セピア色の映画手帳 改め キネマ歌日乗

映画の短い感想に歌を添えて  令和3年より

「コーダ あいのうた」 

2022-10-06 11:05:50 | 外国映画
 「コーダ あいのうた」(「CODA」、2021年、米・仏・加)
   監督 シアン・ヘダー
   原作 ビクトリア・ベドス 「エール」
   脚本 シアン・ヘダー
   撮影 パウラ・ウイドブロ
   音楽 マリウス・デ・ヴリーズ
   出演 エミリア・ジョーンズ
      トロイ・コッツァー
      ロッシ - マーリー・マトリン
      ダニエル・デュラント
      エウヘニオ・デルベス  フェルディア・ウォルシュ=ピーロ

 高校3年生のルビーは家業の漁を手伝いながら通学していた、父母兄は揃って聾唖者で対外交渉は只一人健常者であるルビーが担ってる、新学期を迎えて単位であるクラブ活動を選択する時、気になっていた男子の後を追って合唱部へ入るのだが・・・

 予告編 https://www.facebook.com/uplink.joji/videos/%E6%98%A0%E7%94%BBcoda-%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%80-%E3%81%82%E3%81%84%E3%81%AE%E3%81%86%E3%81%9F%E4%BA%88%E5%91%8A%E7%B7%A8/434775911336040/

 凄く良い作品だと思う。民主党の牙城であるハリウッドの近年の主題、多様性、マイノリティへの連帯というテーマに沿った作品で、ある意味「賞狙い」とも言えるあざとさを感じないでもないが2018年の「グリーンブック」(監督ピーター・ファレリー)同様、問題意識とエンタメ性の調和の取れた作品で邪念を排し素直に誉めるべき作品だと僕は思いました。

 タイプとしては聾唖という障碍者の味付けをしてるけど、よくある家族からの巣立ちを描いた作品で、その意味で近年の「レディ・バード」(2017年、監督グレタ・ガーウィグ、主演シアーシャ・ローナン)と似ていてネガとポジのように見えました。現実から逃避し厨二病的誇大妄想から現実という試練を経て等身大の自分となって成長する「レディ・バード」、障碍者家族の中のただ一人の健常者という色眼鏡と否応なく世間との交渉を一手に引き受けねばならない抑圧、そこから歌によって本当の自分を見つめ自立していく主人公、こちらの作品の方が陽で「レディ・バード」より共感し易いし楽しく感じられると思います。(どちらにリアリティがあるかと聞かれれば「レディ・バード」かな、リアルな分、嫌味が強い)

 印象に残ったシーンは合唱部のデュエット相手とのファースト・キス、何て事ない普通のキスシーンだけど、何故か近頃で一番綺麗に感じてしまいました(※個人の感想です)、逆にちょっとアンフェアでご都合主義に感じたのは音楽大学受験で自分の先生が伴奏してしまうところ、あれが認められるなら皆、自分の先生に頼むよ。
 役者陣ではヒロインのエミリア・ジョーンズが中々の好演でチャーミング、数多くの演技賞を獲った父親役トロイ・コッツァーは確かにいいけど、自分としては言い合いばかりながら誰よりも妹を理解している兄レオを演じたダニエル・デュラントの方が印象に残りました。
 
 流石にアカデミー作品賞を獲っただけはある、お薦め出来る作品です。

  一冊の 古きアルバム 残し置き
   夏の終わり 君は巣立ちぬ

※コーダとはA child of deaf adultの頭文字を取った言葉で(聾者の子供)という意味、でも、楽器をやった人ならCodaという反復記号にピンとくるはず、日々の反復から抜け出せない事をこの音楽記号に掛けているのでしょう、音楽記号のCoadはto codaを使えばCodaの反復を終えて次の小節に進みます。(下手な説明なので、Coda 音楽記号で検索して下さい)
※不謹慎かもだけど、確かに手話では内緒話、ヒソヒソ話というのは難しいと思う。(秋のコンサートシーン)
※ハダカは無いが笑いの殆どが下ネタ、家族で観ると気まずくなるかも、こういう下ネタも近い将来規制されていくんだろうな。

 R4.10.5
 DVD
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

近況報告

2022-09-04 21:06:17 | 雑記
 大分、空白期間が続いてるので生存報告。
・映画 漸く観たい作品を見つけたけど8月末に誘われて半額セールの箱根に行く約束があり、映画館行ってコロナ掛かって迷惑かけるのも何だかと思って自重(持病、服薬で肺機能が低下してる)、帰ってきて上映館探したら関東の端っこで1館だけがやってる状態だった。(涙)
・映画 9月1日レンタル開始の作品があったので、【最新作】落ちしたら借りようと思ってます、どのみち、コロナで縮小されたとは言え今年は祭礼があるので、それ以後になります。
・映画 以前より観たいのが1本あるのだけど上映後はネトフリ専用でソフト化されないのです、もう10ヶ月位待ってるけど気配なし。
・クーラー古いので効きが悪く夏乗り切れるか心配だったけど何とか乗り切れたかな、我が家は午後の殆どの時間遮る物なく西日が差すから夏は恐怖以外何モンでもない、特に歳取ると。(笑)
コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「サマーフィルムにのって」

2022-05-30 19:48:34 | 映画日記/映画雑記
 「サマーフィルムにのって」(2021年、日本)
   監督 松本壮史
   脚本 三浦直之(ロロ) 松本壮史
   撮影 岩永洋 山崎裕典
   音楽 剣持学人
   出演 伊藤万理華
      金子大地
      河合優実  祷キララ
      甲田まひる 板橋駿谷

 高校の文化祭に向けてキラキラ恋愛映画を撮影中の映画部、部員のハダシは恋愛クソ喰らえの時代劇ファン、当然、浮いているが「武士の青春」というシナリオを作っていた、そんなハダシの前に主役のイメージ通りの凛太郎が現れて・・・

   予告編 https://www.youtube.com/watch?v=FamzWGTW5Kw

 「カメラを止めるな!」のように単館上映から口コミでジワジワと拡散していったらしい。(wik調べ)
 「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」(2008年、監督 塚本連平)ほど酷くはないけど製作費が安いのモロ解りの作品、映画の中で自身が「キラキラ青春恋愛映画なんてクソ喰らえ!」と言ってるけど、中身は立派にキラキラ青春映画で、そこの魅力だけで見せてるかなりの力技映画でした。(笑)
 確かに悪くない、悪くないのだけどディティールが余りに雑すぎる、97分という短い作品にも関わらず徹頭徹尾「ご都合主義」で駆け抜けてる、そこが清々しいと言えば清々しいけど、もうちょっと丁寧に作ったらかなりの作品になり得た気がして、勿体ない気もしました。
 雑だからオープニングから始まる人物の描き分け、仲間集めの面白さが全く感じられず、只、話を追って見てるだけで何の感慨も湧かない状態が続いて集中力が切れ掛かりました、撮影ファーストカットが決まらず悩む辺りから漸く見られるようになってきた感じ。
 少年マンガ風に始まり、それが続いていたのに終盤、急に少女マンガみたいな世界になるけど、製作費の縛りの中の頑張りと緩〜い映画愛が伝わってきて感動半分健気半分で見終わりました。
 ガールズムーヴィー、青春キラキラ映画が好きな方に、但し、ご興味があればという事で。

 凄く個人的な感想だけど、同じタイムトラベルもので題名も似ている「サマータイムマシン・ブルース』(2005年、監督 本広克行〜瑛太、上野樹里、真木よう子、佐々木蔵之介、顔ぶれ凄いけど皆んなブレイク前)とセットで1本という感じ、「サマータイムマシン・ブルース」はタイムパラドックスを逆手に取った「辻褄合わせ」を楽しむ作品で、この作品とは「製作費安そう」と「学生たちの集団劇」以外、何も共通性ないけど変な哀愁感が似ていて2本セットで観ると面白いんじゃないかな。(個人の感想です、保証はしません)

※「サマータイムマシン~」はタイムトラベルの辻褄を合わせようと必死に考えた脚本、こちらのタイムトラベルは只の味付けです。(汗)
※夏、クーラーの無い車中は夜でも暑いと思うぞ、開けっ放しのドアからは虫も入り放題だな。(笑)

  空向かい 咲き誇る 向日葵も
   咲かぬ花あり 時は戻らず

 R4.5.30
 DVD
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウクライナ戦争

2022-04-02 21:40:27 | 雑記
 私は断固としてウクライナを支持する、降伏論者はアメリカの占領とロシア、中国のような専制国家の占領を混同している。
 旧東欧圏で現在のロシアの保護下に入りたいと望む国家が独裁国家ベラルーシ、専制国家に回帰しつつあるハンガリーしか無いのが何よりの証拠、もし、ウクライナが武器を置き降伏したらロシアによって銃を突き付けられシベリアと強制的に国替えさせられても抵抗出来ない、現に東部住民がシベリア送りになってるとの情報もある。(これは、開戦直後に僕は予測していた)
 ソビエト連邦時代(主にブレジネフ時代)のユダヤ人排斥、シベリア送りは女優メラニー・ローランの出世作で娯楽映画「オーケストラ!」にも出てくる、この時、ソ連から逃げ出してイスラエルに渡ったユダヤ人が多すぎて人口過多になりガザやヨルダン川西岸への入植地拡大をイスラエルが強行する原因にもなった。
 日本は戦争に負けたけど、実質的にそういう非道な経験はシベリア抑留兵以外していないのですよ。

 そんな私ですが、今、推薦する映画は同じ黒海に面したジョージア(グルジア)とアブハジアの紛争を背景に描いた静かな反戦映画「みかんの丘」(2013年)、イデオロギー色のない優れた作品だと思っています。(これによって、エストニアとの関係も薄々、解る)

※それ以前のロシア、ウクライナによるユダヤ受難は「屋根の上のバイオリン弾き」参照。
 
コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ご挨拶&目次

2022-02-25 09:38:36 | リスト
 「学生時代前後に観た作品で好きなもの、世間に埋もれてしまったものを鉦と太鼓でアピールしよう」
 そんなつもりで始めた当ブログでしたが、知らせたいような古い作品は既に品切れ、近年は
新しい作品が多くなりブログ名と乖離していくばかりとなりました。
 また、鑑賞数も減少傾向にある現在、少し方向を変えて続けていくことと致しました。

 新しいブログ名は「キネマ歌日乗」とします。
 ド下手の歌だか何だかよく解らんものを臆面もなく載せてきましたが、影響を受けた名コラムニ
スト、故 山本夏彦氏によれば江戸時代までは下は長屋の八つぁん熊さんから、上は畏き辺りまで、
日常的に歌詠みが習慣としてあったとの事、庶民に於いては巧拙は問わず好きに詠んでいたと。
 その「巧拙問わず」をただ一つの言い訳として、これからは、少しノンビリとやっていこうと
思っています。
 皆様には懲りずに今まで同様にお付き合い頂ければ幸いです。

 尚、HNも鉦鼓亭から寂庭(一桜庵 寂庭〜家の前に桜があるもんで)に変更します。
                                        R3.3.21
―――――――――――――――ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 ビデオデッキが普及して街にレンタル屋さんが増えていった頃、反比例するように姿を消していった名画座。映画の2本立て、3本立てを良心的な値段で上映してくれた小さな映画館たち。ロードショウ落ちした作品を待つ場所、昔の名作に巡りあう場所。ビデオも、ましてやDVDの無い時代、僕達は観たい映画を捜し求めて各名画座の上映作品を探し回りました。このサイトでは、そんな時代に上映されてた作品について、個人的感想、連想、その他諸々を書いていきたいと思います。拙い文章はお許し下さい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 (H25.1.19 追記)
 上記の主旨で始めたブログですが、書いておきたい古い映画のリストも少なくなったので、これからは、近年の作品を書くことが多くなると思います。 
                                              
                                                                              管理人 鉦鼓亭

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 掲載リスト (アイウエオ順)     
       (洋画) 
 ・「アーティスト」(2011年)
 ・「愛の嵐」(1973年)
 ・「愛は静けさの中に」(1986年)
 ・「悪魔のような女」(1955年)  
 ・「アザーズ」(2001年)
 ・「明日に向かって撃て!」(1969年)
 ・「アナと雪の女王」(2013年)
 ・「アパートの鍵貸します」(1960年)
 ・「アラモ」(1960年)
 ・「アルマゲドン」(1998年)
 ・「或る夜の出来事」(1934年)
 ・「アンドロメダ・・・」(1971年)
 ・「アンネの日記」(1959年)雑感 
 ・「イヴの総て」(1950年)と「サンセット大通り」(1950年)
 ・「いつか晴れた日に」(1995年)
 ・「異人たちの棲む館」(2012年)
 ・「インデペンデンス・デイ」(1996年)感想パッチワーク
 ・「イントレランス」(1916年)
 ・「ウィークエンド・ラブ」(1973年)
 ・「映画に愛をこめて アメリカの夜」(1973年)
 ・「映画に愛をこめて アメリカの夜」その2(1973年)
 ・「ブラック・スワン」と「英国王のスピーチ」(2010年)
 ・「駅馬車」(1939年・米)
 ・「エクス・マキナ」(2015年)
 ・「L.A.コンフィデンシャル」(1997年)
 ・「お熱いのがお好き」(1959年)                           
 ・「狼は天使の匂い」(1973年)
 ・「オーケストラ!」(2009年) 
 ・「おかしなおかしな大追跡」(1972年)
 ・「奥さまは魔女」(2005年) 
 ・「昼下がりの情事」(1957年)と「おしゃれ泥棒」(1966年)についての一考察、ベーカー街221Bに於いて
 ・「男と女」(1966年)
 ・「大人は判ってくれない」(1959年)
 ・「オペラ座の怪人」(2004年)
 ・「おみおくりの作法」 2013年)
 ・「汚名」(1946年)
 ・「オリエント急行殺人事件」(1974年) 
 ・「鍵」(1958年)
 ・「カサブランカ」(1942年)
 ・「かもめの城」(1965年)
 ・「眼下の敵」(1957年)
 ・「北ホテル」(1938年)
 ・「きっと、うまくいく」(2009年)
 ・「きっと、うまくいく」その2(2009年)
 ・「きっと、またあえる」(2019年)
 ・「キャバレー」(1972年)
 ・「グッバイガール」(1977年)
 ・「グッバイ、レーニン!」(2003年)
 ・「グレートレース」(1965年)
 ・「黒いオルフェ」(1959年)
 ・「刑事」(1959年)
 ・「恋におちたシェイクスピア」(1998年)
 ・「恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム」(2007年)
 ・「荒野の決闘」(1946年)
 ・「心と体と」(2017年)
 ・「心と体と」その2
 ・「再会の夏」(2018年)
 ・「サイダーハウス・ルール」(1999年) 
 ・「サボテンの花」(1969年)
 ・「寒い国から帰ったスパイ」(1965年)
 ・「さらば、わが愛/覇王別姫」(1993年)
 ・「三十四丁目の奇蹟」(1947年)
 ・「イヴの総て」(1950年)と「サンセット大通り」(1950年) 
 ・「幸福」(1965年・仏)
 ・「幸せなひとりぼっち」(2015年)
 ・「幸せの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」(2016年)
 ・「シェフ~三ツ星フードトラック始めました」(2014年) 
 ・「シェルブールの雨傘」(1963年)極私的名ラストシーン第2位
 ・「ジェレミー」(1973年)
 ・「死刑台のエレベーター」(1957年)
 ・「地獄に堕ちた勇者ども」(1969年)
 ・「シベールの日曜日」(1962年)からあれこれ 
 ・「シャレード」(1963年)
 ・「ジョーカー」(2019年)
 ・「情婦」(1957年)
 ・「白雪姫と鏡の女王」(2012年)
 ・「新感染 ファイナル・エクスプレス」 (2016年)
 ・「シンデレラ」(2015年)
 ・「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」(2019年)
 ・「西部戦線異状なし」(1930年)
 ・「ゼロ・グラビティ」(2013年)
 ・「存在のない子供たち」(2018年)
 ・「タイピスト!」(2012年)
 ・「ダーク・シャドウ」(2012年)
 ・「ダイヤルMを廻せ!」(1954年) 
 ・「太陽がいっぱい」(1960年・完全ネタバレ)極私的名ラストシーン第1位、おまけ、第3位「第三の男」
 ・「ダウンタウン物語」(1976年)
 ・「たそがれの維納」(1934年)
 ・「タレンタイム~優しい歌」(2009年)
 ・「ダンガル きっと、つよくなる」(2016年) 
 ・「探偵<スルース>」(1972年) 
 ・「誓いの休暇」(1959年)VS「二十四の瞳」(1954年) 
 ・「地下水道」(1956年)
 ・「地上最大の脱出作戦」(1966年)
 ・「テルアビブ・オン・ファイア」(2018年)
 ・「天国でまた会おう」(2017年)
 ・「飛べ!フェニックス」(1965年)
 ・「泥棒貴族」(1966年)
 ・「泥棒成金」(1955年)
 ・「夏の夜の夢」(2014年)
 ・「ノッティングヒルの恋人」(1999年)
 ・「バーフバリ 王の凱旋」完全版(テルグ語)(2017年)
 ・「バーフバリ 王の凱旋」IMAX 成田HUMAXシネマズ体験記 (2017年)
 ・「激しい季節」(1959年)
 ・「八月の鯨」(1987年)
 ・「パットン大戦車軍団」(1970年)
 ・「ハリーの災難」(1955年)
 ・「PK」(2014年)
 ・「光をくれた人」(2016年)
 ・「ピクニック」(1936年)
 ・「美女と野獣」(2017年)
 ・「美女と野獣」(2017年) 【ブログDEロードショー】
 ・「ヒドゥン・フェイス」(2011年)
 ・「ひとりぼっちの青春」(1970年)
 ・「ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)」(1995年)
 ・「ヒューゴの不思議な発明」(2011年)
 ・「昼下がりの情事」(1957年)と「おしゃれ泥棒」(1966年)についての一考察、ベーカー街221Bに於いて
 ・「ファミリー・プロット」(1976年)
 ・「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」(1999年)
 ・「フォロー・ミー」(ネタバレ)(1972年) 
 ・「フォロー・ミー」その2 
 ・「ふたり」(1972年 R・ワイズ監督)(後半部でネタバレ)
 ・「ブラック・スワン」と「英国王のスピーチ」(2010年)
 ・「ブラザーサン・シスタームーン」(1972年) 
 ・「ブルーバレンタイン」(2010年)(ネタバレ・・・でしょう)
 ・「ブルックリン」(2015年)
 ・「プレーム兄貴、王になる」(2015年) 
 ・「ヘッドライト」(1956年)
 ・「別離」(2011年)
 ・「ペティコート作戦」(1959年)  
 ・「冒険者たち」(1967年)
 ・「僕たちは希望という名の列車に乗った」(2018年) 
 ・「ポケット一杯の幸福」(1961年)
 ・「マイ・インターン」(2015年)
 ・「マイネーム・イズ・ハーン」(2010年)
 ・「マダム・イン・ニューヨーク」(2012年) 
 ・「まぼろしの市街戦」(1966年)&広川太一朗 
 ・「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」(2011年)
 ・「マルタの鷹」(1941年)
 ・「マルホランド・ドライブ」(2001年)
 ・「マンチェスター・バイ・ザ・シー」(2016年)
 ・「みかんの丘」(2013年)
 ・「みじかくも美しく燃え」(完全ネタバレ)(1967年)
 ・「道」(1954年)
 ・「三つ数えろ」(1946年)
 ・「ミツバチのささやき」(1973年)
 ・「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーク」(2015年)
 ・「女神は二度微笑む」(2012年)
 ・「めぐり逢わせのお弁当」(2013年)
 ・「燃ゆる女の肖像」(2019年) NEW! 
 ・「やさしい女」(1969年)
 ・「山の郵便配達」(1999年) 
 ・「ライアンの娘」(1970年)
 ・「ラスト・クリスマス」(2019年)
 ・「ラストサムライ」(2003年)
 ・「ラスト・ショー」(1971年)
 ・「リオ・ブラボー」(1959年)
 ・「レオン」(1994年)
 ・「レベッカ」(1940年)
 ・「レ・ミゼラブル」(2012年)
 ・「恋愛小説家」(1997年)
 ・「ロイ・ビーン」(1972年)  
 ・「ロシュフォールの恋人たち」(1966年)
 ・「ロスト・ボディ」(2012年)
 ・「ロミオとジュリエット」(1968年)
 ・「私が、生きる肌」(2011年)
    
       (邦画)
 ・「赤ひげ」(1965年)
 ・「悪魔の手毬唄」(1977年)
 ・「安城家の舞踏会」(1947年)
 ・「太秦ライムライト」(2014年)
 ・「雨月物語」(1953年)
 ・「運命じゃない人」(2005年)
 ・「炎上」(1958年)
 ・「おくりびと」(2008年) 
 ・「鴛鴦歌合戦」(1939年)
 ・「女殺し油地獄」(1957年) 
 ・「鍵泥棒のメソッド」(2012年)
 ・「隠し砦の三悪人」(1958年)
 ・「かぐや姫の物語」(2013年)
 ・「風立ちぬ」(2013年)
 ・「神様のくれた赤ん坊」(1979年)
 ・「カメラを止めるな!」(2017年)
 ・「カメラを止めるな!」その2 
 ・「君の名は。」(2016年)
 ・「桐島、部活やめるってよ」(2012年) 
 ・「蜘蛛巣城」(1957年)
 ・「ここに泉あり」(1955年)
 ・「この世界の片隅に」(2016年)
 ・「今夜、ロマンス劇場で」(2018年)
 ・「西鶴一代女」(1952年)
 ・「最後の忠臣蔵」(2010年)
 ・「さよなら渓谷」(2013年)
 ・「山椒太夫」(1954年) 
 ・「サンダカン八番娼館 望郷」(1974年)
 ・「七人の侍」(1954年)
 ・「七人の侍」その2
 ・「忍ぶ川」(1972年)
 ・「シムソンズ」(2005年)
 ・「新幹線大爆破」(1975年)
 ・「洲崎パラダイス 赤信号」(1956年)
 ・「砂の器」(1974年)
 ・「そして父になる」(2013年)
 ・「太平洋奇跡の作戦 キスカ」(1965年)
 ・「小さいおうち」(2013年)
 ・「近松物語」(1954年)
 ・「天国と地獄」(1963年)
 ・蟹江敬三さんを悼む 「天使のはらわた 赤い教室」(1979年) 
 ・「誓いの休暇(1959年)VS「二十四の瞳」(1954年)
 ・「泥の河」(1981年)
 ・「翔んで埼玉」(2019年)
 ・「のぼうの城」(2011年) 
 ・「野良犬」(1949年)
 ・「冬の華」(1978年)
 ・「マタンゴ」(1963年)&東宝特撮映画
 ・「乱れる」(1964年)
 ・「湯を沸かすほどの熱い愛」(2016年) 
 ・「用心棒」(1961年)
 ・「羅生門」(1950年)
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画感想のリスト

2022-02-25 09:38:12 | リスト
 アイウエオ順

 ・「アイアンマン」(2008年)
 ・「愛人/ラマン」(1992年)
 ・「アイドルを探せ」(1963年)
 ・「彼は秘密の女ともだち」(2014年)と「悪魔のワルツ」(1971年)(ネタバレ)
 ・「あなたの名前を呼べたなら」(2018年)
 ・「あの頃エッフェル塔の下で」(2015年)
 ・「ある日どこかで」(1980年) 
 ・「異人たちとの夏」(1988年)
 ・「いつだってやめられる 七人の危ない教授たち」(2014年)
 ・「いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち」(2017年)
 ・「いつだってやめられる 闘う名誉教授たち」(2017年)
 ・「イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所」(2014年)
 ・「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」(2014年)
 ・「ウォーム・ボディズ」(2013年)
 ・「宇宙人ポール」(2010年)
 ・「永遠の0」(2013年) (邦画)
 ・「回転」(1961年)と「妖精たちの森」
 ・「勝手にふるえてろ」(2017年)
 ・「カリフォルニア・ドールズ」(1981年)
 ・「カルテット!人生のオペラハウス」(2012年)
 ・「彼は秘密の女ともだち」(2014年)と「悪魔のワルツ」(1971年)(ネタバレ)
 ・「奇跡のひと マリーとマルグリット」(2014年)
 ・「銀嶺の果て」(1947年)
 ・「牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件」(1991年)
 ・「グランド・イリュージョン」(2013年)
 ・「グランド・ブダベスト・ホテル」(2014年)
 ・「グリーンブック」(2018年)
 ・「グレイテスト・ショーマン」(2017年)
 ・「クロワッサンで朝食を」(2012年)
 ・「高慢と偏見とゾンビ」(2016年)
 ・「CORD WAR あの歌、2つの心」(2018年)
 ・「ゴジラ」(1954年)
 ・「GODZILLA ゴジラ」(2014年)
 ・怖い映画あれこれ
 ・「コンタクト」(1997年)
 ・「魚が出てきた日」(1967年)祝 DVD発売決定!
 ・「SANJU/サンジュ」(2018年)
 ・「シェイプ・オブ・ウォーター」(2017年)
 ・「料理長(シェフ)殿、ご用心」(1978年)
 ・「シュヴァリエの理想宮 ある郵便配達員の夢」(2018年)
 ・「娼婦べロニカ」(1998年)
 ・「ジョー・ブラックをよろしく」(1998年)
 ・「ジョジョ・ラビツト」(2019年)
 ・「ジョンとメリー」(1969年)
 ・「死霊の盆踊り」(1965年)
 ・「白い肌の異常な夜」(1971年)
 ・「スモーク」(1995年)
 ・「砂の器」(1974年)
 ・「セクレタリー」(2002年)
 ・「セッション」(2014年)
 ・「宋家の三姉妹」(1997年) 
 ・「そこのみにて光輝く」(2014年)
 ・「誓い」(1981年)
 ・「超高速!参勤交代」(2014年)
 ・「トゥルー・グリット」(2010年)
 ・「遠い空の向こうに」(1999年)
 ・「突撃」(1957年)
 ・「共喰い」(2013年) (邦画)
 ・「ドリーム」(2016年)
 ・「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」(2019年)
 ・「渚にて」(1959年)
 ・「バーバレラ」(1967年)
 ・「バーレスク」(2010年)
 ・「バジュランギおじさんと、小さな迷子」(2015年)
 ・「バット・ジーニアス 危険な天才たち」(2017年)
 ・「パッド・マン 5億人の女性を救った男」(2018年)
 ・「ハッピーエンドが書けるまで」(2012年)
 ・「ハドソン川の奇跡」(2016年)
 ・「バルフィー!人生に唄えば」(2012年)
 ・「パリジェンヌ」(1961年)
 ・「ハンナ・アーレント」(2012年)
 ・「ひきしお」(1971年)
 ・「美女と野獣」 (2014年)
 ・「日の名残り」(1993年) 
 ・「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命」(2012年)
 ・「ボギー!俺も男だ」(1972年)
 ・「舞妓はレディ」(2014年)
 ・「幕が上がる」(2015年)
 ・「モネ・ゲーム」(2012年)
 ・「モンパルナスの灯」(1958年)
 ・「やかまし村の子供たち」(1986年)と「カルテット!人生のオペラハウス」(2012年)
 ・「ゆりかごを揺らす手」(1992年)
 ・「回転」(1961年)と「妖精たちの森」
 ・「歓びを歌にのせて」(2004年)
 ・「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」(2012年)
 ・「Love Letter」(1995年)
 ・「ラ・ラ・ランド」(2016年)
 ・「レディ・バード」(2017年)
 ・「6才のボクが、大人になるまで」(2014年)
 ・「わたしは、ダニエル・ブレイク」(2016年)



コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画日記/映画雑記 リスト

2022-02-25 09:37:51 | リスト
 あいうえお順

「愛と銃弾」(2017年)
「浅田家!」(2020年)
「アメリカン・ピーチパイ」(2006年)
「イエスマン “YES”は人生のパスワード」(2008年)
「家へ帰ろう」(2017年)
「1917 命をかけた伝令」(2019年)
「イット・フォローズ」(2014年)
「いとこ同志」(1959年)
「インビジブル・ゲスト 悪魔の証明」(2016年)
「A.I.」(2001年)
「エターナル・サンシャイン」(2004年)
「江分利満氏の優雅な生活」(1963年)
「オーメン」(1976年)
「おおかみこどもの雨と雪」(2012年)
「おかえり、ブルゴーニュへ」(2017年)
「怪談」(1965年)
「影の軍隊」(1969年)
「鞄を持った女」(1961年)
「彼女たちの舞台」(1988年)
「ガメラ」(平成3部作)(1995、96、99年)
「彼の見つめる先に」(2014年)
「ガンジスに還る」(2016年)
「完全なる報復」(2009年)
「喜劇 各駅停車」(1965年)
「キャロル」(2015年)
「吸血鬼ゴケミドロ」(1968年)
「キング・コング」(2005年)
「キングコング 髑髏島の巨神」(2017年)
「空軍大戦略」(1969年)
「グットモーニング・バビロン」(1987年)
「クライング・ゲーム」(1992年)
「グロリア」(1980年)
「黒猫・白猫」(1998年)
「恋におちて」(1984年)
「コーチ・カーター」(2005年)
「午後8時の訪問者」(2016年)
「ザ・チャイルド」(1976年)
「ザ・マジックアワー」(2008年)
「さらば、愛の言葉よ」(2014年)
「ジェーン・ドゥの解剖」(2016年)
「死角」(2008年)
「仕立て屋の恋」(1989年)
「ジャージー・ボーイズ」(2014年)
「シャイニング」(1980年)
「灼熱」(2015年)
「ショーン・オブ・ザ・デッド」(2006年)
「死霊の盆踊り」(1965年)
「シング・ストリート 未来へのうた」(2016年)
「スウィート17モンスター」(2016年)
「ストックホルムでワルツを」(2013年)
「スリ〈掏摸〉」(1960年)
「スリー・ビルボード」(2017年)
「世界一キライなあなたに」(2016年)
「ゾンビ」(1978年)
「第七の封印」(1957年)
「太平洋の翼」(1963年)
「タクシー運転手 約束は海を越えて」(2017年)
「たたり」(1963年)
「ダンケルク」(2017年)
「タンゴ・レッスン」(1997年)
「近松物語」(1954年)
「血を吸うカメラ」(1960年)
「チャンプ」(1979年)
「ディリリとパリの時間旅行」(2018年)
「塔の上のラプンツェル」(2010年)
「ドラキュラ」(1992年)
・椿説「ドリーマーズ」(2003年)
「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」(1968年)
「南極料理人」(2009年)
「ネバーエンディング・ストーリー」(1984年)
「二百三高地」(1980年)
「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります」(2014年)
「ノスフェラトゥ」(1978年)
「バーフバリ 王の凱旋」(2017年)
「バーフバリ 伝説誕生」(2015年)
「はじまりのうた」(2013年)
「裸の太陽」(1958年)
「初恋のきた道」(1999年)
「パドマーワト 女神の誕生」(ネタバレ有り)(2018年)
「パレードへようこそ」(2014年)
「バンコク・ナイツ」(2016年)
「日日是好日」(2018年)
「フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛を込めて」(2019年)
「淵に立つ」(2016年)
「ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー」(2019年)
「プライドと偏見」(2005年)
「ブリグズビー・ベア」(2017年)
「震える舌」(1980年)
「ベイビー・ドライバー」(2017年)
「ペーパー・チェイス」(1973年)
「変態島」(2008年)
「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」(2008年)
「僕のエリ 200歳の少女」(2008年)
「僕らのミライヘ逆回転」(2008年)
「ポンヌフの恋人」(1991年)
「真夜中の招待状」(1981年)
「ミニミニ大作戦」(1969年)
「ミロクローゼ」(2011年)
「ムーンライズ・キングダム」(2012年)
「無防備都市」(1945年)
「メッセージ」(2016年)
「モアナと伝説の海」(2016年)
「夜明けを告げるルーのうた」(2017年)
「ラストレター」(2020年)
「ラッキー」(2017年)
「嵐電」(2019年)
「リザとキツネと恋する死者たち」(2014年)
「リトル・ランナー」(2004年)
「リップヴァンウィンクルの花嫁」(2016年)
「リべリオン」 (2002年)
「レディ・マクベス」(2016年)
「レナードの朝」(1990年)
「恋恋風塵」(1987年)
「若草物語」(1949年)
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」(2019年)
「ワンダー 君は太陽」(2017年)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「燃ゆる女の肖像」

2022-01-17 22:50:33 | 外国映画
 「燃ゆる女の肖像」(「Portrait de la jeune fille en feu」、2019年、仏)
   監督 セリーヌ・シアマ
   脚本 セリーヌ・シアマ
   撮影 クレール・マトン
   美術 トマ・グレゾー
   音楽 ジャン=バティスト・デ・ラウビエ
   出演 ノエル・メルラン
      アデル・エネル
      ルアナ・バイラミ
      ヴァレリア・ゴリノ

 18世紀のフランス、結婚予定だった姉が死に、修道院から連れ戻された妹の伯爵令嬢エロイーズ、高名な画家の娘マリアンヌは彼女のお見合い用の肖像画を描くように夫人から依頼された・・・。

  予告編 https://www.youtube.com/watch?v=56y2GWHMaoU

 今年の第一作「アンモナイトの目覚め」のコメント見てたらこの作品名が出てきて、そう言えば劇場へ観に行くつもりだったなと。(コロナで断念)
 「アンモナイト~」が機微と無理解と少しの駆け引きなら、こちらは「定め」の中の機微でしょうか。
 フランス映画って余り説明せんタイプだと思ってたけど、最近は随分と優しくなったみたいで、この作品の肝はギリシャ神話のオルフェとユリディスの葛藤であり、その情景はビヴァルディ「四季~夏」であると主人公たちの口を借りて説明してくれています。
 マリアンヌが振り返ったオルフェの心境を現実よりイメージの中に閉じ込めることを選んだのではと説明しますが、これは作家の阿刀田高氏も同じことを書いているので定説なのかもしれません。
 又、この二人が18世紀の現実では決して結ばれないことを対比によって執拗に描いていきます。冒頭近辺でマリアンヌがエロイーズを描いた「燃ゆる女の肖像」そのものを提示してるけれど、エロイーズにあげた本(オルフェ物語)の28ページに挿絵のようにマリアンヌ自身を描いたスケッチももう一つの「燃ゆる女の肖像」であって二人は同化した存在であるのに、過去に閉じ込めると割り切り振り返ったマリアンヌ、振り返れないエロイーズ(夫と子供のいる現世を生きていく)であり、或は現実のエロイーズとマリアンヌが見る幻覚のエロイーズ~冥界のユリディス、住む世界の違う二人として描かれます。まぁ、エロイーズもあの28ページに閉じ込められたマリアンヌのイメージを抱いて生きていくのだから、二人とも同じなのかな。
 そんな事を内包しながら進んでいく物語は映像も美しく惹き付けるものがありました、家政婦ソフィの存在と堕胎の意味は何なのだろう?この数週間の出来事が「存在してはならない事」と示しているのだろうか、ちょっと、判りませんでした。
 似た内容ながらラストを観客に委ねた「アンモナイトの目覚め」、明確に答えの出てる「燃ゆる女の肖像」、しかし、ラストの見応えは「四季~夏」をバックにエロイーズが見せる表情の移り変わり、長回しの撮影に応えたエロイーズ役のA・エネルの演技に軍配が上がると僕は思いました。

・エロイーズ役のA・エネル、18世紀に修道院から出てきて嫁に行くにしてはトウが経ち過ぎてる感が。(失礼!)
・女同士の性愛シーン、かなり露骨な「アンモナイト〜」に較べればこちらは控え目、只、こちらには露骨な堕胎シーンがある。
・マリアンヌ役のノエル・メルラン、初見なのに既視感があると思ったら宮里藍さんだ。
・ヴィバルディの「〜夏」の説明部分はyoutube 本編映像の中にあります、僕はあの楽器を最初に聞いた時ハープシコードと聞いたのでチェンパロとは反応出来ないのです、大雑把に言えばイギリスがハープシコードで大陸がチェンバロ。「嵐が来て」→「人生で一番燃え上がる時が突然、やって来る」、「虫たちが騒ぎだします」→「人生の夏が突然やって来れば、人はアタフタしてしまいます」

   嗚呼、君よ 振り返るべきか わが朱夏の 過ぎ去りしを 知るためにこそ   
                                      寂庭

 R4.1.15
 DVD




コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「再会の夏」

2021-12-12 21:41:14 | 外国映画
 「再会の夏」(「Le collier rouge」、2018年、仏・ベルギー)
   監督 ジャン・ベッケル
   原作 ジャン=クリストフ・リュファン
   脚本 ジャン・ベッケル  ジャン=ルー・ダバティ
   撮影 イブ・アンジェロ
   音楽 ヨハン・ホーフワイス
   出演 フランソワ・クリュゼ
      ニコラ・デュボシェル
      ソフィ・ベルベーグ

 第一次世界大戦直後のフランス片田舎で軍法会議を待つジャックの元に軍判事の少佐が訪れる・・・。

  予告編 https://www.youtube.com/watch?v=M5m_Cy_1WYY 

 苦手な感傷的ノスタルジックな話かと身構えてしまったけど杞憂に終わりました、10本ちょっとしか観ていない情けない2021年だったけど、楽しませてもらったのが「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」なら、良質だなと一番思ったのは本作かもしれない。
 日本語として成立するのか怪しいのですが「乾いたセンチメンタリズム」が心地よかった、日本の湿度を上手に表現したセンチメンタルな作品が「今夜、ロマンス劇場で」なら、フランスという大陸気候の湿度が創ったセンチメンタルが「再会の夏」とでも言えばいいのでしょうか。
 最後の答え合わせに、ずっと主人公に寄り添っていた忠犬ハチ公みたいな「犬」を使ったのもフランスらしい粋を感じました。

※この終わり方のほうが「解」があっていいのだろうが、その前の少佐が車上での会話の後、車ごとフェード・アウトでも良い気がする、フランス映画も描きすぎるようになったのかな。
※少佐役の人がダスティン・ホフマンに見えて仕方なかった。(笑)
※都合良すぎるピーピング・トムの登場が、この物語をリアリティと寓話の中間にある話と示してるのだろう。
※ここ2年、第一次世界大戦を背景にした作品を沢山観たけど強く印象に残ってるのは出来の良し悪しに拘らず「天国でまた会おう」(「Au revoir là-haut」、2017年、仏)と「「誓い」(「Gallipoli」、1981年、豪)かな。

  90分 終わってみれば 痴話喧嘩
   犬も喰わぬと 酒をひと飲み
               
               寂庭

 R3.12.12
 DVD
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「炎上」

2021-10-22 21:23:40 | 邦画
 「炎上」(1958年、日本)
   監督 市川崑
   脚本 和田夏十
      長谷川慶治
   原作 三島由紀夫 「金閣寺」
   撮影 宮川一夫
   照明 岡本健一
   美術 西岡善信
   音楽 黛敏郎
   出演 市川雷蔵
      中村鴈治郎
      仲代達矢
      信欣三  北林谷栄
      
 有名な三島由紀夫の「金閣寺」を映画化した作品で市川崑監督の傑作と言っていいでしょう。
 兎に角、宮川一夫のカメラが素晴らしい、ガシッと締まった構図の美しさ、濃淡の出し方、一級の美術品を見る思いがした。
 雷蔵さんも凄い演技、受ける中村鴈治郎も見応えがあるし福司の信欣三も良かった、仲代達矢は少しやり過ぎのような気も。(汗)

  あこがれし 君、罪なくして 穢れゆく 
    炎と散らせ せつにんとう
                 寂庭

※ 「せつにんとう」=「殺人刀」、禅宗における用語であるがここでは和尚の講話に依る。
※ノートを見ると7月18日の「ドラキュラ」(コッポラ監督)以来、3ヶ月ぶりの映画。(汗)

 R3.10.22
 DVD
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京オリンピック 2020 MVP

2021-08-08 13:01:32 | 雑記
 決して奇を衒った訳ではないし、大向こうウケを狙った訳でもありません。
 東京オリンピック2020に於ける僕の個人的MVPは、銀メダルを獲得した女子バスケットチームと陸上競技女子1500mで8位入賞した田中希美選手にさしあげたい。
 勿論、最高殊勲と言う意味なら金メダルラッシュに弾みをつけた女子競泳二冠の大橋悠依選手、男子体操二冠の橋本大輝選手、メダル獲りまくりの柔道選手団、臥薪嘗胆の末金メダルを死守したソフトボールチームなのかもしれない、いずれも、どれだけ感動したか判らないし素晴らしかった。
 でも、メダルから離れて常識、固定観念を覆したという視点から見れば、僕の場合、バスケチームと田中選手なのです。
 バスケットボールは詳しくないのですが、それでも欧米に歯が立たないと思われてた日本が世界の強豪国を破って決勝戦まで行ったというのが凄まじい出来事だというのは判ります、あの米国と決勝戦ですからね、信じられないにも程があります。
 そして、元陸上競技ファンだった僕にとって田中希美選手の快挙ほど吃驚し感動したものもなかった。
 日本陸上競技に於いて最も世界と差があったのは男女問わず800m、1500mの中距離種目、陸上競技の不毛地帯、完全なる荒野と信じられてきたのです。
 「目標はインターハイの1500で優勝する事です」
 「キツい種目だが頑張れよ」
 「インカレの1500で勝ちたいです」
 「頑張りなさい!」
 だろうけど、これが、
 「オリンピックの1500で決勝を走りたいです」と監督に言ったら、無視されるか、
 「取り敢えず、自分の足元を見ような」とあしらわれるのが精々、それ程、世界との差が有りすぎていました。
 スピードと持久力という相反する要素を求められ陸上競技で一番キツいとも言われる種目、又、走る格闘技とも言われるくらい肉弾戦が付きものの種目、ウカウカしてると吹っ飛ばされるし足を引っ掛けられたりもする、だから、田中希美選手のような小柄な選手には凄くハンデがあるのです。
 更に、外人選手とのスパート力の決定的差、だから、日本の中距離選手の殆どが卒業すると辞めるか企業の需要のある長距離へ転向してしまい人材が育たない、そんな悪循環が続いてきました、余り知られていませんが欧州で最も人気のある陸上競技は100mを除けば、この中距離レースなんですよ、つまり、選手層も無茶苦茶厚い。
 その種目に卜部選手と共に日本人女子として初参戦、これだけでも歴史的なのに田中選手は日本新記録で余裕の予選突破、更に日本人女子には夢のまた夢と思われていた4分切りで再びの日本新記録更新、準決勝突破、最後は2回目の4分切りでゴール前意識が飛んだと言う激走の末、決勝戦8位入賞を死守、本当に奇跡を見る思いでした。
  
 後方に付けて落ちてくる選手を抜いて順位を上げていく日本人選手の基本パターンと真逆、自分でレースを作っていこうとする積極性、スパート合戦にも喰らい付いていける才能と根性、10000mの廣中選手、3000m障害の三浦選手と同じニュータイプの選手、その中でも計り知れない才能を感じさせる田中選手、本当に素晴らしかった、泣きましたね。(ネット記事のコメントを読めば、少しでも陸上競技を知ってる人達は皆、僕と同じ感想で泣いたようです)

※田中希美選手が準決勝で出した1500m3分59秒19は世界歴代83位(歴代記録の半分くらいはお薬記録(特に中国の馬軍団がドーピング検査のない国内記録会で出した記録がズラッと連なってる)それを除けばもっと上)〜中国軍が薬で身体をどこまで強靭に出来るかの実験台にされた、当時のエース格の選手が告白済み、主に当時は検知されにくかった血液ドーピング+クスリだったと思われる。
男子100mで世界歴代83位のタイムは9秒90だと誰かが書いていました

  直ぐ消されるだろうけど、普段、冷静な解説者金哲彦氏があまりの事に取り乱してます(笑)
  東京オリンピック2020 女子1500m 準決勝  https://2020.yahoo.co.jp/video/highlight/6266499393001
  決勝 https://2020.yahoo.co.jp/video/highlight/6266808436001 

※中距離種目では、戦前のアムステルダム大会で新設された800mで伝説の人見絹枝さんが獲った銀メダル以来の快挙、しかし、この時参加した選手がゴール後バダバタ倒れてしまった為、女子に長い距離は無理だと1972年ミュンヘン大会まで女子の中距離(勿論、長距離も)は封印されてしまいました。
※瀬古利彦さんも元は1500の中距離選手、でも、瀬古さんがマラソンで成功したのはピッチ走法だったからと思ってます(日本の長距離選手の殆どがピッチ走法)、田中選手と同じストライド走法で成功したのは瀬古さんのライバル中山選手くらいだと思う、強靭なバネが必要でそれを42.195k保たせるのは余程の選手でなければ出来ない、それに、中山選手は長身だからストライドが活きた、それを153センチの田中選手にやらせたら消耗するだけで潰れてしまうと思います、是非、田中希美選手には日本中距離の新たな伝説になってもらいたい。(もう伝説だけど)
※アフリカ勢の独断場と思われていた3000m障害の三浦選手も吃驚したけど、この種目にはモスクワ五輪金メダル候補だった新宅雅也選手という先駆者がいたから、前人未到という訳でもないかなと。(汗)
※馬術競技もかなりハラハラしたし、面白かった。

  夏草や兵どもが夢の跡  
         芭蕉
 
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京オリンピック 2020 点描 2

2021-08-02 22:10:36 | 雑記
 総合馬術個人戦
 惜しい!惜しい!惜しい!
 速報覗いたら名前無いの(笑)、おかしいと思って上へスクロールしたら何と1位、で2位になり程なく3位に。
 競技前の選手を調べると戸本選手を抜けるのは残り二人(まだ10人くらい残ってたけど戸本さんを抜けるのは二人だけだった)、最初の選手は障害引っ掛けて脱落、可能性最後のオーストラリア選手は無事ゴール、で4位に。
 バロン西以来の馬術競技のメダルは滑り落ちてしまったけど、夢を見させて貰いました、人馬(馬名はヴィンシー)共に本当にありがとうございました!
 
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京オリンピック 2020 点描

2021-07-29 22:29:08 | 雑記
 重量挙げ女子59キロ級 安藤美希子選手、銅メダルおめでとうございます!
 その表彰式の準備作業を見てたら目がテンになった。
 会場に表彰台のセッティングをしてるのはオリンピックユニフォームを着た係員じゃなくて、何とクロネコヤマトの緑色の制服を着た社員だった・・・。

 そんなの有りか?(笑)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京オリンピック 2020

2021-07-26 21:17:22 | 雑記
  流星光底逸長蛇

 昼間っからTV見ててスンマセン。
 しかし、実に惜しかったアーチェリー男子団体戦準決勝 日本対韓国、シュートオフの最後の一射、あと数センチ中心に寄っていたら大金星だったのに。

※ 「鞭声粛粛 夜河を過る」頼山陽の有名な川中島の漢詩の末行ですが、江戸後期の頼山陽が川中島の合戦を見られる訳ないので「見てきたような嘘を言い」ってやつ。
 馬上の謙信と床几に座ってる信玄の一騎打ちを講談調に表現したもので、流星とは謙信が振り下ろす太刀の煌きを表現、光底とは振り下ろした刀の下、長蛇が信玄、お節介な講釈でした。(汗)

                                                      R3.7.26
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ドラキュラ」

2021-07-18 20:59:05 | 映画日記/映画雑記
「ドラキュラ」(「Bram Stoker's Dracula」、1992年、米)
  監督 フラシス・フォード・コッポラ
  脚本 ジェイムズ・V・ハート
  原作 ブラム・ストーカー
  撮影 ミヒャエル・バルハウス
  音楽 ヴォイチェフ・キラール
  出演 ゲイリー・オールドマン
     ウィノナ・ライダー
     アンソニー・ホプキンス
     キアヌ・リーブス

   予告編 https://www.youtube.com/watch?v=PlDbxogHPao

 ドイツ表現主義の古典「ノスフェラトゥ」(F・W・ムルナウ監督、1922年)をF・F・コッポラが独自の視点で焼き直した作品、と言えば聞こえはいいけどコッポラをしてドイツの映画古典をアメリカ商業主義によってどっちつかずの作品にしてしまった感じ。
 「ノスフェラトゥ」に関して僕は原点を観てはいないのだけど、同じドイツの鬼才ヴェルナー・ヘルツォーク監督のリメイクと本作を観ると、怪奇趣味に彩られた耽美主義的作品なのかなと思う、その耽美主義・神秘主義を追求して作り上げたのがW・ヘルツォークの作品で本作は耽美主義を追いながらも商業主義と妥協してしまい、解り易く、そして、最悪にも神秘的要素を装いながらディズニーのように結末(結論)を明示してしまっている、これでは神秘・怪奇に対する想像の余白の切り捨てで、脚本を担当した「パットン大戦車軍団」の余韻、監督した「ゴット・ファーザー」のアル・パチーノのはラストシーンとは正反対の安易さに堕落してしまってる気がしてならない。 
 同じリメイクながらギリギリまで削ぎ落としたW ・ヘルツォークの作品に対し、本作は語り過ぎ、説明のしすぎと感じました。
 G・オールドマン、A・ホプキンス、K・リーブス等、豪華出演陣を揃えたにも関わらず、無駄遣いにしかならなかった作品という印象。

   君想い 異形となるを 厭わねど
    想いしひとは 吾にあらずや

                寂庭

 R3.7.18
 DVD

 
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする