「恋愛小説家」(「As Good as It Gets」・1997年・米)
監督 ジェームズ・L・ブルックス
脚本 マーク・アンドラス ジェームズ・L・ブルックス
原案 マーク・アンドラス~「レイト・フォー・ディナー」
撮影 ジョン・ベイリー
音楽 ハンス・ジマー
出演 ジャック・ニコルソン
ヘレン・ハント
グレック・ギニア
ハーレクイン系人気作家ユドール(J・ニコルソン)、その実態は他人と普通の
関係を結べない適応障害者で異常な潔癖症、善意とやさしさを持っているのに、
辛辣な毒舌と尊大な態度という鉄壁の鎧で、本心を絶対他人に掴ませない中年
男。
そんなユドールが毎日通うレストランのウェイトレス、キャロル。難病の子供を
抱えたバツイチで、状況から耐えずテンパッた状態の中年に差し掛かろうとして
る女、彼女だけがユドールの「取り扱いマニュアル」」を心得ている。
ユドールのマンションの隣人、画家でゲイのサイモン、そして、彼の愛犬ヴァー
デル。
この3人と一匹が織り成す大人の恋愛コメディ。
最初、ユドールが他人の犬をダスト・シュートに放り込むシーンを観て、先行き
に不安を感じましたが有り難い事に杞憂に終わりました、上質の恋愛コメディだ
と思います。
若い美男美女の恋愛模様もいいけど、顔勝負じゃない大人の恋愛劇は味があ
って良ろしい、好きな「恋愛モノ」を挙げていくと断然、こっち系が多いです。
この映画、勿論J・ニコルソンは素晴らしいのですが、それよりもH・ハントがい
いですねぇ。
個人的には、これ、H・ハントの映画だと思っています。
(「顔勝負じゃない」と言っておきながらナンですが、彼女は美人です。大人の色
気があって、実にチャーミング)
テンパッた余裕のないギスギスした表情、母親に打ち明ける時の苦哀と絶望感
に満ちた表情、恋に落ちる瞬間の表情(落ちるの早い!)、いろんな表情が自然
に出来ていて・・・、凄く上手な女優さんだと感じました。
J・ニコルソンが、大嫌いな犬を引き取る事になり、その犬が何故かナツイてき
て困惑してるシーン、その犬に段々愛着が沸いてきて、ちょっとだけ人間らしくな
るシーン、面白かったです。
(ご馳走を前に我慢してる犬、ウチの食い意地だけが並以上というバカ犬に見
習わせたい・・・、アレって、もしかして河童橋道具街のフェイクなんだろうか~笑)
「僕が病院へ行って薬を飲むようになったのは、君のお陰だ、君が(君の魅力
が)僕を変えたんだ」(意訳)
最後の方ににもう一回、ダメ押しの台詞が有りますが、こういう台詞を違和感な
く感じさせる小説家という設定は、ニコルソンというキャラクターを考えると非常に
上手いです。
また、これを聞いて秒殺でトロケてしまうキャロルの表情が、何とも言えないくら
い可愛い、大人の女の可愛さ!(笑)
まるで「寅さん」のようにこの雰囲気に慌てて、ユドールが、ぶち壊す台詞の可笑
しさ・・・。
G・ギニア演じるサイモンがハント側に付いて、強烈な個性の持ち主ユドールとバ
ランスを取るのですが、サイモンの友人フランク(キューバ・グッティング・Jr)共々、
中和剤として抜群に機能してると思います。
素敵な作品です。
※思った瞬間、脳ミソを経由するより早く言葉が口から出るユドールと、瞬間湯沸か
し器キャロルの二人、仲良くパン屋を出たのはいいけど、夜明けまで保つんだろう
か・・・。(笑)
監督 ジェームズ・L・ブルックス
脚本 マーク・アンドラス ジェームズ・L・ブルックス
原案 マーク・アンドラス~「レイト・フォー・ディナー」
撮影 ジョン・ベイリー
音楽 ハンス・ジマー
出演 ジャック・ニコルソン
ヘレン・ハント
グレック・ギニア
ハーレクイン系人気作家ユドール(J・ニコルソン)、その実態は他人と普通の
関係を結べない適応障害者で異常な潔癖症、善意とやさしさを持っているのに、
辛辣な毒舌と尊大な態度という鉄壁の鎧で、本心を絶対他人に掴ませない中年
男。
そんなユドールが毎日通うレストランのウェイトレス、キャロル。難病の子供を
抱えたバツイチで、状況から耐えずテンパッた状態の中年に差し掛かろうとして
る女、彼女だけがユドールの「取り扱いマニュアル」」を心得ている。
ユドールのマンションの隣人、画家でゲイのサイモン、そして、彼の愛犬ヴァー
デル。
この3人と一匹が織り成す大人の恋愛コメディ。
最初、ユドールが他人の犬をダスト・シュートに放り込むシーンを観て、先行き
に不安を感じましたが有り難い事に杞憂に終わりました、上質の恋愛コメディだ
と思います。
若い美男美女の恋愛模様もいいけど、顔勝負じゃない大人の恋愛劇は味があ
って良ろしい、好きな「恋愛モノ」を挙げていくと断然、こっち系が多いです。
この映画、勿論J・ニコルソンは素晴らしいのですが、それよりもH・ハントがい
いですねぇ。
個人的には、これ、H・ハントの映画だと思っています。
(「顔勝負じゃない」と言っておきながらナンですが、彼女は美人です。大人の色
気があって、実にチャーミング)
テンパッた余裕のないギスギスした表情、母親に打ち明ける時の苦哀と絶望感
に満ちた表情、恋に落ちる瞬間の表情(落ちるの早い!)、いろんな表情が自然
に出来ていて・・・、凄く上手な女優さんだと感じました。
J・ニコルソンが、大嫌いな犬を引き取る事になり、その犬が何故かナツイてき
て困惑してるシーン、その犬に段々愛着が沸いてきて、ちょっとだけ人間らしくな
るシーン、面白かったです。
(ご馳走を前に我慢してる犬、ウチの食い意地だけが並以上というバカ犬に見
習わせたい・・・、アレって、もしかして河童橋道具街のフェイクなんだろうか~笑)
「僕が病院へ行って薬を飲むようになったのは、君のお陰だ、君が(君の魅力
が)僕を変えたんだ」(意訳)
最後の方ににもう一回、ダメ押しの台詞が有りますが、こういう台詞を違和感な
く感じさせる小説家という設定は、ニコルソンというキャラクターを考えると非常に
上手いです。
また、これを聞いて秒殺でトロケてしまうキャロルの表情が、何とも言えないくら
い可愛い、大人の女の可愛さ!(笑)
まるで「寅さん」のようにこの雰囲気に慌てて、ユドールが、ぶち壊す台詞の可笑
しさ・・・。
G・ギニア演じるサイモンがハント側に付いて、強烈な個性の持ち主ユドールとバ
ランスを取るのですが、サイモンの友人フランク(キューバ・グッティング・Jr)共々、
中和剤として抜群に機能してると思います。
素敵な作品です。
※思った瞬間、脳ミソを経由するより早く言葉が口から出るユドールと、瞬間湯沸か
し器キャロルの二人、仲良くパン屋を出たのはいいけど、夜明けまで保つんだろう
か・・・。(笑)