セピア色の映画手帳 改め キネマ歌日乗

映画の短い感想に歌を添えて  令和3年より

「バーバレラ」

2013-10-27 23:15:53 | 映画感想
 
 「バーバレラ」(「Barbarella」1967年 伊・仏)
   監督 ロジェ・ヴァディム
   撮影 クロード・ルノワール
   音楽 ミシェル・マーニュ
   出演 ジェーン・フォンダ
       ジョン・フィリップ・ロー
       アニタ・バレンバーグ

 前回の「激しい季節」がエレオノラ・ロッシ=ドラーゴを見る映画なら、
今回の「バーバレラ」はジェーン・フォンダを見るだけの映画。
 「激しい季節」からドラーゴを引いても、いろいろ見所は有るのですが、
この作品からJ・フォンダを引いたら見事なくらい何も残らない、実に潔い作品。(笑)
 御用とお急ぎの有る方は、最初の5分だけ観れば、それで充分。
 もし、御用とお急ぎが無くて、下ネタおバカに堪えられる方は、98分頑張ってみて下さい。
 僕は、これ3,4回通しで観てますが、ようやく、コレを楽しむ余裕が出来ました。

 ストーリーは「死霊の盆踊り」に毛が生えたクラスなのですが、兎にも角にもJ・フォンダがおバカで可愛い。
 映画はひたすら夫であるロジェ・ヴァディム監督の「嫁自慢」
 嫁を苛めて見せびらかしてます。
 ソフトSM映画でバーバレラがM属性、これを観てるとヴァディムってSに見えるんだけど、
表面はいざ知らず、本質的な所はMじゃないかと僕は思っています。
 何か、人に嗤われて喜んでるんじゃないかと。(笑)

 ストーリー、一応、書かないとマズイかな。
 遠い未来、或る星に「悪い兵器」を作った悪い人が居ました、宇宙飛行士バーバレラは
地球大統領の命令を受けて、悪い人を捕まえに行くことに・・・。

 御用とお急ぎの方のyoutube
  http://www.youtube.com/watch?v=PDAmoap6QRk

※この作品、何でもヴァディムに騙されて契約書にサインしてしまったんだとか。
 そのお陰で「俺たちに明日はない」のクライド役がパーに・・・。
 でも、まァ、ナンですよ、北極と赤道くらい違いが有るけど、50年後、どちらも生き残ったんですから。
 お陰でフェイ・ダナウェイも世に出られたし。
 半世紀、生き残る作品なんて数える程しかない、この世に「男」が居る限り、もう半世紀生き延びるかもしれない。
 これの次の作品が「ひとりぼっちの青春」ですから、こちらも北極と赤道と言うか北極と南極と言うか。(笑)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「激しい季節」

2013-10-20 22:15:23 | 外国映画
 「激しい季節」(「Estate violenta」1959年・伊)
   監督 バレリオ・ズルリーニ
   脚本 バレリオ・ズルリーニ  スーゾ・チェッキ・ダミーゴ
       ジョルジオ・ブロスベリ
   撮影 ティノ・サントーニ
   音楽 マリオ・ナンシ・ベーレ
   出演 エレオノラ・ロッシ=ドラーゴ
       ジャン=ルイ・トランティニアン
       ジャクリーヌ・ササール

 第二次世界大戦、敗色濃いイタリアでファシスト党の青年と夫が戦死した
ばかりの未亡人が恋に落ちる。

 映画雑誌「ロードショー」を初めて買ったのは、ちょうど40年前。
 その号の特集に「この人の思い出の1本」というのが有りまして、或る人が
この作品を挙げていました。
 曰く、「エレオノラ・ロッシ=ドラーゴの色香が堪らない」と。
 翌年、渋谷でホール上映が有るのを目敏く見付けて・・・。
 結果は???(笑)
 ジャクリーヌ・ササールの方が、可愛い!(今観ると、ちょっと内藤洋子に
似てる)

 そんな記憶の作品を再見してみました。
 感想は、「子供にゃ無理だ」(笑)
 この作品、物語は通俗メロドラマの域を出ていないし、演出も、それほど
秀でていると思えない。
 それでも、この作品が残ったのは、ひとえにドラーゴの「大人の色香」、こ
の一点。
 これは、ひたすらドラーゴに見惚れる映画でしょう。
 (アヌーク・エメに清潔なエロを足した感じ?ホント、清楚なのに官能的で
堪らなくイイ女~笑)
 18のアンチャンじゃ、この色香の本当の所なんて理解出来ないのが普通
で(解かったら、殆んど病気)、理解出来なければ、この作品、まるで面白く
ない。
 そんな映画だと思います。

 演出で一番良かったのは、停電の中、皆でダンスを踊るシーン。
 トランティニアンを巡ってササールとドラーゴが「鞘当て」する場面。
 雰囲気が、どんどん濃厚になっていって、抜き差しならなくなっていく感覚
が素晴らしい。
 ちょっと、ジョシュア・ローガンの「ピクニック」(1955年)を彷彿させる所
がありました。
 (アメリカと違って、ヨーロッパの方が雰囲気がありますね~笑)
 後、終盤、突然の空襲で二人の「目が覚める」シーンからラストへの流れ
が、中々、切なくて、その辺りも良かったです。

 youtube「激しい季節」より、この映画の白眉とも言えるダンス・シーン。
  何で白いカーディガン1枚脱ぐだけで、こんなにエロティックなんだろう。
  (曲は「Temptation」から、この映画のテーマ曲「Estate Violenta」)
  本物の大人の色香に触れてみたい方、専用。(熟女嫌いな方はJ・ササ
  ールを)
  http://www.youtube.com/watch?v=ddXe38FInDY

 上記のロングバージョン、照明弾は対岸の街を攻撃する連合軍によるもの。
 https://www.youtube.com/watch?v=7KJT5vL3uJM  
 
※現在の表記は「ドラゴ」のようですが、昔は「ドラーゴ」と表記されてました
 (今、キネ旬の俳優事典を調べたら、やはりドラーゴ)、今回は憶えた名
 前で書きました。
※音楽の一節が、少し前にUPした「ブーべの恋人」のフレーズと酷似して
 ました、どっちが先かと思ったら、こちらが先。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「クライング・ゲーム」

2013-10-14 22:11:16 | 映画日記/映画雑記
 「クライング・ゲーム」(1992年・英)
   監督 ニール・ジョーダン
   脚本 ニール・ジョーダン
   撮影 イアン・ウィルソン
   音楽 アン・ダットリー
   出演 スティーヴン・レイ
       ジェイ・デヴィットソン
       フォレスト・ウィテカー
       ミランダ・リチャードソン

 IRAを離反した元兵士と、同性愛者の女(男)の純愛物語。

 前半30分以上を使って兵士ファーガスと捕虜ジョディの交流をじっくり描
いた事が、後半、生きていていました。
 ファーガスがアブ・ノーマルの世界に嫌悪しながら、ホモのディルに引き込
まれていく心の動きが、実によく描けています。
 前半の隠れ家生活におけるIRAの分子組織のリーダー、ピーターの指示
には?が付きまとうし、この組織自体が貧弱なので、イマイチ、IRAの怖さが
出ていないのですが、この作品はサスペンス物ではなくラブ・ストーリーなの
で、その部分は話を転がす道具立てと思えば、それ程、気にならないかと思
います。
 ラブ・ストーリーとして観れば、異質ではあるけど、かなり見応えの有る作品。

 途中、出てきた「カエルとサソリ」の寓話は懐かしかった。(笑)
 この作品で、サソリは最初、「危ない過去」を持つファーガスでディルがカエ
ルの立場に近いと思います。
 それが、最後の場面では立場が逆になってる、その辺も中々、見せている
んじゃないでしょうか。

 ただ、僕、ホモ・セクシャルものって、かなり生理的嫌悪感があって・・・。
 解かるんだけど、早くENDにならないかなって・・・、スンマセン。

 でも、あれですよ。
 女は打算的で純粋な「愛」なんかない、同性愛者の「愛」は抑圧された世界
だからこそ純粋だ、と言いたいのなら、監督、それはファンタジーに過ぎまっせ。
(笑)

※最後の方で、ファーガスがジュディの写真を見ながら、
 「お前さえ、連れてこなければ・・・」って。
 無理矢理連れて来たのはアンタ達で、ジュディには何の罪もない。
 だから、正義と心中してる奴は嫌いなんですよね。(笑)
※渋谷かどこかのHホテルのベットから、転げるように逃げ出した友人が一
 人います。
 (女には不自由しないヤツだけど、「見分けが付かなかった」とか~笑)
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

僕の好きな映画音楽 Ⅲ

2013-10-13 23:02:41 | 映画音楽館
 今回もフランス人作曲家、フランシス・レイとフランソワ・ド・ルーベで3曲ご紹介します。
 ‘70年代、映画ファンに留まらず、その名が知れ渡ってたいた作曲家、F・レイ、M・ルグラン、バート・バカラック、ニーノ・ロータ。
 その中でも、F・レイの人気は凄まじく、音楽担当F・レイというだけで客を呼べた時代が有りました。
 今では信じられないでしょうけど、そんな時代も有ったんですよ。(笑)

・「男と女」(1966年・仏・監督クロード・ルルーシュ 音楽フランシス・レイ)
   F・レイと共にクロード・ルルーシュの出世作。
   余りにも有名な曲なので、僕から述べる事は何も有りません。
  
  ‘70年代、「オリジナル・サウンドトラック盤」として流通してたのは、これです。
   http://www.youtube.com/watch?v=HyCMKizbm2c
  
  この作品で一番、有名なシーンかも。
   http://www.youtube.com/watch?v=G9mq4yCMrmc

  個人的にはタイトル・バックPART2(「男と女」だからなのか、タイトル・バックも2回に分かれてる)の所に掛かるのが好き。
  タイトル・バックとして単独で観ても、秀逸だったと思います。
  ニコ動なのでコメントがウルサイけど、これしか見つからなかった。(3:16~4:17まで)
   http://www.nicovideo.jp/watch/sm4031073

・「雨の訪問者」(1970年・仏・監督ルネ・クレマン 音楽フランシス・レイ)
  僕にとって映画はイマイチだったけど、このワルツは映画を観る前から大好きでした。
   http://www.youtube.com/watch?v=mRvJhQU1d5s

  でも、この映画の主旋律は、こっちなんですよね。(笑)
  EPサントラ盤ではB面。
  歌付き(セヴェリーヌ)のバージョンですが、秋の夜長に染み込むようなメランコリー。
   http://www.youtube.com/watch?v=NS9bnWrYjsY

・「冒険者たち」(1967年・仏・監督ロベール・アンリコ 音楽フランソワ・ド・ルーべ)
   この作品は、現在50代、60代の男性映画ファンにとって「聖典」と言える作品。
   そんなにも記憶に残った要因の一つは、間違いなくフランソワ・ド・ルーべの音楽にありました。
    
   「冒険者たち」のテーマ~「海底への葬列」(スキャットバージョン)
   (有名な「レティシアのテーマ」は口笛パートの旋律を言うのだと認識しています)
     http://www.youtube.com/watch?v=iT5Js8Cdvi0&list=RD02_sUyNEQ9GQY

   「海底への葬列」、2バージョン。
    口笛バージョンとスキャットバージョン(スキャットバージョンは前掲と重複)
    ※肝心の口笛バージョン、最後が少し尻切れトンボになってるのですが、これしか見つけられませんでした。
    http://www.youtube.com/watch?v=xVD5ZSSqokM 

※中々、思う音源を見つける事が出来なくて。
 「男と女」で一番効果的だと思うのは、ラストシーンの気がするけど、明確に解かるラストシーンをUPする訳にはいかないし、
 「冒険者たち」の「海底への葬列」は、以前、シーン付きのyoutubeが有ったのですが、今は削除されてました。
※本来、F・レイなら「ある愛の詩」、「白い恋人たち」もUPしなければいけないのでしょうが、
 この2曲は、もう当時「耳タコ」で(笑)。もう一生分以上聞いた気がするからUPしませんでした。
 ご興味が有る方はyoutubeで探せば、直ぐ見つかると思います。    
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

僕の好きな映画音楽 Ⅱ

2013-10-08 21:51:45 | 映画音楽館
 今回はミッシェル・ルグランで纏めてみました。
 長いものも有るので、ご紹介は3作品にします。 

・「おもいでの夏」
   ここ何年か、秋になると必ず聞いています。
   僕の秋の定番曲。
   感じるものは「アンニュイ」
   「子供時代」(精神的な)の最後の夏をノスタルジックに描いた佳作だと思います。
    http://www.youtube.com/watch?v=cFZcXyIw78k

・「華麗なる賭け」(1968年 米 監督ノーマン・ジェイソン 音楽ミッシェル・ルグラン)より「風のささやき」(歌 ノエル・ハリソン)
   何故か好きで堪らない曲。
   映画も好きだけど、S・マックイーンにラブ・シーンって似合わないんだよなァ、インテリも。
   ファンの皆様、ゴメンナサイ。(汗)

   どうって事もないのに、今迄観てきた映画シーンの中で最も好きなシーンの一つ。
    http://www.youtube.com/watch?v=fUm7SVLTIQw&feature=related
    
   「風のささやき」フルバージョン(オープニング・タイトル)~画面分割が忙しないので苦手な方はスルーして下さい。
    http://www.youtube.com/watch?v=tg-XaYrbX-o

・「シェルブールの雨傘」(1964年 仏 監督ジャック・ドゥミ 音楽ミッシェル・ルグラン)
  UPした画像は、編集モノではなく本編から持ってきました(その積りでご覧下さい)
  尚、この作品で出演者は歌っていません、全員、吹き替えです。
  カトリーヌ・ドヌーブはダニエル・リカーリ、ニーノ・カステルヌオーヴォはジョゼ・バルテルが担当しています。

   オープニング・タイトル
    http://www.youtube.com/watch?v=3JS4JMY0JWM 
  
   ギィに召集令状から初めての「お泊り」まで、と、翌日のシェルブール駅での別れまで
    http://www.youtube.com/watch?v=f7Unnx5eLbk

※「おもいでの夏」
 ミッシェル・ルグラン・オーケストラ演奏による、オリジナル・サウンド・トラック・スコアのボーカル入りのレコードを 持ってるのですが、2時間以上あちこち検索してみたけど同じものを見つけられませんでした、悔しい!
(歌詞は作品公開後に付けられたものですから、本編には使用されてません~でも、これが一番アンニュイを感じるんっですよ(涙))

※「風のささやき」を歌ってるノエル・ハリソンは、「マイ・フェア・レディ」のヒギンズ教授を演じたレックス・ハリソンの息子。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「風立ちぬ」(2013年)

2013-10-06 16:39:36 | 邦画
 「風立ちぬ」(2013年・日本)
   監督 宮崎駿
   原作・脚本 宮崎駿
   作画監督 高坂希太郎
   音楽 久石譲
   主題歌 荒井由美「ひこうき雲」
   アニメーション製作 スタジオ・ジプリ
   声  庵野秀明
       瀧本美織
       野村萬斎 

 予め、この項を書く前に「おことわり」しておきます。
 僕は、それ程、宮崎さんの作品を観ていません。
 好きなのはTVで初代の「ルパン三世」、「未来少年コナン」、映画で「ルパン
三世 カリオストロの城」
 「風の谷のナウシカ」以降の宮崎さんが描く世界は、僕にとって「遠い世界」
の事だと感じています。
 (「魔女の宅急便」、「となりのトトロ」、「千と千尋の物語」はTVで観ています)
 だから「よく知りもしないで」と言われるだろう事は承知の上で、この項を書き
ます。

 「風立ちぬ いざ生きめやも」
 本作は堀辰雄の小説からヒロインを借り出し(名前は別作品)、百恵&友和
の「風立ちぬ」の時代へ移して、そこへ実在の人物「堀越二郎」と共演させた
作品です。
 その融合性に、さほど無理はないと感じました。
 人物の掘り下げは深く無いと思います、その為、ニ郎と奈穂子を通して大正
から昭和初期への「「時間のスケッチ」という側面が色濃く出ていました。
 ともすれば、全編を覆う、この「時代のスケッチ」に目を奪われてしまうのです
が、その陰に隠れるように展開される次郎と奈穂子の「純愛物語」は、宮崎監
督が持つロマンティズム、センチメントが綺麗に出ていて胸を打つものがある
と思います。
 実際、この作品が良くなるのは、ニ郎と奈穂子が再会する1時間を過ぎた辺
りから。
 でも、この二人の「純愛物語」にしても「スケッチ」である事に変わりはありま
せん。
 時代の変動、夢の追求、純愛。
 テーマが分散して、視点が定まらない感じもしますが、だからこそ、スケッチ・
タッチで統一したのではないでしょうか。
 その成果は、完全に成功したとは思わないけど失敗では無かった、と僕は
思います。

 この映画を観て一番感じた事は、宮崎監督が描く世界の到達点であり、こ
れまでの「集大成」、でした。
 その点で、僕の好きな黒澤監督の「赤ひげ」と似てると思います。
 これ以上創るなら、新たな世界へ進むしかない・・・。
 宮崎監督が描く世界の到達点。
 「日本が美しかった時代」、「飛鳥の昔より自然を大事にし、共存してきた人
達」、「貧しくても心が豊かだった頃」、「そして夢を持つ事」それを忘れないで
欲しい!
 一種の「遺言」とも言えるような映画。

 でも、監督。
 「貴方の描く世界」は、トロイやポンペイと同じで時代の塵に埋まってしまった
のです。
 例え発掘したとしても、普通の人達には「見学」でしかない。
 「今の時代」を生きていくには、今仕様をズタズタになりながら、嫌でも身に付
けて暮らしていくしかないんですよ。
 勿論、「忘れる」訳ではないのだけれど、電話が普及したら電報の世界へ戻
れないのです。
 それと、監督は以前、当時の多くの人が持っていた「左翼系思想」の持ち主
と理解してたけど、それなのに、いつも、ヒロインが王女様みたいな高貴な身
分の人とか、食うに困らない裕福な人達、身の回りは「召使」がやってくれる人
達、ご自身の「考え方」と正反対の人達が多いんですよね。
 僕は「左翼嫌い」だけど、宮崎監督の「四民平等」の世界って、上からの「下
げ渡し」に感じて、いつも抵抗感がありました。
 庶民なら、絵に描いたような誠実で真面目な一家だし。
 児童文学の最良の作者だと思うけど、現実との妥協点を拒絶してる気がし
ます。(「児童文学」を馬鹿にしてる訳ではないので、誤解しないで下さいね、
他文学と対等の世界です)
 「疲れちまった、この俺に、今日もホコリが降り積もる」~そんな自分が悪い
のは重々承知。(汗)

 ここに書いた事は、あくまで個人的「好き嫌い」を土台にして書きました。
 「風立ちぬ」という作品自体は、高い評価を得るべき作品だと思います。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

僕の好きな映画音楽 Ⅰ

2013-10-03 01:11:48 | 映画音楽館
 好きな映画音楽をランダムに紹介していきたいと思います。
 ランダムなので「好きな順位」ではありません。
 音楽は好きだけど映画は未見というのも結構有ります。(笑)

・「フォロー・ミー」(1972年 英 監督キャロル・リード 音楽ジョン・バリー)
   http://www.youtube.com/watch?v=UIKT_n7qTro
   一応、一番好きな洋画から始めたいと思います。
   キャンドル・サービスの時にも使いました。
   ・好きな曲・映画だったから。
   ・間奏の時のテンポが、テーブルからテーブルへ歩いていくスピードにピッタリだと思ったんですよ。
   でも、これだけじゃ短いので、この後にH・マンシーニの「ムーン・リバー」を繋げました。

・「太陽はひとりぼっち」(1962年 伊・仏 監督ミケランジェロ・アントニオーニ 音楽ジョヴァンニ・フスコ)
   http://www.youtube.com/watch?v=q-LVyTJMw1E
   この曲は、真夏の深夜、冷房のスイッチを切ってクソ暑い中で聞くのが最高。
   マゾか。(笑)
   何にしても、僕にとって、夏と言えばコレです。
   映画は未見。

・「個人教授」(1968年 仏 監督ミッシェル・ポワロン 音楽フランシス・レイ)より「愛のレッスン」
   http://www.youtube.com/watch?v=I11BK83K2cI
   http://www.youtube.com/watch?v=c7tr8A6lmVQ(歌・ニコール・クロワジール)
   ロリコンじゃないけど、年上趣味は多少有った。(笑)
   スクリーンの中のナタリー・ドロンより、スチール写真(「個人教授」の)の彼女に憧れていました。

・「戒厳令」(1972年 仏・伊 監督コスタ・ガブラス 音楽ミキス・テオドラキス)より「戒厳令のテーマ」
   http://www.youtube.com/watch?v=zELM37UESUY&list=PL44734BA84434E987
   エキゾチックな所が大好き。

・「ブーべの恋人」(1963年 伊・仏 監督ルイジ・コメンテージ 音楽カルロ・ルスティケッリ)
   http://www.youtube.com/watch?v=qnIrYkDhKvk(10月3日 差し替えました)
   http://www.youtube.com/watch?v=MuH78JuhNNU(10月3日 差し替えました(アレンジ盤))
   哀愁漂う切ないメロディが好きです。
   映画は未見。


 このシリーズ、散発で続きます。
 
コメント (13)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする