです。他の職種でも外国人労働者の導入がもくろまれています。
■政府の規制改革・民間開放推進会議は7月をめどにまとめる中間答申で、日
本の国家資格を取得していても日本では原則就労できない外国人介護福祉士に
ついて、就労可能な在留資格を与えることを求める方針を固めた。
『速読!今週の医療界』(第165号2006年6月2日)から
多田さんの「2つのたたかい」
http://blog.goo.ne.jp/longicorn/e/c6ff43aa99bc344a928a8067edd0af95
クリの花は「集客力」が高い
この時期になると、クリの花はむせるような匂いを放つ。この花にも、たくさんの昆虫とともに多くのカミキリが集まります。たとえば九州で普通にみられるカミキリでは、シロトラカミキリ、トゲヒゲトラカミキリ、ホタルカミキリなど。低山地でも花をのぞくと、このほかにもたくさんの種類のカミキリが集まっています。
一方で、クリをホストとするカミキリではヨコヤマトラカミキリが有名か。ヨコヤマトラカミキリはエレガントな雰囲気を漂わせる、虎髪切です。
話をもとにもどすと、クリの花は、たくさんの昆虫を集めることのできる花です。小さな花が多数集合し、房状になっています。この花のつき方も、多くのカミキリを集めることのできる、いわば「集客力」の高い花の特徴の一つです。
カミキリは蜜や花粉を求めて花に飛来し、そのことによって密集する花の花粉がムシたちの体のあちこちに付着し、受粉が促進されるという、自然界のしくみがそこにあるといえるでしょう。
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