「スリ〈掏摸〉」(「Pickpocket」、1960年、仏)
監督 ロベール・ブレッソン
脚本 ロベール・ブレッソン
撮影 レオンス・H・ビュレル
音楽 J・B・リュリ
出演 マルタン・ラサール
マリカ・グリーン
スリルから抜けられなくなった一人の掏摸(青年)が、偶然知り合った若い女性によって救済されるまで。
映像とモノローグによって進行していく映画で、作品自体、大して面白いと感じませんでした。
只一点、青年を母性的に救済する女性ジャンヌを演じたマリカ・グリーンの存在感、それだけが見ものだった。
彼女、エヴァ・グリーンの叔母なんですね。
姪ッ子はシャープな美貌だけど、マリカの方はちょっと翳のある美貌で、僕にはエヴァより魅力的に感じました。(シルバーブロンドのあの髪型に弱いというのもある〜ちょっとモニカ・ヴィッティに似てる気がした)
ロベール・ブレッソンという監督は「やさしい女」のドミニク・サンダといい、こういうインパクトのある女優さんが好きなのかな。
二人とも、そこに居るだけで異質で強烈な存在感がある。
H30.1.14
DVD
「インビジブル・ゲスト 悪魔の証明」(「CONTRATIEMPO」、2016年、スペイン)
監督 オリオル・パウロ
脚本 オリオル・パウロ
撮影 ジャビ・ヒメネス
音楽 フェルナンド・ベラスケス
出演 マリオ・カサス
アナ・ワグナー
バルバラ・レニエ
予告編 https://www.youtube.com/watch?v=xRnCU2gzL6g
「ロスト・ボディ」の監督の作品で評判もそこそこなので挑戦。
一つの事に対して幾つものストーリーが浮かび上がると云うのは、「羅生門」(黒澤明監督)の一種の変形なのかもしれない。
内田けんじ監督に似て登場人物の役柄が余り変わらず、その同工異曲を見せ方で変えてるというか・・・。
この作品の場合、企業家夫婦と夫の愛人、そこに事故が絡むって、ここまでは「ロスト・ボディ」と全然、変わらない。
ならば「ロスト・ボディ」の犯人の位置に居る、この人がトリック元なんて、まさかね・・・。
只、この作品は誰が犯人?という事より事実の変遷過程を楽しむものなのかもしれません。
「ロスト・ボディ」の欠点は記事にも書いたように、トリックがガラス細工のように繊細すぎる事。
例えばトイレのシーン、あそこはかなりの無理があった(窓際に証拠物を置くタイミング、男がドアを開けて様子を見ないとは限らない、水を止めたのは何時か、元栓だけでなくタンクの水も抜かなきゃいけない)。
この作品のトリック?には、そのような脆さはないけど、ある事について詳しすぎるのが不自然。
僕には珍しく30分でトリック元が誰か解ったから(その人の正体までは解らないけど)、その視線で観てたけど、どうして専門的な事柄に対して詳しいのかの答えは最後までありませんでした。
面白いとは思うけど、「ロスト・ボディ」か「インビジブル・ゲスト」のどちらか一つ観れば充分な気がします。
悪いけど内田けんじの方に芸がある。
H30.1.28
DVD
監督 ロベール・ブレッソン
脚本 ロベール・ブレッソン
撮影 レオンス・H・ビュレル
音楽 J・B・リュリ
出演 マルタン・ラサール
マリカ・グリーン
スリルから抜けられなくなった一人の掏摸(青年)が、偶然知り合った若い女性によって救済されるまで。
映像とモノローグによって進行していく映画で、作品自体、大して面白いと感じませんでした。
只一点、青年を母性的に救済する女性ジャンヌを演じたマリカ・グリーンの存在感、それだけが見ものだった。
彼女、エヴァ・グリーンの叔母なんですね。
姪ッ子はシャープな美貌だけど、マリカの方はちょっと翳のある美貌で、僕にはエヴァより魅力的に感じました。(シルバーブロンドのあの髪型に弱いというのもある〜ちょっとモニカ・ヴィッティに似てる気がした)
ロベール・ブレッソンという監督は「やさしい女」のドミニク・サンダといい、こういうインパクトのある女優さんが好きなのかな。
二人とも、そこに居るだけで異質で強烈な存在感がある。
H30.1.14
DVD
「インビジブル・ゲスト 悪魔の証明」(「CONTRATIEMPO」、2016年、スペイン)
監督 オリオル・パウロ
脚本 オリオル・パウロ
撮影 ジャビ・ヒメネス
音楽 フェルナンド・ベラスケス
出演 マリオ・カサス
アナ・ワグナー
バルバラ・レニエ
予告編 https://www.youtube.com/watch?v=xRnCU2gzL6g
「ロスト・ボディ」の監督の作品で評判もそこそこなので挑戦。
一つの事に対して幾つものストーリーが浮かび上がると云うのは、「羅生門」(黒澤明監督)の一種の変形なのかもしれない。
内田けんじ監督に似て登場人物の役柄が余り変わらず、その同工異曲を見せ方で変えてるというか・・・。
この作品の場合、企業家夫婦と夫の愛人、そこに事故が絡むって、ここまでは「ロスト・ボディ」と全然、変わらない。
ならば「ロスト・ボディ」の犯人の位置に居る、この人がトリック元なんて、まさかね・・・。
只、この作品は誰が犯人?という事より事実の変遷過程を楽しむものなのかもしれません。
「ロスト・ボディ」の欠点は記事にも書いたように、トリックがガラス細工のように繊細すぎる事。
例えばトイレのシーン、あそこはかなりの無理があった(窓際に証拠物を置くタイミング、男がドアを開けて様子を見ないとは限らない、水を止めたのは何時か、元栓だけでなくタンクの水も抜かなきゃいけない)。
この作品のトリック?には、そのような脆さはないけど、ある事について詳しすぎるのが不自然。
僕には珍しく30分でトリック元が誰か解ったから(その人の正体までは解らないけど)、その視線で観てたけど、どうして専門的な事柄に対して詳しいのかの答えは最後までありませんでした。
面白いとは思うけど、「ロスト・ボディ」か「インビジブル・ゲスト」のどちらか一つ観れば充分な気がします。
悪いけど内田けんじの方に芸がある。
H30.1.28
DVD