曲学阿世:真実を追求し、虚実の世間に迎合するようなことはしたくない。

真実を曲解し不正な情報によって世間の人々にこびへつらい、世間にとり入れられるような、ことはしたくない。

〇 酷寒の「谷中の政経塾」と高知今治旅行記  日本一新の会・代表 平野 貞夫妙観

2017年01月27日 14時37分15秒 | 政治経済、社会・哲学、ビジネス、

 

◎「日本一新運動」の原点―354

            日本一新の会・代表 平野 貞夫妙観

〇 酷寒の「谷中の政経塾」と高知今治旅行記

 1月22日(日)と23日(月)の1泊2日で久しぶりに高知
と今治を訪ねた。西日本に寒波が到来し、酷寒ではあったがさま
ざまな人々との出合いで学ぶことが多かった。
 出発の前々日20日(金)に谷中の『全生庵』で「谷中の政経
塾」の面々に「田中角栄の凄さと弱さの実像」をテーマに放談し、
それに続く強行軍だった。
『全生庵』といえばかつて中曽根さんが座禅したお寺で知られ、
最近は安倍首相が山本有二農水大臣の案内で座りに行ったことで
話題になった所だ。実は先代の住職が高知出身で、伊野町長を長
く勤めた井上さんと、旧制海南中学校で同級生だった。私が国会
議員になった平成4年頃、井上町長から『全生庵』で座禅を学べ
といわれたが、中曽根さんの話を聞いて「狸禅」には付き合いた
くないと逃げていた経緯があった。
 佐高信さんの紹介で、参加者はジャーナリストOB・一流企業
のサラリーマン・慶應大学の学生などで、社会の実態を学ぶこと
が狙いのようだった。参加者が発想できない政治の裏側を話した
ところ、鋭い質問が続発した。いずれ経営者となる人たちが新聞
テレビに出ない政治の実態を知ることは大事なことだと思った。

(山原健二郎記念館と筆山の墓所で誓い合った政権交代の実現)

 私はここ数年、懸案事項として故人となった高知県選出で共産
党衆議院議員・山原先生の墓参の思いがあった。山原先生は共産
党国会議員の中でも、青森県選出の津川武一医学博士に並ぶ人格
者で知られていた。昭和40年代から平成初期にかけて、教育者
の経験を持つ山原先生の国会活動は異色であった。
 実は私の母方の叔父、平林速夫と旧制高知城東中学校の同級で
机を並べた親友だったとのこと。叔父は陸軍士官学校を出て日中
戦争で少尉任官後に戦死した。昭和14年だったが、5歳の私は
その葬儀を憶えている。山原先生が衆議院議員選挙で当選し、衆
議院事務局に勤めていた私を訪ねてきて、「平野君は、僕の中学
校時代の親友で最初に戦死した速夫君に似ている」と、涙を流し
てくれた。
 当時、高知県から衆議院議員に大西正男(自)、井上泉(社)
山原先生を入れて3人が党派を超えた付き合いをしていた。私も
しばしば郷土出身者が経営していた原宿の『土佐』に呼ばれ痛飲
した。私はこの3人を「土佐人間党」と言って喜ばれた。
 私が参議院高知地方区に出馬したとき、自民党推薦で県内の自
民党幹部を訪問したとき、支部長の3人が「私は衆議院選挙では、
山原さんを応援することにしている」と公言した。理由を問うと、
同級生とか恩師とのこと。そういえば、私の兄も教え子で同級に、
鎌倉節元宮内庁長官や中谷健元建設協会会長(中谷元前防衛大臣
の父)らがいた。
 野党が協力して政権交代を実現して立憲政治を再興し憲法九条
を生き返らせようという重大な時局に、「政治理念や基本政策が
一致しない共産党と政権を組むことはない」と主張する元二重国
籍の政党代表がいるが、政治は自己を売り出すビジネスではない。
国民の生命と暮らしを保証するため「人間党の自覚」をして貰い
たいものだ。
 山原健二郎記念館を訪ねたところ県内の支援者を中心に3千万
円を超える寄付で建設したとのこと。生誕から他界するまでの貴
重な活躍の資料が展示されており、山原健二郎の精神が見事に生
かされていた。今どきの与野党政治家で、こんなに遺徳を慕われ
る人物はついぞ見ることはない。墓参には山原記念館に駆けつけ
てくれた関係者10名と、筆山の墓所に故人が好物であった清酒
を持参した。筆山には土佐の歴史を刻んだ人物の多くが眠ってい
る。政権交代を実現して、山原先生の墓所の桜の下で宴を張ろう
と誓い合った。

(「四国の人材育成を考える会」にて)

 1月23日(月)高知市から民進党県連職員の大崎氏の運転で、
今治みなと交流センターで開かれた「四国の人材育成を考える会」
に出席した。海洋環境改善に余命をかけた明神水産(株)の創始
者・明神照男氏が同行してくれた。
 きっかけは今治市で活動している黒川敦彦氏の呼び掛けだった。
黒川氏は「でんわ勝手連」の事務局長で市民運動家でもある。今
治市に「獣医大学」を設立しようとの動きがあり、それよりも、
今治の地場産業である造船やタオルなどを振興させるため、海洋
環境保全などを狙いとした人材育成をする施設はどうかを議論す
る会合であった。
 大阪大学の浜田格雄講師が産学連携について、明神氏が海の環
境と水産業、私が海洋のエネルギーと産業創出について意見を述
べた。20名近い若い自営業者が出席、地方経済の衰退の話があ
り、80代の高齢者の話を聞いて議論でき、海洋環境改善技術で
地方振興ができると好評であった



〇 日本人と『憲法九条』 3
(参議院選挙で受けた徳川家康と「お万の方」の話)

 昨年の7月、参議院選挙で「生活の党」は全国比例区に青木愛
さんを立候補させた。青木さんは千葉県房総地区の出身で、生活
の党で絶対に当選させなければならない候補者だった。千葉県内
で一定の票を得ることが必要で、総指揮官の私は悩みに悩んだ。
結果は開票日の深夜が過ぎて夜が明けた頃、奇跡的に全国比例の
最後の当選者となることができた。これで「野党協力路線」を主
導する、生活の党の小沢代表の基盤を確保することができた。
東京を始め、各地での関係者が活躍したお陰だが、その時の奇跡
を述べておきたい。

 7月8日(金)苦戦が続く最終盤、青木愛の出生地が「お万の
方」の生まれた勝浦市の近くであることに気がつき、早朝に柏市
の布施弁天を参拝し、妙見菩薩の前で「お万の方」の身代わりと
して「生命と平和を守り、民衆の福寿のため全力を挙げます」と
誓うシーンをネット用に撮影した。その足で北総線の鎌ヶ谷駅頭
で、街頭演説を行った。
 そこで私は、徳川体制の政治と安倍自公政治を比較するという
乱暴な話をした。要点は、
1)徳川家康は大名など権力者は苛めたが、民衆は苛めなかった。
封建時代という制約はあったが、大名間の争いや海外侵略を抑え
平和路線を進めた。そして江戸の町づくりで民衆の暮らしを良く
する政策を展開した。
2)安倍政治がどんなことをしているか。憲法9条に反して集団
的自衛権を容認し、戦争ができる安保法制を強行成立させた。ア
ベノミクスで貧富の格差を拡大し、消費税増税など民衆を苛める
政治ばかりしている。
3)家康が、平和で民衆のための政治をするようになったのは、
政治の師「天海僧正」と側室「お万の方」、この2人の妙見星信
仰の影響によるものだ。この鎌ケ谷・柏・松戸など、下総地方は、
平将門以来から「妙見菩薩信仰」のメッカだった。青木愛は「お
万の方」の生まれ代わりとして、民衆の生命と暮らしを守る政治
を行う責任がある。是非、ご支援を願う。

 翌9日(土)、参議院選挙の最終日に、青木愛が布施弁天の妙
見堂で「お万の方」の身代わりを誓った映像がネットで流れた。
千葉県の下総地区ではネットで話題となる。青木愛の後に妙見さ
んが見えたと言った噂が広がった。夕刻この情報を耳にした私は
奇跡を祈っていた。厳しい選挙の中で最後であったが当選できた。
これも「お万の方が信仰する妙見さん」のお陰だ。

(「お万の方」研究に勝浦市を訪問!)
 これまでの「お万の方」についての私の知識は少なく、戦乱の
時代に苦労を重ねて育ち、縁あって徳川家康の側室となる。民衆
の福寿を教示する「妙見菩薩」を信仰し、家康の信仰面に影響を
与えたという程度であった。
 一方、家康の幕政の重要構想に参与した天海大僧正がいた。家
康に「天台」の教えを説き家光らの尊崇を受け日光山を再興した。
日光山の家康廟の上には天台(北極星)が輝くつくりである。天
台宗とは北極星を中心とする妙見・星信仰のことだ。
 私は、昨年の8月24日(水)9月10日(土)11月12日
(土)の3回にわたり勝浦市を訪問した。勝浦市では「お万の方」
について、ほとんどの市民は関心がなかった。唯一、「水産加工
業『(株)西川』の故人となった先代が、強い関心をもっていた」
との情報を教えてくれたのが私と同郷で友人の「明神水産(株)」
の創始者であった。
 8月24日の勝浦訪問は明神氏の案内で、「(株)西川」の齋
藤社長夫妻の知人に話を聞くことができた。この時故人となった
戸田七郎氏(安房地区出身で住友金属(株)取締役)が平成5年
に出版した『女心仏心―養珠院お万の方の生涯―』がお万の方研
究に最も適切とのアドバイスを受けた。
 現地での話と、この書物を読んで私がいかに無知であったかを
思い知らされた。何と、家康とお万の方には2人の子息があり、
兄の「頼宣」は紀州に、弟の「頼房」は水戸藩主の初代となる。
頼房の子息が「光圀」こと水戸黄門でお万の方の孫である。お万
の方の法華経・妙見信仰を継承した生涯であった。八代将軍・徳
川吉宗は紀州の出であり、お万の方の血筋と心情を受け、大岡越
前らと徳川政治を確立したとのこと。そしてお万の方は「人間の
生命」を大切にする法華経の真髄を家康に教えた事件があったこ
とを知った。これが、憲法9条の先行形態の思想的背景の原点と
して究明すべき課題と思った。           (続く)




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