「いつか晴れた日に」(「Sense and Sensibility」、1995年、米・英)
監督 アン・リー
原作 ジェーン・オースティン 「分別と多感」
脚色 エマ・トンプソン
撮影 マイケル・コールター
美術 ルチアーナ・アリジ
衣装デザイン ジェニー・ビーヴァン ジョン・ブライト
音楽 パトリック・ドイル
出演 エマ・トンプソン (エリノア)
ケイト・ウィンスレット (マリアンヌ)
アラン・リックマン (ブラントン大佐)
ヒュー・グラント (エドワード)
グレッグ・ワイズ (ウィロビー)
19世紀初頭、イングランドのサセックス州。
私園ノーランド・パークの主が亡くなり、残された後妻と三人の娘は館を
出る事に。
その娘エリノアとマリアンヌの愛と成長の物語。
ちょっと最初は、「若草物語」か「恋のエチュード」のどちらの路線かと思
いましたが違った。(笑)
とても上質なメロドラマを叙事詩風に描いた作品。
登場人物がやたらと多く、相関図が幾らか曖昧なまま見終わったのです
が(ルーシー、誰の娘なのか鑑賞中、誤解したままだった)、ドラマに影響
を及ぼすまでではなかったです。
話が整理されていて登場人物の感情がよく解り、それが綺麗なイングラ
ンドの風景に溶け込んでいて、その辺はD・リーン監督の「ライアンの娘」
(‘70、英)を思い出しました。
只、エドワードの処理は強引な感じがしてしまった、そこが、ちょっと引っ
掛かったけど、それ以外は申し分なかったと思います。
主要登場人物が皆、健気(薄情者のウィロビーさえ、ラストでマリアンヌ
への想いが本当だったという律儀さ。(笑))。
だからこそ、エリノアが報われる場面で感情を共有できる。
又、それを納得させる役者陣の演技も皆、良かったです。
特に主役を演じたエマ・トンプソンの抑えた演技が素晴らしく、自ら脚色
しただけあって長女エリノアに成りきっていました。
秋の夜長によく似合う作品。
※この入り組んだ相関図、ドロドロさせてヘンテコな殺人事件を起こせば
横溝正史。(笑)
H29.10.29
DVD
監督 アン・リー
原作 ジェーン・オースティン 「分別と多感」
脚色 エマ・トンプソン
撮影 マイケル・コールター
美術 ルチアーナ・アリジ
衣装デザイン ジェニー・ビーヴァン ジョン・ブライト
音楽 パトリック・ドイル
出演 エマ・トンプソン (エリノア)
ケイト・ウィンスレット (マリアンヌ)
アラン・リックマン (ブラントン大佐)
ヒュー・グラント (エドワード)
グレッグ・ワイズ (ウィロビー)
19世紀初頭、イングランドのサセックス州。
私園ノーランド・パークの主が亡くなり、残された後妻と三人の娘は館を
出る事に。
その娘エリノアとマリアンヌの愛と成長の物語。
ちょっと最初は、「若草物語」か「恋のエチュード」のどちらの路線かと思
いましたが違った。(笑)
とても上質なメロドラマを叙事詩風に描いた作品。
登場人物がやたらと多く、相関図が幾らか曖昧なまま見終わったのです
が(ルーシー、誰の娘なのか鑑賞中、誤解したままだった)、ドラマに影響
を及ぼすまでではなかったです。
話が整理されていて登場人物の感情がよく解り、それが綺麗なイングラ
ンドの風景に溶け込んでいて、その辺はD・リーン監督の「ライアンの娘」
(‘70、英)を思い出しました。
只、エドワードの処理は強引な感じがしてしまった、そこが、ちょっと引っ
掛かったけど、それ以外は申し分なかったと思います。
主要登場人物が皆、健気(薄情者のウィロビーさえ、ラストでマリアンヌ
への想いが本当だったという律儀さ。(笑))。
だからこそ、エリノアが報われる場面で感情を共有できる。
又、それを納得させる役者陣の演技も皆、良かったです。
特に主役を演じたエマ・トンプソンの抑えた演技が素晴らしく、自ら脚色
しただけあって長女エリノアに成りきっていました。
秋の夜長によく似合う作品。
※この入り組んだ相関図、ドロドロさせてヘンテコな殺人事件を起こせば
横溝正史。(笑)
H29.10.29
DVD