セピア色の映画手帳

古い映画を中心に

「幸せなひとりぼっち」

2017-07-16 22:49:21 | 外国映画
「幸せなひとりぼっち」(「En man som heter Ove」、2015年、スウェーデン)
   監督 ハンネス・ホルム
   脚本 ハンネス・ホルム
   原作 フレドリック・バックマン
   撮影 ギョーラン・ハルベリ
   音楽 グーテ・ストラース
   出演 ロルフ・ラスゴード
       イーダ・エングボル
       バハー・パール

 リンクさせて頂いている(「salsaする?」)gumrieさんの記事で気になって
いた作品。良い作品を紹介して下さり、ありがとうございます!

 愛する妻に先立たれた偏屈ジイサン。
 集合住宅地(アパートではない)の管理人を務めるも、その偏屈ぶりで
親しい人も居ない。
 妻の後を追おうとするけど、その度に邪魔が入り・・・。

 予告編+α
 https://www.youtube.com/watch?v=M1YxiA6FlMg

 話としては去年公開された「おみおくりの作法」に似ています。
 只、「おみおくり~」は非常に淡々とした物語だけど、こちらは、主人公が
怒りっぽい偏屈なだけに「おみおくり~」より多少起伏があります。
 日本にも落語だったか小説だったか覚えてないけど、ありますよね、こう
いう話。
 自殺しようとするけど、その度、邪魔が入り、それが元でいろいろと背負
い込み、社会と繋がりが出来て死ぬに死ねなくなって前向きになるって。
 日本にあるんだから、多分、世界中でこういう話はあるんじゃないかな。
 それを上手く丁寧に作り上げた作品。
 「おみおくりの作法」に似て、終わり方が良いです。

 役者陣では主役の偏屈ジイサンを演じたロルフ・ラスゴードが良いのは
勿論ですが、隣に引っ越して来て彼の心を開かせるトラブル・メーカー?
のイラン人妻パルバネを演じたバハー・パールが印象的。(「めぐり逢わせ
のお弁当」のシャイク(ナワーズッディーン・シッディーキー)を連想させま
す)
 又、彼の亡くなった妻で聖母のようなソーニャを演じたイーダ・エングボ
ルも中々、魅力的でした。

 物事を変えるのは「怒り」ではなく「優しさ」だと語った作品。
 「おみおくりの作法」の感想を「功徳」と書きましたが、この作品は「人間
万事塞翁が馬 」ですね。(笑)


※欧州では車のバンパーは飾りじゃなく、ぶつける(軽くです)為に有る。
※類友なのか二週続けて偏屈オヤジの話だった(笑)、両方とも良い作品
 だったので救われたけど。
※かなり捻くれた裏読みだけど、あの集合住宅群が禁止事項が多く閉鎖
 区域のように外部者を拒むのは、積極的移民受け入れ国から排除政策
 への転換点にいるスウェーデンという国の姿なのかもしれない。

 2017.7.16
 DVD

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 今更に ままならぬのが 世の中と
  思いさだめて 楽になりけり
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