「映画大好きポンポさん」(2021年、日本)
監督 平尾隆之
脚本 平尾隆之
原作 杉谷庄吾【人間プラモ】
キャラクターデザイン 足立慎吾
撮影 星名工 魚山真志
音楽 松隈ケンタ
声 清水尋也
小原好美
大谷凜香
加隈亜衣 大塚明夫
ニャリウッドで活躍するプロデューサー ポンポさん、新作の15秒CMを冴えないアシスタント ジーンに任せてみる、見込みどおりの
出来に満足した彼女は自分の大作の監督に彼を抜擢する・・・。
予告編 https://www.youtube.com/watch?v=nDpsTDHN_ac
この作品に登場する天才プロデューサー ポンポさんの言う「映画は90分以内に収めるのがお客へのサービスであり、2時間越えは観客をスクリーンに縛り付ける横暴、且つ時間泥棒だ」(意訳)に僕は真っ向反対する、名脚本家 橋本忍が90分前後のプログラムピクチャー全盛時に中身が伴うであれば「60分内の映画があっていいし3時間を超える作品も有っていい筈だ、90分ありきは映画の自由を縛る悪弊だ」と言っているが、僕は断然、橋本忍氏を支持する、ポンポさんの考えを突き詰めれば今、流行りの「タイパ」とやらに辿り着くが、それは既に映画でなく「あらすじ」だ。もう一つ言えばこの映画の終盤は編集作業に悪戦苦闘する監督に焦点を合わせているが、確かに作品に息を吹き込むのも、腐らせるのも、殺すのも全て編集次第、撮影はその材料集めであり、編集作業とはキャスト、スタッフ、苦労、費用に惑わされずに撮ったモノを「切る」事だと言うシーンは黒澤明本を読めば常に出てくるエピソードでそれ故に既視感だらけだった、そして悪人は一人も居なく何もかも都合良く進むので深みに欠けるし、あんなにオドオドしてる人間に付いていこうと思うスタッフ、自意識の塊である俳優が居るのだろうか、コミュ障の見る「夢想」のような作品でした。
悪口はここまで(笑)、それ以外は中々良い作品、テンポもいいし映画作り楽しさが伝わってくるのはトリュフオーの「映画に愛をこめて アメリカの夜」を感じさせる、何よりも軽く見られて楽しい。
悪口4:1褒め口の感想になったけど、そこまで悪くはない作品で面白くは有る、只、何故か悪口がスラスラ出て来てしまうのです(汗)、絵が好きじゃないタイプというのもあるのかな。
朝霧の 朦朧のなか 歩はすすむ
ひと風吹いて 新緑あらわる
R5.6.2
DVD
監督 平尾隆之
脚本 平尾隆之
原作 杉谷庄吾【人間プラモ】
キャラクターデザイン 足立慎吾
撮影 星名工 魚山真志
音楽 松隈ケンタ
声 清水尋也
小原好美
大谷凜香
加隈亜衣 大塚明夫
ニャリウッドで活躍するプロデューサー ポンポさん、新作の15秒CMを冴えないアシスタント ジーンに任せてみる、見込みどおりの
出来に満足した彼女は自分の大作の監督に彼を抜擢する・・・。
予告編 https://www.youtube.com/watch?v=nDpsTDHN_ac
この作品に登場する天才プロデューサー ポンポさんの言う「映画は90分以内に収めるのがお客へのサービスであり、2時間越えは観客をスクリーンに縛り付ける横暴、且つ時間泥棒だ」(意訳)に僕は真っ向反対する、名脚本家 橋本忍が90分前後のプログラムピクチャー全盛時に中身が伴うであれば「60分内の映画があっていいし3時間を超える作品も有っていい筈だ、90分ありきは映画の自由を縛る悪弊だ」と言っているが、僕は断然、橋本忍氏を支持する、ポンポさんの考えを突き詰めれば今、流行りの「タイパ」とやらに辿り着くが、それは既に映画でなく「あらすじ」だ。もう一つ言えばこの映画の終盤は編集作業に悪戦苦闘する監督に焦点を合わせているが、確かに作品に息を吹き込むのも、腐らせるのも、殺すのも全て編集次第、撮影はその材料集めであり、編集作業とはキャスト、スタッフ、苦労、費用に惑わされずに撮ったモノを「切る」事だと言うシーンは黒澤明本を読めば常に出てくるエピソードでそれ故に既視感だらけだった、そして悪人は一人も居なく何もかも都合良く進むので深みに欠けるし、あんなにオドオドしてる人間に付いていこうと思うスタッフ、自意識の塊である俳優が居るのだろうか、コミュ障の見る「夢想」のような作品でした。
悪口はここまで(笑)、それ以外は中々良い作品、テンポもいいし映画作り楽しさが伝わってくるのはトリュフオーの「映画に愛をこめて アメリカの夜」を感じさせる、何よりも軽く見られて楽しい。
悪口4:1褒め口の感想になったけど、そこまで悪くはない作品で面白くは有る、只、何故か悪口がスラスラ出て来てしまうのです(汗)、絵が好きじゃないタイプというのもあるのかな。
朝霧の 朦朧のなか 歩はすすむ
ひと風吹いて 新緑あらわる
R5.6.2
DVD
まあ、作る方が最初から決めて作るというのは、あり得ませんよね(笑)。
(お金的に大体このくらいで・・・というのはあるかもしれないけど)
見る方はそのくらいの方が楽で良いんですけどね(笑)。
>確かに作品に息を吹き込むのも、腐らせるのも、殺すのも全て編集次第
何だかなあ・・・デジタル時代ですし、もうちょっと
あのあたりの描写何とかならなかったのかなあ?と思いました。
>そして悪人は一人も居なく何もかも都合良く進むので深みに欠けるし、
ホントに今現在では子供の見るアニメでもないような話でしたね(笑)。
>トリュフオーの「映画に愛をこめて アメリカの夜」を感じさせる、何よりも軽く見られて楽しい。
???
そうですか・・・またあの映画見てみますね。
>絵が好きじゃないタイプというのもあるのかな。
私も好みではないですが、そこよりも中身だと思いました。
寂庭さんの仰る通りにそこまで悪くないと思いつつ、悪口しか出てこない作品でした(笑)。
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コメントありがとうございます!
昔、撮影所でバイトしてたからか現場の雰囲気が懐かしかったですね。
でも、この主人公のように下向いてウジウジしてるのを映画で見るのは同族嫌悪というか生理的に合わないです。(笑)
市川、木下、大林からすぐ消えた監督まで実際現場で何人か見たけどプライベートは知りませんが、現場では皆生き生きと振る舞ってましたから。
やっぱり「コミュ障の見る「夢想」のような作品でした」という印象は今でも変わりませんね。