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そんな好奇心から衝動的に作りました。

春の山梨 甘草屋敷ひな飾り

2010年04月17日 22時02分34秒 | travel


 4月1日~2日にかけて山梨の春を満喫してきました。 お天気が悪かったことが心残りでしたが、2日目はこの旅の発端ともなった「甘草屋敷」の雛飾りを見に行ってきました。

 甘草屋敷では昨年の11月に塩山のころ柿を見に行った際、美しいオレンジ色のつるし柿を拝見しましたが、その時に「お雛様も見に来てくださいね。」と言われパンフレットを見せていただき、是非行きたいと思っていたのでした。 桃の花と合わせて見られればベストだったのですが、桃の花には少し早いようでした。 ちなみに甘草屋敷の雛飾りは明日まで行われていますが、桃の花は先週末ごろが見ごろだったようです。 まだ標高の高いところや遅咲きの桃は咲いているそうですけれど。


 この日も雨。 夜中には激しい雨と風が吹いたようです。 ぜんぜん気づかずにぐっすり寝ていましたけれど。w



 このご婦人たち。 「車で連れてきてもらって、料金まで払ってもらっちゃ、申し訳ないがね。」「いいんだよ。 あんたがたに見てもらいたかったんだがね。」「まぁー、ほんとうにきれいだわ。」(方言てきとうですがw) すてきなお友達ですね。












 管理の方がつるし雛の修理をしていました。 針と糸でささっと縫って、かけなおしていました。



 大変古いお雛さまもあります。 案内板がついているお雛様はとても古かったり、なにか由緒のある物ですが、手前一番上の段の左のお雛様とお内裏様は享保年間(1716~1736)の物です。 一番下の段の5人は五人囃子でしょうか、「五楽人」となっており、文化年間(1804~1818)となっていました。 大切にされていますね。 それに、こういうお屋敷にとても似つかわしい。



 たくさんのお雛様に圧倒されますが、これだけ並ぶと壮観です。 着物を着てお茶会など開けばさぞ楽しいことでしょう。 
 そう言えば。 この時は団体さんなどもたくさんいらしていたのでありませんでしたが、この甘草屋敷では拝観にゆくと、お茶を出してくださいます。 立派な梁のある広い畳のお部屋でお茶をいただきながら、ゆっくりとお庭や柿や、障子から射しこむ柔らかい光を見ているととても落ち着いた気持ちになれます。
 塩山の駅前ですので、電車でいらした際にも気軽に立ち寄れます。 



 帰り際になりようやく薄日が射してきました。 見るとやっと山が雲の合間から顔をのぞかせていたので、急いで高台に車を走らせシャッターを切りました。 「これから晴れてくるのかな。」と後ろ髪をひかれる思いで家路に着きました。
 やはり一回でいいチャンスに巡り合えることはまず無いのでしょうね。 今回はネットや地図であちこち調べ、思う存分各所を回ることがでました。 また、それ以外にも色々な情報を得ることができ、「また行きたい!」という気持ちが一層強くなりました。
 山梨love な気持ちは、もとをたどれば増穂町での稲作体験だな、としみじみ思います。 色々なことに感謝しながら、自然をじっくり見つめて、素直な気持ちで写真を撮っていきたいな、などと感じた旅でした。