「L.A.コンフィデンシャル」(「L.A.Confidential」1997年・米)
監督 カーティス・ハンソン
脚本 ブライアン・ヘルゲランド
カーティス・ハンソン
出演 ガイ・ピアース
ラッセル・クロウ
ケヴィン・スペイシー
キム・ベイジンガー
現代のスピード感溢れる「三つ数えろ」でした。
早い分、又々、沢山の名前に振り回されて・・・。(笑)
今回は、結果から先に書きます。
作品的には出来の良い作品だと思います、ただ、好きにはなれない作品で
した。
読んで気分を害する人も居ると思います、そういう方は、ここから先、スルー
をお願いします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
僕は、それ程「キレイ事」に拘る人間じゃないですけど、しかし、これは汚いハ
ードボイルドでしたね。
カタルシスは殆んど感じられないし、感情移入できる人間が一人も居ない、し
いて挙げればK・ベイジンガー演じるリンくらいでしょうか、ハードボイルドなのに
男の誰にもシンパシーを感じられない。
現代の「ハードボイルド」は、こういう形なのでしょうか。
登場人物全員が「腹に一物」で一筋縄でいかない人間ばかり(売春組織のボ
ス、ピアスが一番マトモに見える)。
それは、良いんです、警察組織がヤクザ組織とカードの表裏というのも現実だ
し、変に安っぽい正義感を振り回さないのも良い。
でも、多少のワルでも別の面で差し引きゼロ以上っていうような奴が一人も居
ないのも・・・ねぇ。
正義感が強すぎるくらいで頭も切れる、でも、異常な程の上昇志向な奴。
自分のトラウマを理由にキレっぱなしで、理性より感情、感情よりゲンコが早い
奴。
目立ちたがりで、小遣い稼ぎに忙しい奴。(こいつが、三人の中では一番マトモ
?)
そんな3人の「男の物語」と言われても、正直な所「巻き込まないでくれ!」。(笑)
エド警部補がダドリー警部に冒頭聞かれます、
「起訴を確実にするために、証拠を捏造できるか?」
「暴力で自白を強要できるか?」
「更正の望みのない犯人を背後から撃ち殺せるか?」
「ノー!」と答えるエド。
だが、警察組織の日常は、この3点の実践上にあり、ジャック、バド、そして「ノ
ー!」と答えたエドまでも・・・。
その行き着いた先が、エドのニンマリ笑いながらの台詞、
「もう一人、英雄がいた方が世間は納得します」
ダークだなぁ。(笑)
鈍感で人の良い(笑)僕は、「俺を始末しても、もう一人いるぞ(バド~絶対、生
きてると思った)」とお偉方を脅してるのかと誤解してしまいました。
「黙ってるから、出世させろ」の意味だったのね、イヤハヤ。(汗)
30年したら、エドは、あのラスボスより巧妙で危ない人間になるんじゃないかな、
あの人だって昔はエドみたく使命感に燃えていた気がするんですよね。
そんな訳で、今回は「毒吐き」ばかりになってしまいました。
すいません。
※ダドリー警部がバドの去っていくのを見て、
「これでエクスリーはやつが殺してくれる」の台詞は必要ない。
あそこは「せせら笑う」表情で充分、後のシーンでエクスリー自身が説明してる
のだから。
※ガイ・ピアース演じるエドが「相棒」の杉下右京に似ていて。(笑)
尤も、こっちは右京さんと違って行動型でしたけど。
右京さんも苦手と言うか嫌いだなァ、「真実」が全てを解決するって思想が共感
できない。
監督 カーティス・ハンソン
脚本 ブライアン・ヘルゲランド
カーティス・ハンソン
出演 ガイ・ピアース
ラッセル・クロウ
ケヴィン・スペイシー
キム・ベイジンガー
現代のスピード感溢れる「三つ数えろ」でした。
早い分、又々、沢山の名前に振り回されて・・・。(笑)
今回は、結果から先に書きます。
作品的には出来の良い作品だと思います、ただ、好きにはなれない作品で
した。
読んで気分を害する人も居ると思います、そういう方は、ここから先、スルー
をお願いします。
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僕は、それ程「キレイ事」に拘る人間じゃないですけど、しかし、これは汚いハ
ードボイルドでしたね。
カタルシスは殆んど感じられないし、感情移入できる人間が一人も居ない、し
いて挙げればK・ベイジンガー演じるリンくらいでしょうか、ハードボイルドなのに
男の誰にもシンパシーを感じられない。
現代の「ハードボイルド」は、こういう形なのでしょうか。
登場人物全員が「腹に一物」で一筋縄でいかない人間ばかり(売春組織のボ
ス、ピアスが一番マトモに見える)。
それは、良いんです、警察組織がヤクザ組織とカードの表裏というのも現実だ
し、変に安っぽい正義感を振り回さないのも良い。
でも、多少のワルでも別の面で差し引きゼロ以上っていうような奴が一人も居
ないのも・・・ねぇ。
正義感が強すぎるくらいで頭も切れる、でも、異常な程の上昇志向な奴。
自分のトラウマを理由にキレっぱなしで、理性より感情、感情よりゲンコが早い
奴。
目立ちたがりで、小遣い稼ぎに忙しい奴。(こいつが、三人の中では一番マトモ
?)
そんな3人の「男の物語」と言われても、正直な所「巻き込まないでくれ!」。(笑)
エド警部補がダドリー警部に冒頭聞かれます、
「起訴を確実にするために、証拠を捏造できるか?」
「暴力で自白を強要できるか?」
「更正の望みのない犯人を背後から撃ち殺せるか?」
「ノー!」と答えるエド。
だが、警察組織の日常は、この3点の実践上にあり、ジャック、バド、そして「ノ
ー!」と答えたエドまでも・・・。
その行き着いた先が、エドのニンマリ笑いながらの台詞、
「もう一人、英雄がいた方が世間は納得します」
ダークだなぁ。(笑)
鈍感で人の良い(笑)僕は、「俺を始末しても、もう一人いるぞ(バド~絶対、生
きてると思った)」とお偉方を脅してるのかと誤解してしまいました。
「黙ってるから、出世させろ」の意味だったのね、イヤハヤ。(汗)
30年したら、エドは、あのラスボスより巧妙で危ない人間になるんじゃないかな、
あの人だって昔はエドみたく使命感に燃えていた気がするんですよね。
そんな訳で、今回は「毒吐き」ばかりになってしまいました。
すいません。
※ダドリー警部がバドの去っていくのを見て、
「これでエクスリーはやつが殺してくれる」の台詞は必要ない。
あそこは「せせら笑う」表情で充分、後のシーンでエクスリー自身が説明してる
のだから。
※ガイ・ピアース演じるエドが「相棒」の杉下右京に似ていて。(笑)
尤も、こっちは右京さんと違って行動型でしたけど。
右京さんも苦手と言うか嫌いだなァ、「真実」が全てを解決するって思想が共感
できない。