セピア色の映画手帳

古い映画を中心に

「勝手にふるえてろ」

2018-10-15 21:20:28 | 映画感想
 「勝手にふるえてろ」(2017年、日本)
   監督 大九明子
   原作 綿矢りさ 「勝手にふるえてろ」
   脚本 大九明子
   撮影 中村夏葉
   音楽 高野正樹
   主題歌 黒猫チェルシー
   主演 松岡茉優
       渡辺大知
       石橋杏奈
       北村匠海
          
 会社で経理の仕事をしてるヨシカは恋愛未経験だが10年来一途に思ってる一宮(イチ)が居る、そんな彼女に或る日、営業の霧島(二)からコクられるという生れて初めての事態が・・・。

 予告編 https://www.youtube.com/watch?v=4ewQtV9lGCg

 今年、3人目の取扱説明書必須の女。
 1人目 「心と体と」のアレクサンドラ・ボルベーイ
 2人目 「レディバード」のシアーシャ・ローナン 
 3人目の松岡茉優
 1人目は心の病気だけど、2人目と3人目は陽と陰、或いは躁と欝の違い。(笑)

 周りに壁を作って自分の世界に閉じこもり夢ばかり見てる、未だにそういう傾向が残る僕には、中々、イタい物語。
 そんなタイプのヒロインが自ら作った厚い壁をぶち壊す瞬間を捉えた作品、まぁ、その為に2時間たっぷりと状況を作っていく訳で、そこを耐えられるかという問題は有るけど(コメディチックだから見易いと思う)、似た傾向を持つ人にはそれなりに面白いんじゃないでしょうか。
 途中、突然、ミュージカルになったりする所も面白かったですね。
 難点を言えばヒロインの松岡茉優がチャーミング過ぎて、この娘なら中・高時代からモテまくりで一人孤独に浸ってるヒマは無かんべって所、イモト辺りが演れば説得力増すのだけど興行考えれば仕方ないのかな。
 松岡さん、無理して愛想のない顔してるけど地が可愛いから如何ともし難い。(笑)

 個人的な事ですが、普通に観てたのに中盤から終盤へ入るターニング・ポイントの台詞が「ペーパーチェイス」のオチの台詞と完全に被ったもんだから、そこから急に頭の中へ「ペーパーチェイス」が入り込んできて、若干、集中力が乱れました。
 シチュエーション、全然被らないのに(承認欲求だけが同じ)男と女の行動原理の違いとか、関係ない事が頭の中で行ったり来たり。(笑)

 絶賛と言う程でもないけど、それなりに面白い作品だと思います。
 でも、この話を本気で作品にするなら松岡茉優じゃないな、もっと個性的な顔の女優さんが適してる。(松岡茉優さん、頑張ってたし良いのは間違いないけど)

※確かに皆が言うように、今年公開されたハンガリー映画「心と体と」に似た所がありました。
 幻想的な要素と現実の血を同居させ、静かに心の動きを追った「心と体と」、イマドキの女優さんを使い若い人向けに作った「勝手にふるえてろ」、もう歳だから苦味のある「心と体と」の方を僕は好むけど、この辺は人それぞれでしょう。
 「心と体と」もヒロインのA・ボルベーイの魅力に負う所があって、彼女の魅力と演技力が作品を支えてるのだけど、その美貌が話をお伽話にしてしまってる所は有ると思う。

 H30.10.14
 DVD

 
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「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」 (ネタバレ)

2018-10-07 01:16:44 | 映画感想
 「バッド・ジー二アス 危険な天才たち」(「ฉลาดเกมส์โกง」、2017年、タイ)
   監督 ナタウット・プーンピリヤ
   脚本 ナタウット・プーンピリヤ
      タニーダ・ハンタウィーワッターナ
      ワスドーン・ビヤロンナ
   撮影 バクラオ・ジランクーンクム
   音楽 フアランポン・リディム  ウィチャヤー・ワタナサップ
   出演 チュティモン・ジョンジャルーンスックジン
      チャーノン・サンティナトーンクン
      イッサヤー・ホースワン
      ティーラドン・スパパンピンヨー

 オールA以外の成績を取った事のないリンがバンコクの名門高校へ転入した。
 初めて出来た友人グレースは成績が悪く、リンに助けを求めてくる、簡単な気持ちでカンニングの手助けをした事から、金持ちの子女からも助力を求められる・・・。

 予告編 https://www.youtube.com/watch?v=VgzjsmeIpY0

 タイ バンコクを舞台にした青春群像+「黄金の七人」or「オーシャンズ・シリーズ」といった感じ。
 かなりのビター風味、「七人の侍」に例えれば、侍の気質を持った百姓が力の有る狡賢い侍に同化していくのだけど、最後の最後に自分勝手な救世主感を持ち出して、何それ?と困惑してしまう話。(笑) 

 映画の宣伝文句としても、あの二人は決して天才じゃない、単に高校生レベルの問題がお茶の子才々な只の大秀才。天才というのは既存の見方、方式、公式に疑問を持ち、その並外れた頭脳で新しい真理、方法を見付けようと飽きずに努力する人達で、二人がしたのは時差、バーコードという既存のシステムを利用、応用しただけ。
 しかも、ヒロイン自身が言うように、この手法は単にバカロレア(大学受験資格~本作では、より高位のものだけど受験資格という意味は変わらない)の取得でしかなく本試験には通用しない。(笑)
 有り体に言えば、せいぜい二人はファンド・マネージャーで、その上客が金持ちの子女だったという構図。

 脚本、監督が意図して作ったのなら、相当な女性観の持ち主で(親近感を否定しません)、この物語の諸悪の根源はバンクが言うように全てリンにあり、バンクは顛末を含め、徹底的に哀れな巻き添え者に過ぎない。
 リンは誠実で実直な父に心から感化されていた訳だけど、その父が自分(リン)の有利な進学の為、敢えて不浄な行為(賄賂)をした事にショックを受ける。
 そこで自分の心に得た結論がラスコリニコフと似たものになってしまった。
 自分の才能を金持ちのバカ息子・娘とギブ&テイクをして何が悪いと。
 それが自分達の小さな世界だけで収まるウチは失敗しても傷は自業自得だったけど、外国の一流大学受験資格試験という一回り二回り大きくなると、リン一人の手に負えなくなり目を付けたのが境遇も才能も似た者同士なバンク。
 結果、全てを失ったバンク。ならば、その手のブローカーとなり苦労を重ねた親を助けようとした途端、今度は白い天使となり「全て新しく最初からやり直す、失敗した自分だからこそ危ない橋が見える」と勝手にバンクの救世主になろうと改心するリン。(黒澤映画だと、この後の彼女が昔の自分と対決する)
 僕も長年、多くの作品を観て来たけど、これ程、自分の思考を中心に世界を回してる女に出会ったのはマレ。(笑)
 そういう意味でも、金持ちの子供たちの狡賢い腐った根性にも辟易したけど、映画としてどうかと問われると「結構、面白い作品」と思ってしまう。
 音、スローモーション、もう飽きた並立行進等、演出的に古臭い感じが否めないけど、物語の芯は意外とシッカリしてる、それが、この作品の魅力。僕はそう感じました。

※僕の大好きな「ひとりぼっちの青春」で使われたフラッシュ・フォワード(フラッシュ・バックの反対)という技法が出て来ました、「ひとりぼっちの~」と同じで被告人の供述というスタイル、只、多人数だった為、肝心の供述が他の供述に埋もれてしまった。(涙)
※リンの友達グレース以外、皆、中国系の顔立ち。タイを舞台にした映画は「バンコク・ナイツ」しか観てなくて解らないけど、華僑系の名門高校が舞台なのかな。
※エンディングのラストソングは「博士の異常な愛情~」程ではないけど、中々のブラックジョーク。

 H30.10.6
 新宿武蔵野館
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「泥棒貴族」

2018-09-30 01:50:23 | 外国映画
 「泥棒貴族」(「Gambit」、1966年、米)
   監督 ロナルド・ニーム
   原作 シドニー・キャロル
   脚色 ジャック・デイヴィス   アルヴィン・サージェント
   撮影 クリフォード・スタイン
   音楽 モーリス・ジャール
   出演 シャーリー・マクレーン
       マイケル・ケイン
       ハーバート・ロム
       ジョン・アボット

 「モネ・ゲーム」(監督 マイケル・ホフマン 2012年・米)を観て以来、観たかった作品。この度、TUTAYA発掘良品でリリース、無事、観る事が出来ました。

 香港、イギリス人のハリーがナイトクラブのダンサー ニコルを利用して中東の大金持ちシャベンダーに一杯喰わせる計画を・・・。

 シャーリー・マクレーン、僕はゴルディ・ホーン登場以前のハリウッド最強のコメディエンヌは彼女だと思っています。
 1950年~60年代、ハリウッドでコメディ・センスが抜群だったと僕が思ってるスター女優は、気品とのギャップを活かしきったA・ヘップバーン、明るい色気とコケティッシュな魅力のM・モンロー、そして、気品も色気もイマイチだけどコケティッシュさと庶民性が抜群なS・マクレーン。
 この作品は、そんなS・マクレーンの魅力とM・ケインのイギリスっぷりを活かした、実に‘60っぽいコメディで、あの時代のコメディが好きな僕にはピッタリでした。
 この作品をA・ヘップバーンの「おしゃれ泥棒」と比較してみて下さい、ヘップバーンとマクレーンの持ち味の違いが良く解る作品で、ヒロインが替わると似た話でも、こんなに雰囲気が変わるんだと。
 それを明確に示してくれただけで僕にとって有意義な時間でした。今の人には解らないでしょうけど。(汗)

・リメイクの「モネ・ゲーム」、21世紀にブレイク・エドワーズのコメディを再現しようとした作品と僕は思っています。面白さアクの強ささなら「モネ・ゲーム」かもしれない、21世紀の女性観から見れば「泥棒貴族」のオチは陳腐な時代遅れでしょう、でも、それを持ってしても、S・マクレーンのコケティシュさに勝ててない、僕は、そう感じました。
・「モネ・ゲーム」、イマイチ評判悪いけど僕は水準以上と思ってるし、何より、この作品を非常に上手く換骨奪胎していて、その手腕は見事。
・虚構と現実のギャップで可笑しさを生じさせる、今年、「カメラを止めるな!」(監督 上田慎一郎)でも使われていましたね。

 H30.9.29
 DVD
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映画日記 2018年その8

2018-09-25 09:59:09 | 映画日記/映画雑記
 1年前、商店会の仕事で厭な役を言い渡された本番が漸く先週終わり、1年ずっとドンヨリしてたのから解放されホッと一息状態、8月迄、例年の2割増しのペースで映画を観てたのも一種の現実逃避が入ってましたね。(笑)
 また3年後に回って来るけど、兎に角、今回は初めてで、今迄、丸っきり無関係の部署に居たから全て一から段取り教えてもらって、やっとこさ乗り切れた(んじゃないかな〜今回はマジな反省会が開かれる予定で僕の部署が問題になるけど、値上げによる純増以外はそれ程アシ出してないし、収支報告書に計上された激増は他の部署の赤を乗せ易い僕の部署にツケ回しされた結果だと思うので思いっ切り反論する)。

 「午後8時の訪問者」(「La Fille inconnue」、2016年、ベルギー・仏)
   監督 ジャン=ピエール・ダルデンヌ  リュック・ダルデンヌ
   脚本 ジャン=ピエール・ダルデンヌ  リュック・ダルデンヌ
   撮影 アラン・マルコアン
   出演 アデル・エネル
      オリヴィエ・ボノー
      ジェレミー・レニエ

 町の診療所を任されたばかりの女医ジェニー、時間外に鳴らされたチャイムを無視したばかりに一人の女性が死体となって見つかる。
 ジェニーは自責の念に駆られ事件を追っていくが・・・。

  予告編 https://www.youtube.com/watch?v=25ltIljpd8Y

 ジェニーは偶々、チャイムを無視してしまったけど、本当は献身的で思い遣りも普通以上に有る医者、出世コースに乗ったのに、わざわざ恩師の後を継いで保険医療ばかりで休む間も無く儲からない診療所に赴任して来るような人。
 それだからこそ、自責の念に苛まれ贖罪感で行動していくのですが、見えて来たのは欲望からの不条理と普通の人達の裏側。
 でも、これって突き詰めれば中島みゆきの名曲「エレーン」と同じ気がする、ならば、108分使って物語を観るより、8分で終わる「エレーン」で充分と云うか8分に凝縮してる歌の方が深い、少なくとも、みゆきファンの僕はそう感じてしまいました。

 ♪今夜雨は冷たい♪

 H30.9.2
 DVD

 「レナードの朝」(「Awakenings」、1990年、米)
   監督 ペニー・マーシャル
   原作 オリヴァー・サックス
   脚本 スティーヴン・ザイリアン
   撮影 ミロスラフ・オンドリチェク
   音楽 ランディ・ニューマン
   出演 ロバート・デ・ニーロ
      ロビン・ウィリアムス
      ジュリー・カブナー
      ルース・ネルソン

 1969年、人付き合いの苦手なセイヤー医師がブロンクスにある慢性精神病患者専門の病院へ赴任してくる。
 慣れぬ患者との対応に苦労するが、嗜眠性脳炎(バーキンソン症候群の一つ)で新患のルーシーに反射神経が残ってる事を発見。
 眠り病とも言われ何十年も意識がないと思われてた病気、やがて多くの同病者の中で一番若いレナードを知る・・・。

 予告編 https://www.youtube.com/watch?v=FURflBxeTyI

 これは観た時が合わなかったのかもしれない、シンドイ事の後だから、心の何処かでハッピーエンドを望んでいたのかも。
 だから、映画上でいろいろあったけど、個人的に「切ないけどイイ話だなァ」で終わってしまい、それ以上でもそれ以下でもなかった。
 30年寝たままの人間が目覚めて直ぐ歩ける訳がない(筋肉衰弱)、と言うのは映画のウソで演出だから気にしないしデ・ニーロの演技は確かに素晴らしいと思う。
 レナードは短い間だったけど母と再会できたし初めての恋もしたのだから、休眠状態のまま死を迎えるより有意義だったと思うしかない、あの看護婦のように。
 この話はブラック・ジャックの「目撃者」を思い出させました、時限爆弾で失明した少女に眼球移植して犯人を突き止めると云う話。
 BJ「そして5分たったらまた見えなくなる。・・・じゃあ、なんのための手術ですか」

 医学はそういう試行錯誤の上に成り立っている事だけども。

 H30.9.24
 DVD
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映画日記 2018年その7

2018-08-20 22:37:05 | 映画日記/映画雑記
 「ゾンビ」(「Dawn of the Dead」/「Zombie」、1978年、米・伊)
   監督 ジョージ・A・ロメロ
   脚本 ジョージ・A・ロメロ
   撮影 トム・サヴィーニ
   音楽 コブリン
   出演 デイヴィッド・エンゲ
       ケン・フォーレ
       スコット・H・ラインガー
       ゲイラン・ロス

    H30.8.13
    DVD

 「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」(「Night of the Living Dead」、1968年、米)
   監督 ジョージ・A・ロメロ
   原案 ジョージ・A・ロメロ
   脚本 ジョン・A・ルッソ
   撮影 ジョージ・A・ロメロ
   音楽 ウィリアム・ルース  フレッド・シュタイナー
   出演 デュアン・ジョーンズ
       ジュディス・オーディア
       カール・ハードマン  キース・ウェイン

    H30.8.19
    DVD  

 ホラー系は怖がりなので殆ど門外漢、なので、詳しい方には、今更だったり、的外れになると思います。
 この二作品を観て感じたのは、ゾンビを使ったアメリカン・ニューシネマかな、と。「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」には特にその傾向を感じました。
 あの時代、アメリカの新人監督なら影響を受けてない人を探す方が大変だけど、何か懐かしいモノを観ている気がしてしまいました。
 ゾンビ好きな方には申し訳ないけど、ゾンビってえらくドライで即物的で(内蔵引っ張り出して食べるとか)、親類のドラキュラに較べてロマンも哀感も無くて、だからなのか、ゾンビの存在に面白味を感じる事が出来なかったです。  
 物語の方は、まあまあ面白いかなという感想。
 「ゾンビ」も「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」の予算拡大版な感じで、やはり、「ゾンビ」は丸々、wikで話を知っていたのと、「ナイト〜」も少し前にBSで放映してたロメロ監督の人物紹介番組で結末を聞いてしまったのが自分的には致命傷でした。(この歳まで情報、遮断してたのに(涙))
 リアルタイムだったら、きっと、印象に残ったと思います。(「また、ニューシネマか」で終わったかも・・・)
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「湯を沸かすほどの熱い愛」

2018-08-16 22:48:22 | 邦画
 「湯を沸かすほどの熱い愛」(2016年、日本)
   監督 中野量太
   脚本 中野量太
   撮影 池内義浩
   音楽 渡邊崇
   主題歌 きのこ帝国
   出演 宮沢りえ
       杉咲花
       オダギリジョー
       伊東蒼
       松坂桃李   篠原ゆき子

 幸野双葉は一人娘 安澄と共に二人暮らし、夫 一浩は1年前に蒸発、営業していた銭湯を閉め、今はパン屋でバイトして生計を立てている。
 安澄は学校で苛めを受けていたが、双葉はもっと強く生きるよう諭す、そんな双葉の身体に異変が・・・。

  予告編 https://www.youtube.com/watch?v=PRx-P0iC4UE

 「ジェーン・ドゥの解剖」が怖がらさせる事に特化した作品なら、本作は泣かせる事に特化した作品。
 明治から戦後10年位までは小説等で結構有ったし、病気による死別で泣かせるのは吉永小百合(島かおり)の「愛と死をみつめて」、百恵・友和「赤い疑惑」以来の定番。(「赤い疑惑」の元は「ある愛の詩」でしょうけど)
 愛する人の死とそれを前提にして様々な仕掛けを用い「泣かせ」に掛かる、余り僕の好きでないジャンル。身近な人が亡くなって涙するのは当たり前。

 只、この作品、死を前にした母親が個々の自立を促し、それによって自分を含めた新しい家族を創り上げていく、その過程に重点を置き、家族とは血なのか絆なのか、本当の家族とは何かを問うています。
 そのテーマは良いし、悔しいけど多種多様な仕掛けが素直に上手いと思う。死期間近というタイムリミットでドラマを圧縮し、普通ならあざと過ぎると感じさせる仕掛けを余り意識させない、その演出は長編初挑戦を感じさせない力量が有りました。
 これを死別使わず別の材料で作ってくれたら・・・。

 この、かなり強引な涙話にリアリティを持たせ実際に多くのハンカチを湿らせたのは、演出もさることながら、宮沢りえ(母)、杉咲花(長女)、伊東蒼(次女)の女優三人、力演に傾く所をダメ人間ぶりで中和させたオダギリジョー(父)の役者たち。
 特に各映画賞を掴み取りした、宮沢りえと杉咲花の演技は圧巻と言っていいくらい素晴らしかったです(伊東蒼ちゃんも良かったよ)、剛柔取り混ぜ自然体とバイタリティ、母親の強さを感じさせた宮沢りえ、心の成長を絶妙に演じた杉咲花。
 この作品、主要出演者には全て見せ場が用意されていて役者さんにも演じ甲斐が有ったんじゃないでしょうか、りりぃさんなんてほんの10秒位しか出番ないのに「本当に憎たらしく」感じてしまう演技で、このシーンは演出も素晴らしかったと思います。

 死別でも何でも、兎に角、泣きたい方にはお薦めします。(泣くとストレス軽減になると言うし)

※賛否両論あるラストシーン、僕は心の無い形式より気持ちのこもった形があれば、それは自由だと思うけど、ちょっと三毛別羆事件(グロいので検索注意)の熊汁を思い出してしまった。(汗)
※オダジョー、営業日は兎も角、定休日くらい女房の傍に居ろや!ムカっとしたぜ。
※手話の件で涙腺崩壊。

 H30,8.15
 DVD

 
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「白い肌の異常な夜」

2018-08-15 00:41:05 | 映画感想
 「白い肌の異常な夜」(「The Bequiled」、1971年、米)
   監督 ドン・シーゲル
   原作 トーマス・カリナン
   脚本 ジョン・B・シェリー   グライムス・グリス
   撮影 ブルース・サーティース
   音楽 ラロ・シフリン
   出演 クリント・イーストウッド
       ジェラルディン・ペイジ
       エリザベス・ハートマン
       ジョー・アン・ハリス  パメリン・ファーディン   

 南北戦争、南部の戦場で負傷したマクバーニー伍長(北軍)は危うい所で少女エミーに助けられる。
 彼女の暮らす寄宿制女学院で秘密裏に治療を受ける伍長だが、そこは抑圧された女だけの館・・・。

 男臭い映画を撮るというイメージのドン・シーゲルが女性に重点を置いた異色作。
 物語としても面白いし、女達の心理を上手に描いてると思います。
 でも、僕が男だからか、男視点の女性心理の範囲を越えていないと言うか、女心の奥の院には届いていない気がしました、隔靴掻痒という感じ。
 男から見て彼女たちの行動が全て想像を越えていかないんです。
 その辺をしてソフィア・コッポラにリメイク(「The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ」)させる気を起こしたのかも。(未見だけど女性心理の機微をより鮮明に描いた作品らしい)

 女だけの屋敷に滞在するなら行儀良くしてないとね。(笑)
 でも、伍長、最初のシーンで声を出させない為とはいえ10歳のエミーの唇をキスで塞ぐって、かなり、女に手慣れてる。(手を負傷してるとは言え)
 敵陣の中、介護されてる弱味で良く見せようなのか、言う事も相手が望むような事ばかり喋るけど女たらしの本性がチラチラしてます。
 自分のイケメン振りを利用した積りが女の館で三つ又掛ければどうなるか・・・、ちょっと、女性を甘く見ちゃいましたね。
 エドウィーナだって、あのまま二人で出て行ったら北軍のキャンプでポイされるか、足の事でネチネチ言われ彼女のヒモで甘い汁を吸われるか、どちらかでしょう。
 結局、一番油断していたエミーに復讐された訳で、エミーに始まりエミーで終わる物語。
 それにしても、最後の晩餐のエミーの台詞は子供らしい怨念が籠っていて素晴しかったです。

※院長とエドウィーナ、どちらにしようかをキャロルに見付かった時、大人しく自室へ戻ってればなんですが、あの娘だと何もなくても翌朝「夜中に無理矢理、暴行された」と言うんだろうな。(怖)
※もしかしたら、「肝試し」に使えるかもと思ったけど、そっち方向じゃなかった。(笑)

 H30.8.12
 DVD
 
 
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映画日記 2018年その6

2018-08-13 13:36:10 | 映画日記/映画雑記
 「ジェーン・ドゥの解剖」(「The Autopsy of Jane Doe」、2016年、米)
   監督 アンドレ・ウーヴレダル
   脚本 イアン・ゴールドバーグ    リチャード・ナイン
   撮影 ロマン・オーシン
   音楽 
   出演 エミール・ハーシュ
       ブライアン・コックス
       オルウェン・ケリー
       オフィリア・ラヴィボンド

 一家惨殺の現場、捜査官達はその家の地下に半埋め状態の死体を見付ける、外傷も見当たらず警察は司法解剖の免許を持つモルグの家へジェーン・ドゥ(名無しの花子?)として持ち込み、死因を調べるよう依頼した・・・。

  予告編 https://www.youtube.com/watch?v=Hah9pRYCruk 

 怖がらせる事に特化したのはいいけど、理由付けまで手が回らなかったみたい。
 解剖というグロが観たいなら、それでいいけど、肝心の「怖さ」は一所懸命頑張った割に場末の遊園地のお化け屋敷クラスで、理由はとって付けたのか、偶々、本で見掛けたのかっちゅうくらいお粗末でナーンも怖くない。
 まぁ、これが拡がってパニックとなり続編をシリーズ化する積りなのかもしれないけど、これ単体で見れば序章なんで、僕には何が面白いんだかサッパリの時間泥棒でした。(汗)

※牡丹灯籠のカランコロンの方が怖いよ~。
※アメリカの低予算映画。

 H30.8.11
 DVD

 「ショーン・オブ・ザ・デッド」(「Shaun of the Dead」、2006年、英)
   監督 エドガー・ライト
   脚本 エドガー・ライト  サイモン・ペッグ
   撮影 デヴィッド・M・ダンラップ
   音楽 ダン・マッドフォード  ピート・ウッドヘッド
   出演 サイモン・ペッグ
       ニック・フロスト
       ケイト・アシュフィールド
       ペネロープ・ウィルトン  ビル・ナイ

 ロンドンの冴えない家電販売員ショーン、365日無限ループのような生活、同居してるだらしない親友エドのお陰もあって恋人に振られてしまう。
 次の日、何時の間にやら町中がゾンビだらけになっていて・・・。
  
  予告編 https://www.youtube.com/watch?v=b-kIiMnWQcI

 サイモン・ペッグ&ニック・フロストだから、それなりに面白い、特に後半はいろいろ魅せてくれました。
 でもこれ、有名なロメロ監督の「ゾンビ」(「 Dawn of the Dead」)のパロディなんだとか、元ネタ知らないから、その部分の可笑しさが解らず、知っていたら、もっと、楽しめたのかなと思うと少し残念な気分になりました。
 特にここが面白いってのは無かったけど、ゾンビ攻撃に使うレコードでモメるオタクネタにはクスッと、気持ち解る。(でも、只のネタ)
 
 やっぱり、ロメロの作品観ておかないと基本知識に問題出そうなんで、近い内、「 Dawn of the Dead」は観てみます、って、この作品との関係で、あらすじWikで読んじゃったけど、仕方がない・・・。(涙)

※「カメラを止めるな!」未見の方々が「ショーン・オブ・ザ・デッド」のような作品なんだろ、と推測してたので観てみたら、全然、違うじゃない!(笑)、ゾンビ+コメディという噂でこの作品に行き当ったというのは解った。
 只、「カメラを止めるな!」のポスター、パンフレットの背景に描かれてる多数の手は確かに、この作品を連想させます、それも、「 Dawn of the Dead」なのかもしれないけど。

 H30.8.12
 DVD
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ご挨拶&目次

2018-08-11 11:24:15 | リスト
 ビデオデッキが普及して街にレンタル屋さんが増えていった頃、反比例するように姿を消していった名画座。映画の2本立て、3本立てを良心的な値段で上映してくれた小さな映画館たち。ロードショウ落ちした作品を待つ場所、昔の名作に巡りあう場所。ビデオも、ましてやDVDの無い時代、僕達は観たい映画を捜し求めて各名画座の上映作品を探し回りました。このサイトでは、そんな時代に上映されてた作品について、個人的感想、連想、その他諸々を書いていきたいと思います。拙い文章はお許し下さい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 (H25.1.19 追記)
 上記の主旨で始めたブログですが、書いておきたい古い映画のリストも少なくなったので、これからは、近年の作品を書くことが多くなると思います。 
                                              
                                                                              管理人 鉦鼓亭

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 掲載リスト (アイウエオ順)     
       (洋画) 
 ・「アーティスト」(2011年)
 ・「愛の嵐」(1973年)
 ・「愛は静けさの中に」(1986年)
 ・「悪魔のような女」(1955年)  
 ・「アザーズ」(2001年)
 ・「アナと雪の女王」(2013年)
 ・「アパートの鍵貸します」(1960年)
 ・「アルマゲドン」(1998年)
 ・「或る夜の出来事」(1934年)
 ・「アンドロメダ・・・」(1971年)
 ・「アンネの日記」(1959年)雑感 
 ・「イヴの総て」(1950年)と「サンセット大通り」(1950年)
 ・「いつか晴れた日に」(1995年)
 ・「インデペンデンス・デイ」(1996年)感想パッチワーク
 ・「イントレランス」(1916年)
 ・「ウィークエンド・ラブ」(1973年)
 ・「映画に愛をこめて アメリカの夜」(1973年)
 ・「映画に愛をこめて アメリカの夜」その2(1973年)
 ・「ブラック・スワン」と「英国王のスピーチ」(2010年)
 ・「駅馬車」(1939年・米)
 ・「エクス・マキナ」(2015年)
 ・「L.A.コンフィデンシャル」(1997年)
 ・「お熱いのがお好き」(1959年)                           
 ・「狼は天使の匂い」(1973年)
 ・「オーケストラ!」(2009年) 
 ・「おかしなおかしな大追跡」(1972年)
 ・「昼下がりの情事」(1957年)と「おしゃれ泥棒」(1966年)についての一考察、ベーカー街221Bに於いて
 ・「男と女」(1966年)
 ・「大人は判ってくれない」(1959年)
 ・「オペラ座の怪人」(2004年)
 ・「おみおくりの作法」 2013年)
 ・「汚名」(1946年)
 ・「オリエント急行殺人事件」(1974年) 
 ・「鍵」(1958年)
 ・「カサブランカ」(1942年)
 ・「かもめの城」(1965年)
 ・「眼下の敵」(1957年)
 ・「北ホテル」(1938年)
 ・「きっと、うまくいく」(2009年)
 ・「きっと、うまくいく」その2(2009年)
 ・「キャバレー」(1972年)
 ・「グッバイガール」(1977年)
 ・「グッバイ、レーニン!」(2003年)
 ・「グレートレース」(1965年)
 ・「黒いオルフェ」(1959年)
 ・「刑事」(1959年)
 ・「恋におちたシェイクスピア」(1998年)
 ・「恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム」(2007年)
 ・「荒野の決闘」(1946年)
 ・「心と体と」(2017年)
 ・「心と体と」その2
 ・「サイダーハウス・ルール」(1999年) 
 ・「サボテンの花」(1969年)
 ・「寒い国から帰ったスパイ」(1965年)
 ・「さらば、わが愛/覇王別姫」(1993年)
 ・「イヴの総て」(1950年)と「サンセット大通り」(1950年) 
 ・「幸福」(1965年・仏)
 ・「幸せなひとりぼっち」(2015年)
 ・「シェフ~三ツ星フードトラック始めました」(2014年) 
 ・「シェルブールの雨傘」(1963年)極私的名ラストシーン第2位
 ・「ジェレミー」(1973年)
 ・「死刑台のエレベーター」(1957年)
 ・「地獄に堕ちた勇者ども」(1969年)
 ・「シベールの日曜日」(1962年)からあれこれ 
 ・「シャレード」(1963年)
 ・「情婦」(1957年)
 ・「白雪姫と鏡の女王」(2012年)
 ・「新感染 ファイナル・エクスプレス」 (2016年)
 ・「シンデレラ」(2015年)
 ・「西部戦線異状なし」(1930年)
 ・「ゼロ・グラビティ」(2013年)
 ・「タイピスト!」(2012年)
 ・「ダーク・シャドウ」(2012年)
 ・「ダイヤルMを廻せ!」(1954年) 
 ・「太陽がいっぱい」(1960年・完全ネタバレ)極私的名ラストシーン第1位、おまけ、第3位「第三の男」
 ・「ダウンタウン物語」(1976年)
 ・「たそがれの維納」(1934年)
 ・「タレンタイム~優しい歌」(2009年)
 ・「ダンガル きっと、つよくなる」(2016年) 
 ・「探偵<スルース>」(1972年) 
 ・「誓いの休暇」(1959年)VS「二十四の瞳」(1954年) 
 ・「地下水道」(1956年)
 ・「地上最大の脱出作戦」(1966年)
 ・「飛べ!フェニックス」(1965年)
 ・「泥棒成金」(1955年)
 ・「夏の夜の夢」(2014年)
 ・「ノッティングヒルの恋人」(1999年)
 ・「バーフバリ 王の凱旋」完全版(テルグ語)(2017年)
 ・「激しい季節」(1959年)
 ・「八月の鯨」(1987年)
 ・「パットン大戦車軍団」(1970年)
 ・「ハリーの災難」(1955年)
 ・「PK」(2014年)
 ・「光をくれた人」(2016年) NEW!  
 ・「ピクニック」(1936年)
 ・「美女と野獣」(2017年)
 ・「美女と野獣」(2017年) 【ブログDEロードショー】
 ・「ヒドゥン・フェイス」(2011年)
 ・「ひとりぼっちの青春」(1970年)
 ・「ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)」(1995年)
 ・「ヒューゴの不思議な発明」(2011年)
 ・「昼下がりの情事」(1957年)と「おしゃれ泥棒」(1966年)についての一考察、ベーカー街221Bに於いて
 ・「ファミリー・プロット」(1976年)
 ・「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」(1999年)
 ・「フォロー・ミー」(ネタバレ)(1972年) 
 ・「フォロー・ミー」その2 
 ・「ふたり」(1972年 R・ワイズ監督)(後半部でネタバレ)
 ・「ブラック・スワン」と「英国王のスピーチ」(2010年)
 ・「ブラザーサン・シスタームーン」(1972年) 
 ・「ブルーバレンタイン」(2010年)(ネタバレ・・・でしょう)
 ・「ブルックリン」(2015年) 
 ・「ヘッドライト」(1956年)
 ・「別離」(2011年)  
 ・「冒険者たち」(1967年) 
 ・「ポケット一杯の幸福」(1961年)
 ・「マイ・インターン」(2015年)
 ・「マイネーム・イズ・ハーン」(2010年)
 ・「マダム・イン・ニューヨーク」(2012年) 
 ・「まぼろしの市街戦」(1966年)&広川太一朗 
 ・「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」(2011年)
 ・「マルタの鷹」(1941年)
 ・「マンチェスター・バイ・ザ・シー」(2016年)
 ・「みかんの丘」(2013年)
 ・「みじかくも美しく燃え」(完全ネタバレ)(1967年)
 ・「道」(1954年)
 ・「三つ数えろ」(1946年)
 ・「ミツバチのささやき」(1973年)
 ・「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーク」(2015年)
 ・「女神は二度微笑む」(2012年)
 ・「めぐり逢わせのお弁当」(2013年)
 ・「やさしい女」(1969年)
 ・「山の郵便配達」(1999年) 
 ・「ライアンの娘」(1970年)
 ・「ラストサムライ」(2003年)
 ・「ラスト・ショー」(1971年)
 ・「レオン」(1994年)
 ・「レベッカ」(1940年)
 ・「レ・ミゼラブル」(2012年)
 ・「恋愛小説家」(1997年)
 ・「ロイ・ビーン」(1972年)  
 ・「ロシュフォールの恋人たち」(1966年)
 ・「ロスト・ボディ」(2012年)
 ・「ロミオとジュリエット」(1968年)
 ・「私が、生きる肌」(2011年)
    
       (邦画)
 ・「赤ひげ」(1965年)
 ・「悪魔の手毬唄」(1977年)
 ・「安城家の舞踏会」(1947年)
 ・「太秦ライムライト」(2014年)
 ・「雨月物語」(1953年)
 ・「運命じゃない人」(2005年)
 ・「おくりびと」(2008年) 
 ・「鴛鴦歌合戦」(1939年)
 ・「女殺し油地獄」(1957年) 
 ・「鍵泥棒のメソッド」(2012年)
 ・「隠し砦の三悪人」(1958年)
 ・「かぐや姫の物語」(2013年)
 ・「風立ちぬ」(2013年)
 ・「神様のくれた赤ん坊」(1979年)
 ・「カメラを止めるな!」(2017年)
 ・「カメラを止めるな!」その2 NEW!  
 ・「君の名は。」(2016年)
 ・「桐島、部活やめるってよ」(2012年) 
 ・「蜘蛛巣城」(1957年)
 ・「ここに泉あり」(1955年)
 ・「この世界の片隅に」(2016年)
 ・「西鶴一代女」(1952年)
 ・「最後の忠臣蔵」(2010年)
 ・「さよなら渓谷」(2013年)
 ・「山椒太夫」(1954年) 
 ・「サンダカン八番娼館 望郷」(1974年)
 ・「七人の侍」(1954年)
 ・「七人の侍」その2
 ・「忍ぶ川」(1972年)
 ・「シムソンズ」(2005年)
 ・「新幹線大爆破」(1975年)
 ・「洲崎パラダイス 赤信号」(1956年)
 ・「砂の器」(1974年)
 ・「そして父になる」(2013年)
 ・「太平洋奇跡の作戦 キスカ」(1965年)
 ・「小さいおうち」(2013年)
 ・「天国と地獄」(1963年)
 ・蟹江敬三さんを悼む 「天使のはらわた 赤い教室」(1979年) 
 ・「誓いの休暇(1959年)VS「二十四の瞳」(1954年)
 ・「泥の河」(1981年)
 ・「のぼうの城」(2011年) 
 ・「野良犬」(1949年)
 ・「冬の華」(1978年)
 ・「マタンゴ」(1963年)&東宝特撮映画
 ・「乱れる」(1964年) 
 ・「用心棒」(1961年)
 ・「羅生門」(1950年)
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映画感想のリスト

2018-08-10 22:47:10 | リスト
 アイウエオ順

 ・「アイアンマン」(2008年)
 ・「愛人/ラマン」(1992年)
 ・「アイドルを探せ」(1963年)
 ・「彼は秘密の女ともだち」(2014年)と「悪魔のワルツ」(1971年)(ネタバレ)
 ・「あの頃エッフェル塔の下で」(2015年)
 ・「イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所」(2014年)
 ・「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」(2014年)
 ・「ウォーム・ボディズ」(2013年) NEW! 
 ・「宇宙人ポール」(2010年)
 ・「永遠の0」(2013年) (邦画)
 ・「回転」(1961年)と「妖精たちの森」
 ・「カリフォルニア・ドールズ」(1981年)
 ・「カルテット!人生のオペラハウス」(2012年)
 ・「彼は秘密の女ともだち」(2014年)と「悪魔のワルツ」(1971年)(ネタバレ)
 ・「奇跡のひと マリーとマルグリット」(2014年)
 ・「牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件」(1991年)
 ・「グランド・イリュージョン」(2013年)
 ・「グランド・ブダベスト・ホテル」(2014年)
 ・「グレイテスト・ショーマン」(2017年)
 ・「クロワッサンで朝食を」(2012年)
 ・「高慢と偏見とゾンビ」(2016年)
 ・「ゴジラ」(1954年)
 ・「GODZILLA ゴジラ」(2014年)
 ・怖い映画あれこれ
 ・「コンタクト」(1997年)
 ・「魚が出てきた日」(1967年)祝 DVD発売決定!
 ・「幸せの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」(2016年)
 ・「シェイプ・オブ・ウォーター」(2017年)
 ・「料理長(シェフ)殿、ご用心」(1978年)
 ・「娼婦べロニカ」(1998年)
 ・「ジョー・ブラックをよろしく」(1998年)
 ・「ジョンとメリー」(1969年)
 ・「死霊の盆踊り」(1965年)
 ・「スモーク」(1995年)
 ・「砂の器」(1974年)
 ・「セクレタリー」(2002年)
 ・「セッション」(2014年)
 ・「宋家の三姉妹」(1997年) 
 ・「そこのみにて光輝く」(2014年)
 ・「超高速!参勤交代」(2014年)
 ・「トゥルー・グリット」(2010年)
 ・「遠い空の向こうに」(1999年)
 ・「共喰い」(2013年) (邦画)
 ・「ドリーム」(2016年)
 ・「バーバレラ」(1967年)
 ・「バーレスク」(2010年)
 ・「ハッピーエンドが書けるまで」(2012年)
 ・「ハドソン川の奇跡」(2016年)
 ・「バルフィー!人生に唄えば」(2012年)
 ・「パリジェンヌ」(1961年)
 ・「ハンナ・アーレント」(2012年)
 ・「ひきしお」(1971年)
 ・「美女と野獣」 (2014年) 
 ・「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命」(2012年)
 ・「ボギー!俺も男だ」(1972年)
 ・「舞妓はレディ」(2014年)
 ・「幕が上がる」(2015年)
 ・「モネ・ゲーム」(2012年)
 ・「モンパルナスの灯」(1958年)
 ・「やかまし村の子供たち」(1986年)と「カルテット!人生のオペラハウス」(2012年)
 ・「ゆりかごを揺らす手」(1992年)
 ・「回転」(1961年)と「妖精たちの森」
 ・「歓びを歌にのせて」(2004年)
 ・「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」(2012年)
 ・「ラ・ラ・ランド」(2016年)
 ・「レディ・バード」(2017年)
 ・「6才のボクが、大人になるまで」(2014年)
 ・「わたしは、ダニエル・ブレイク」(2016年)



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映画日記/映画雑記 リスト

2018-08-10 22:41:52 | リスト
 あいうえお順

「明日に向かって撃て!」(1969年)
「アメリカン・ピーチパイ」(2006年)
「アラモ」(1960年)
「イエスマン “YES”は人生のパスワード」(2008年)
「イット・フォローズ」(2014年)
「いとこ同志」(1959年)
「インビジブル・ゲスト 悪魔の証明」(2016年)
「A.I.」(2001年)
「エターナル・サンシャイン」(2004年)
「江分利満氏の優雅な生活」(1963年)
「オーメン」(1976年)
「おおかみこどもの雨と雪」(2012年)
「怪談」(1965年)
「影の軍隊」(1969年)
「鞄を持った女」(1961年)
「彼女たちの舞台」(1988年)
「彼の見つめる先に」(2014年)
「完全なる報復」(2009年)
「キャロル」(2015年)
「吸血鬼ゴケミドロ」(1968年)
「グットモーニング・バビロン」(1987年)
「クライング・ゲーム」(1992年)
「グロリア」(1980年)
「黒猫・白猫」(1998年)
「コーチ・カーター」(2005年)
「恋におちて」(1984年)
「ザ・チャイルド」(1976年)
「ザ・マジックアワー」(2008年)
「さらば、愛の言葉よ」(2014年)
「死角」(2008年)
「仕立て屋の恋」(1989年)
「ジャージー・ボーイズ」(2014年)
「シャイニング」(1980年)
「灼熱」(2015年)
「死霊の盆踊り」(1965年)
「シング・ストリート 未来へのうた」(2016年)
「スリ〈掏摸〉」(1960年)
「世界一キライなあなたに」(2016年)
「第七の封印」(1957年)
「太平洋の翼」(1963年)
「タクシー運転手 約束は海を越えて」(2017年)
「たたり」(1963年)
「ダンケルク」(2017年)
「タンゴ・レッスン」(1997年)
「近松物語」(1954年)
「血を吸うカメラ」(1960年)
「チャンプ」(1979年)
「塔の上のラプンツェル」(2010年)
・椿説「ドリーマーズ」(2003年)
「ネバーエンディング・ストーリー」(1984年)
「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります」(2014年)
「ノスフェラトゥ」(1978年)
「バーフバリ 王の凱旋」(2017年)
「バーフバリ 伝説誕生」(2015年)
「はじまりのうた」(2013年)
「パレードへようこそ」(2014年)
「バンコク・ナイツ」(2016年)
「淵に立つ」(2016年)
・「プライドと偏見」(2005年)
「ブリグズビー・ベア」(2017年)
「震える舌」(1980年)
「ベイビー・ドライバー」(2017年)
「ペーパー・チェイス」(1973年)
「変態島」(2008年)
「僕のエリ 200歳の少女」(2008年)
「僕らのミライヘ逆回転」(2008年)
「ポンヌフの恋人」(1991年)
「真夜中の招待状」(1981年)
「ミニミニ大作戦」(1969年)
「ミロクローゼ」(2011年)
「ムーンライズ・キングダム」(2012年)
「無防備都市」(1945年)
「メッセージ」(2016年)
「モアナと伝説の海」(2016年)
「夜明けを告げるルーのうた」(2017年)
「リオ・ブラボー」(1959年)
「リトル・ランナー」(2004年)
「リップヴァンウィンクルの花嫁」(2016年)
「リべリオン」 (2002年)
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「ザ・マジックアワー」

2018-08-05 23:01:38 | 映画日記/映画雑記
 「ザ・マジックアワー」(2008年、日本)
   監督 三谷幸喜
   脚本 三谷幸喜
   撮影 山本英夫
   音楽 荻野清子
   出演 妻夫木聡 佐藤浩市
       深津絵里 綾瀬はるか
       西田敏行 香川照之
       小日向文世 戸田恵子

 クラブ「赤い靴」の支配人 備後登はこの港町を支配している組長の女 マリに手を出してしまい窮地に。
 助命条件として伝説の殺し屋デラ富樫を連れて来るという約束をしてしまう・・・。

 中盤まで、何度、観るのリタイアしようと中断したことか。とにかく、苦痛だった。
 終盤は良いのだけど、だからと言って、もう一度、あの前半を観たいとは思えない。
 評判の上田慎一郎監督「カメラを止めるな!」と似た感じだというのと三谷幸喜さんの名前で観たけど、「カメラ~」を観た後だからか、前半のコメディ部分のテンポが悪過ぎて悪過ぎて、コメディ得意の人とは信じられないくらい。
 監督は前半のコメディ部分と後半のドラマ部分でテンポチェンジしてる積りかもしれないが、僕から見るとテンポがハナから終まいまで一本調子。
 そのテンポ、後半の人情ドラマの部分はピッタリだと思う、でも、同じテンポで前半のコメディやられちゃ間延びが酷くて欠伸も出ません。
 三谷さんが超売れっ子で、好きなだけ有名俳優使えるとしても、俳優の無駄使いにしか見えなくて、そこも、気分的にマイナスでした。(当人は「八十日間世界一周」の気分かもしれないけど)
 ファンの方には申し訳ないけど、酷い感想になってしまい残念です。

※パロディを楽しむというのは、本編の屋台骨がしっかりしててこそなんですね、沢山のパロディも無駄使い。「カサブランカ」より「ボギー!俺も男だ」を意識したかなって所も有ったけど活きてなかったし。

 H30.8.5
 DVD
 
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「カメラを止めるな!」〜その2 ネタバレにつき要注意!!

2018-08-01 01:01:19 | 邦画
 最初の37分、手持ちカメラの為、三半規管の弱い方はちょっと辛いらしい、でも、そこを頑張って観て下さい。(特に前方の席は要注意みたい)

 全国拡大公開、おめでとうございます!
 けれど、この作品、小〜中規模のハコが適正かも、満杯で観客の一体感を味合うにはそれ位が丁度いい、勿論、大きなハコが満員で皆で爆笑なら、それが一番いいのは当然だけど。
 作品が上出来なのと別に、「バーフバリ」と同じで満員の観客達との一体感を楽しむ、そんな一種のイベント感覚が自然発生してるんです、ライブコンサートに例える人が多いけど、僕は寄席かな、ちゃんと芸が有ってノセるのが上手い漫才師とか。

 ここから、ネタバレにつき要注意! 観た人限定




 さて・・・。
 F・トリュフォーがスケッチ風に作った「アメリカの夜」を、喜劇に思いっきり振ったのがこの作品、その意味では三谷幸喜の「ラヂオの時間」が一番似てる。
 ((この作品を作る上で)上田監督は影響を受けた作品として三谷幸喜他いくつか作品を挙げてますが、そこに「アメリカの夜」も、やっぱり、入ってた)
 コメディじゃなく僕の中では、これは喜劇。
 脚本に書いてある計算された笑いとハプニングによる笑い(ドッキリとは似て非なるものだけど、近種とは思う)を、非常に上手く映画の世界に纏めてる。
 でも、それだけだったら、ただの喜劇で此処までウケなかったでしょう。
 ドタバタを畳み掛けて笑いを獲りつつ滑らかに着地を決めた、その着地点が良かった。
 映画を観た誰もが言う、監督、スタッフ、キャストの「映画愛」へ持って行ったのは確かに上手いけど、それだけなら「アメリカの夜」と同じ、上田監督は、其処にさり気なく「家族の絆・再生」を加えていて、それが後味を更に良いものにしたんじゃないでしょうか。(トリュフォーは人間の愛に絶対的不信感があるから、こうはしない(笑))
 そして、答え合わせの為、もう1回観たくなる作品であり、観ると、何故か宣伝、応援をしたくなる不思議な映画。(笑)

 「「ハン・ソロ」だったら2秒しか撮れない」by上田監督
 金掛けた映画には、勿論、その基準の良さがあるし、それに見合う傑作も当然、生まれる、余りに制作費事情が透けて見えるショボくて貧乏ったらしいのは「映画の夢」が見れなくて、ちょっと、僕は願い下げ。
 でも、内田けんじ監督の「運命じゃない人」と同じで、この作品にはアイデアが溢れ、テンポ良くプラス快活なもんだからチープさが致命傷になってない。
 廃墟、公園、誰かのマンションのダイニングキッチン、どっかのビルの屋上、モニタールームや機材は映画学校の企画だから激安かサービスで使える、金掛かってないのは一目瞭然なんだけど、ちゃんと「映画の夢」が見れるし爆笑出来て映画愛まで感じられる。
 制作費300万の作品が何億何十億掛けた作品より話題になって大入り続き、判官贔屓を差し引いても痛快な出来事なのは違いありません。

※この作品を有名俳優使ってリメイクしたら絶対、嘘臭くなる、無名だからこそ活きる映画で、その点も非常に上手くやりましたね。
 リハーサルを相当繰り返してやらないと此処まで出来ないでしょう、それだけの時間と根気が必要な作品で、「拘束時間は3時間、よろしくで〜す」なんてアイドルやスターさんは使えません。
 37分の本番自体は6テイクらしいけど、そこに辿り着くまで、どれだけ稽古した事やら。

 
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映画日記 2018年その5

2018-07-30 23:34:19 | 映画日記/映画雑記
 「ブリグズビー・ベア」(「BRIGSBY BEAR」、2017年、米)
   監督 デイヴ・マッカリー
   脚本 ケヴィン・コステロ  カイル・ムーニー
   撮影 クリスチャン・スプレンガー
   音楽 デヴィッド・ウィンゴ
   出演 カイル・ムーニー
       マーク・ハミル
       グレッグ・キニア

 ジェームスは25年間、砂漠のような所でシェルターに両親と3人で住んでいた、外界は汚染されていて出る時は防毒マスクを装着するような生活。
 が、それは全部、嘘だった、両親と思っていたのは子供欲しさに乳児誘拐した夫婦だった。
 彼は本当の両親に引き取られたが、25年の空白は埋めがたく、ジェームズは誘拐犯が密かに作って見せていた「ブリグズビー・ベア」という冒険連続ドラマの世界が忘れられない・・・。

 予告編 https://www.youtube.com/watch?v=dMfnlkDFnC0
 
 先日、檄推しした「光をくれた人」を誘拐された本人からの視点にしたような作品。
 偽の両親が唯一、娯楽として見せていた「ブリグズビー・ベア」が見れなくなった事で、禁断症状から自分で続編を作っていく事を決意、PCで映画作りを勉強、知り合った映画好きスペンサーと一緒に製作に乗り出す。
 その素人臭い作品がウケて・・、という辺りは、何年か前に見た「僕らのミライに逆回転」の焼き直しに思えてしまった。
 あれと同じで、ジェームス達が作る映画が、どうにも安っぽくて、どう考えてもウケるとは思えないのが、どうしても引っ掛かる。(「のだめ」の「プリごろ太」より酷いだろ)
 映画内の「ブリグズビー・ベア」という作品は、主題である「家族の構築」の為のマクガフィンなのかもしれないけど、もうちょっとマシに作ってくれないと説得力というものが・・・。
 そのお陰か上映中、何かずっとムズ掻ゆい感じが付き纏いました、「光をくれた人」の偽両親より、こちらの方がタチが悪いとしても、他がみんな善人ばかりなのは同じなのに、こちらはイマイチな感じ。
 世間の評価は「光をくれた人」と違い、けっこう高いのですがね。(汗)

 H30.7.28
 新宿シネマカリテ

 「ジャージー・ボーイズ」(「JERSEY BOYS」、2014年、米)
   監督 クリント・イーストウッド
   脚本 マーシャル・ブリックマン   リック・エリス
   撮影 トム・スターン
   歌曲作曲 ボブ・ゴーディオ
   出演 ジョン・ロイド・ヤング
       ビンセント・ピアッツァ  エリック・バーゲン
       マイケル・ロメンダ  クリストファー・ウォーケン

 ‘60年代、「シェリー」等、幾つもの大ヒットを飛ばしたザ・フォーシーズンズの4人の成功と挫折を描いたトニー賞受賞のブロードウェイ・ミュージカル(これは歌が有るというだけ)を映画化したもの。

 予告編 https://www.youtube.com/watch?v=hpBPUapfxag

 簡単に言えば、現代が作った「グレン・ミラー物語」だけど、偉人伝のように描かれた古きハリウッド作品と違い、かなりヤサグレた4人の物語。
 イーストウッド監督作は「ハドソン川の奇跡」に次いで2作目、ソツなく作った感じが全く同じ。
 巧いけれど、映画に個性がない気がしてしまう。
 観ていて飽きないし、面白い、でも、そこまでなんですよね。
 ちょっと彼のアクの強い作品を観てみないと、どんな監督なのかイマイチ解らない。
 この作品のカーテンコールが、同じ年に作られた周防正行監督の「舞妓はレディ」とそっくりで、何だか微笑ましくなりました。

 H30.7.29
 DVD
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「光をくれた人」

2018-07-22 22:38:20 | 外国映画
 「光をくれた人」(「THE LIGHT BETWEEN OCEANS」、2016年、米・オーストラリア・ニュージーランド)
   監督 デレク・シアンフランス
   原作 M・L・ステッドマン
   脚本 デレク・シアンフランス
   撮影 アダム・アーカポー
   音楽 アレクサンドル・デスプラ
   出演 マイケル・ファスベンダー
       アリシア・ヴィキャンデル
       レイチェル・ワイズ

 第1次大戦で心の傷を負い故国オーストラリアへ戻ったトム、自ら住む人とてない弧島の灯台守に志願した。
 連絡地である町で彼はイザベルと出会い、彼女はトムに一目惚れ。やがて、二人は結婚し町から遠く離れた弧島で暮らし出す。
 が、そんな孤立した僻地ゆえイザベルは二度に渡り流産、ショックを受ける。
 そんな時、沖合いに漂うボートを発見、乗っていた男は死んでいたが赤ん坊は生きていた・・・。

 予告編 https://www.youtube.com/watch?v=UtkGouE4wv0

 これは、中々の傑作だと思う。
 D・シアンフランスという監督は「ブルーバレンタイン」、「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命 」を観て、アメリカン・ドリームの裏側と終焉を描く人だと思ってました。
 今作は「ブルーバレンタイン」と同じ夫婦の物語ですが、ネガとポジという感じ。
 穿って観れば、「ブルー~」は監督の生い立ちが元にあり、本作はそんな監督のペアレント・コンプレックス(勝手に作りました)が描き出す「こうあって欲しかった」物語。

 兎に角、トム、イザベル、ハナという3人の人間がよく描けてる、さらに、それを取り巻く人間も同じように愛情をもって描かれていて素晴しい。
 普遍的にある「産みの親」と「育ての親」の問題を扱いながら、この物語の底にあるのはハナの夫が残した言葉「赦し」だと思います、神が人間に与える「赦し」ではなく、人間が人間に与える「赦し」。
 根っから悪い人の居ない物語で、そこに寓話性を感じないこともないけど、神でなく人が人を「赦す」ことで人間の善性に対する淡い希望を感じることが出来ました。
 二人の女性の苦しみ、戦争で多くの人間を殺した罪悪感を背負うトム、感情を持つ人間だからこそ間違え、それを悪とも言えない、正解のない問題に翻弄されていくドラマは見応えがありました。
 
 キリスト教では死によって魂は天に召され、残された身体は物理的なものでしかないそうですが、東洋から見ると、ラストがちょっと素っ気ないような気がして、そこだけは、少し残念に思いました。
 大した事ではないのかもしれませんが・・・。

※月初に観た「LION/ライオン〜25年目のただいま〜」も二人の母親の物語でもあって、あれもオーストラリアだった、迷子と故意で全然違う話だけど彼の国はこういうの好きなんだろうか。
 「光を〜」は故意で明らかに犯罪ではあるけど、時と状況が余りにバット・タイミング過ぎた(あの場合、母親は既に海に流されたとも考えられる訳で)、最悪の展開になるまで、なった後のイザベルの行動を単純に我執と断罪出来る程、僕は聖人じゃない、少なくとも、ああなってしまうのがAIではない人間の弱さだと思うし、誰でもが不幸な偶然の一致の前では傍観者の価値観を持ち得るものじゃない、「ブルックリン」のヒロインと同じように。

 H30.7.22
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