セピア色の映画手帳 改め キネマ歌日乗

映画の短い感想に歌を添えて  令和3年より

新年のご挨拶&2017年決算

2018-01-01 00:00:00 | ベスト10
 あけまして おめでとうございます

  旧年中は大変お世話になり、ありがとうございました
  引き続き本年も宜しくお願い致します

    平成30年 元旦

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 (2017年)
   劇場24本 DVD39本
   外国映画55本(6本) 邦画8本
   初見57本 再見6本
   新作13本(1本) 旧作50本(5本)

 2017年 マイ・ベスト15
 (☆印 2017年公開作 ‘16.12.16~‘17.12.15)


 1.「タレンタイム~優しい歌」(2009年、マレーシア)☆
     作品に描かれる世界は監督の理想である、が、理想を持たない人生は空しい。
 2.「山の郵便配達」(1999年、中国)
     素晴しい父子映画であり、美しい家族詩
 3.「泥の河」(1981年、日本)
     昭和のあの頃、あの場所を鮮明に。大人への通過儀礼を切なく描いてる。
 4.「西部戦線異状なし」(1930年、米)
     反戦映画の傑作の一つだと思う。
 5.「レオン」(1994年、仏・米)
     レオン、マチルダの孤独、皮肉にも悪逆刑事が二人を結びつけるアンサンブル。
 6.「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」(1992年、米)
     アル・パチーノ!
 7.「みかんの丘」(2013年、エストニア・ジョージア)
     静かに訴えてくる反戦映画の佳作。
 8.「いつか晴れた日に」(1995年、米)
     美しくも重厚なメロドラマ。
 9.「新感染 ファイナル・エクスプレス」(2016年、韓)☆
     ハイ・テンポながら人間ドラマにも手抜きなし。
10.「美女と野獣」(2017年、米)☆
     エマ・ワトソンが贈る、美しいディズニー・ワールド。

11.「幸せなひとりぼっち」(2015年、スウェーデン)☆
     イライラ・頑固老人が、世の中を変えるのは怒りより優しさだと気付くまで。
12.「マンチェスター・バイ・ザ・シー」(2016年、米)☆
     癒えない傷も 忘れられない痛みも。その心ごと生きていく~惹句そのものの作品。
13.「プライドと偏見」(2005年、英)
     キーラ・ナイトレイが良かった。
14.「牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件」(1991年、台湾)
     肝を噛んでしまったような苦(にが)み、忘れたくてもこびり付いてる。
15.「ラ・ラ・ランド」(2016年、米)☆
     全ての要素が高水準で入りながら、突き抜けられなかった。

 監督    ヤスミン・アフマド 「タレンタイム~優しい歌」
         観た後で自然と優しい気持ちに充たされる、素晴しい作品を創ってくれ
         た事に感謝。
 主演男優 滕汝駿 「山の郵便配達」
         多くを語らず、表情、眼差し、佇まいや動きで辿ってきた人生を感じさせる
         素晴しい演技。
 主演女優 エマ・トンプソン 「いつか晴れた日に」
         長女気質を自然に的確に、何より主人公エリノアになり切っていた。
 助演男優 ゲイリー・オールドマン 「レオン」
         この人の演技がなかったら、作品の面白さは半減していたと思う。
 助演女優 アゼアン・イルダワティ 「タレンタイム~優しい歌」
         死神から引導を渡された時の表情。
         絶望から諦め、そして、人生を振り返り僅かな笑みを浮かべる、その1分
         に満たない演技に。
         (マレーシアでは有名な芸人さん、当時、本当に重度の癌患者だった。
         ~監督が治療費の足しにと出演依頼)
      加賀まりこ 「泥の河」
         撮り方だろうけど、この世の人でないような妖しい美しさ。
         それを感じさせる演技。

 音楽   「タレンタイム~優しい歌」
         作品を彩る数々の歌が、どれも素晴しかった。
         ピート・テオ自身がマレー語で歌ってる画像がUPされてますが、作品中の
         英語版より良いと思う。

  (主演男優)
 田村高廣 「泥の河」
  滕汝駿と同じく、その人と人生を感じさせて素晴しかった。
 ジャン・レノ 「レオン」
  一人ぼっちの根なし草の哀感、機械が人に戻る戸惑い、いろいろなモノを感じさせる
  演技。ナタリー・ポートマンとの相乗効果も感じました。
 アル・パチーノ 「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」
  この作品は自分の為にある、とでも言いそうな独壇場の演技と個性。
 シャー・ルク・カーン 「マイネーム・イズ・ハーン
  アスペルガー症候群の青年になり切りながら、自分の個性も上手にアピール。

  (主演女優」
 藤田弓子 「泥の河」
  昭和中期の下町の母さんってあんな感じだよね、と納得させる演技。
 ナタリー・ポートマン 「レオン」
  素晴しいマチルダだった、ジャン・レノとの組み合わせも抜群。
 エマ・ワトソン 「美女と野獣」(2017年)
  役と彼女のキャラクターがピッタリだった。今年一番可愛い女優さん、演技もベルその
  もの。
 キーラ・ナイトレイ 「プライドと偏見」
  物語の時代からは浮いて見えるけど、力技で役を捻じ伏せた。

  (助演男優)
 アラン・リックマン 「いつか晴れた日に」
  多人数の入り組んだ物語が浮足立たなかったのは、彼とエマ・トンプソンのお陰。
 桜井稔 「泥の河」
  逞しいけど薄倖、貧しさからの危うさ、目の演技が良かった。
 マーチン・ステファンズ 「回転
  終盤、可愛い子から本性を見せる一瞬の演技に。
 キム・ウィソン 「新感染 ファイナル・エクスプレス」
  心底、厭な奴と思えた、今年見た一番厭な奴。(笑)
 マ・ドンソク 「新感染 ファイナル・エクスプレス」
  典型的な心優しきマッチョマン、ウィソンと正反対の漢を好演。

  (助演女優)
 ヴェラ・クルーゾー 「悪魔のような女
  見ていてイラつくくらい弱い女、でも、本当に弱い女だったの?
 バハー・パール 「幸せなひとりぼっち」
  ヴェラと逆のハッキリ、ズケズケ女。引っ掻き廻し役だけど上手く演じてたと思う。
 ケイト・ウィンスレット 「いつか晴れた日に」
  控えめな長女と活発な次女、その次女の性格をしっかり掴んでました。

  (音楽) 
 「Another Day of Sun」 「ラ・ラ・ランド」
   一番印象に残るナンバーが一番最初に来てしまった不幸。

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 2017年公開作(‘16.12.16~‘17.12.15) ベスト7

 1.「タレンタイム~優しい歌」
 2.「新感染 ファイナル・エクスプレス」
 3.「美女と野獣」
 4.「幸せなひとりぼっち」
 5.「マンチェスター・バイ・ザ・シー」
 6.「ラ・ラ・ランド」
 7.「ドリーム

 2017年 上半期ベスト10 こちら と こちら
       下半期ベスト10 こちら
 観賞リスト 1月~3月 こちら
         4月~6月 こちら
         7月~9月 こちら
        10月~12月 こちら
         
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2 コメント

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Unknown (take51)
2018-01-03 18:51:26
鉦鼓亭さん、あけましておめでとうございます!

書かれている2017年のマイ・ベストに知ってる
映画があまりありませんでした(^▽^;)

しかしマレーシアやスウェーデンなど、色んな国の
映画を見られているんですね!TSUTAYAなどに
並んでるのでしょうか??ちょっと興味が・・(^.^)

中国映画もレッドクリフ以外を見た記憶があまりないのですが、
ドラマの武則天に嵌り中国映画にも興味が沸いてます。

中国映画、というよりファン・ビンビンに・・かもしれませんが(笑)

今年もどうぞよろしくお願いします!!(^.^)
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Unknown (鉦鼓亭)
2018-01-03 22:33:06
 take51さん、こんばんは

 あけまして おめでとうございます
 こちらこそ、本年も宜しくお願い致します

知ってる映画があまりありませんでした(^▽^;)
>僕、だんだん観る映画が偏ってきてますから、参考になるかどうか。(汗)
今の観る基準は、こんな感じです。
・1、2年前からハリウッドに飽きがきてる。
・歳のせいかアクション映画への興味も失せた。
・続きモノは基本パス!(いつまで生きられるか解らないので、ずるずる引っ張られるのが厭)
・インド映画に目覚めてから、今迄、観てこなかった国々の作品にも少し興味が出てきた。
・人間のドラマが見たいのでドラマ性重視。
・filmarks4.1点以上で、アクション、続きモノ以外はなるべく観るように頑張る。(興味ある作品は点数関係なし)

TSUTAYAなどに並んでるのでしょうか??
>「タレンタイム」、現在、ソフト発売予定なし。
観た人の評判は凄く良いのですが、マレーシアですから半分、諦めています。
「山の郵便配達」、DVD在庫なし、現在、アマゾンではプレミアム価格。
TSUTAYAはVHSのみで在庫店舗も殆どなし。
(月間レンタルのどこかに有るかも)
どちらも作品も出れば即買いなんですけど。(泣)

それ以外の作品は何とかなると思います。(「ドリーム」は未発売かも~でも、これは確実に出る)
今月、レンタル開始の(日にちは?)、「新感染
ファイナル・エクスプレス」は面白いですよ、ゾンビ、韓国にこだわらないならお薦めします。(汗)

中国映画にも興味が沸いてます
>僕も殆ど観てないのですが、今の所、大外れはないです。
人生オールタイム1位は「七人の侍」と中国映画が並んでいます。(尤も、香港返還前の中国だけど)

今年も映画の話にお付き合い頂ければ幸いです。
※「牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件」
>ケツの痛みに耐えて休憩なしの劇場4時間、「よく頑張ったで賞」も少しあります。(只、評価はメチャ高い)


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