国立大学職員日記
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国立大学職員日記:記事一覧




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【事例7】
 高校卒業後に就職。働きながらも勉強を続け、念願の大学進学を果たしたGさん。大学在学中に大学職員採用試験の勉強をし、内定を獲得。大学卒業と同時に4月から働き出すこととなった場合の初任給は?



【解説】
 「下位区分適用」により処理されるパターン。「初任給基準表」が4年制大学卒業を念頭に置いているため、通常通りに処理すると事例1の学部新卒と変わらない扱いになってしまう。これを防ぐために、初任給基準表における試験区分をわざと「下位の区分」に設定するのがこの「下位区分適用」。具体的には基準表の試験区分を「国家公務員Ⅲ種試験」、念頭に置く学歴を「高校卒業」にして、「修学年数調整」で大学4年間を処理を行う。さらに民間企業の経歴も「経験年数調整」でもって処理することができる。事例6とは異なり「より有利な方を選ぶ」ことになっているので注意。


初任給計算1 ~学部新卒~
初任給計算2 ~大学院新卒~
初任給計算3 ~民間3年~
初任給計算4 ~就職浪人3年~
初任給計算5 ~高校卒業後、民間10年~
初任給計算6 ~民間5年後、大学院修了~
初任給計算7 ~高校卒業→民間5年→大学卒業~

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【事例6】
 学部卒業後に就職したFさん。しかし大学院進学への夢が忘れられずに、働きながらも勉強を続けて、勤続5年の節目に再度大学へ戻ることに。大学院に在学中に試験を受けて内定を獲得。修士修了後の4月から大学職員に勤める場合の初任給は?



【解説】
 「在学期間」の扱いにより結果が異なるパターン。重要な点は「より有利な方を選ぶ」ではなく「在学期間の扱いによりどちらの場合もありうる」ということ。また「在籍期間」は「60月の積上げ」において優先的に処理されない点も注意。


初任給計算1 ~学部新卒~
初任給計算2 ~大学院新卒~
初任給計算3 ~民間3年~
初任給計算4 ~就職浪人3年~
初任給計算5 ~高校卒業後、民間10年~
初任給計算6 ~民間5年後、大学院修了~
初任給計算7 ~高校卒業→民間5年→大学卒業~

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【事例5】
 高校卒業後にすぐに民間企業へ就職したEさん。地道に勤め上げながらも大学職員を目指して勉強を続け、その甲斐あってついに内定を獲得。10年間勤めた会社を辞めて4月から働き出すこととなった場合の初任給は?



【解説】
 「修学年数調整」がマイナスに働く珍しいパターン。勤続10年から大学に進学していれば掛かったであろう4年分を差し引き、さらに80%換算+60月超の月数調整を行うため、初任給は意外と少なくなってしまう。また、詳しくは事例7で後述するが、最初から初任給基準表に定める資格を「高卒」として計算しても、この事例で出した初任給には届かないため、やはりこの初任給となる。


初任給計算1 ~学部新卒~
初任給計算2 ~大学院新卒~
初任給計算3 ~民間3年~
初任給計算4 ~就職浪人3年~
初任給計算5 ~高校卒業後、民間10年~
初任給計算6 ~民間5年後、大学院修了~
初任給計算7 ~高校卒業→民間5年→大学卒業~

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【事例4】
 大学在学中からコツコツと大学職員採用試験の勉強をしてきたが、なかなか試験に合格できないDさん。4度目の正直でやっとこさ内定を獲得。空白期間が3年間になってしまった場合の初任給は?



【解説】
 血も涙もないパターン。無職期間は「換算」で4分の1になるため、4年間に達しないと端数切捨てで学部新卒と同じ扱いになってしまう。ただ、就職浪人だと「経験年数」で処理されるのでまだマシ。大学浪人や大学留年は処理すらされない。


初任給計算1 ~学部新卒~
初任給計算2 ~大学院新卒~
初任給計算3 ~民間3年~
初任給計算4 ~就職浪人3年~
初任給計算5 ~高校卒業後、民間10年~
初任給計算6 ~民間5年後、大学院修了~
初任給計算7 ~高校卒業→民間5年→大学卒業~

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【事例3】
 学部卒業後に民間企業に就職したCさん。2年間勤務した後に大学職員への転職を決意して大学職員採用試験を受験、内定を獲得。年度末いっぱいで現職を退職し、4月から働き出すこととなった場合の初任給は?



【解説】
 民間企業は「80%換算」の場合を想定。「経験年数調整」のみが必要となるパターン。「80%換算」だと端数が発生するため、初任給に加えられる号俸は実質「2年分」。これが公務員や100%換算の民間企業だと「3年分」が加えられ、在職者と変わらない初任給となる。ちなみに「80%換算」の民間企業だと1年から5年勤めてもすべてに1年分のロスが発生する。詳しくは次の図を参照。ただし、これはあくまで「初任給」の内の「経験年数調整」で与えられる号俸の話。生涯賃金などで考えると常に1年でも早く転職した方がより多くの賃金をもらえるので注意。またロスした割合は、調整後の月数の切り捨てられた部分によって複雑に変わり、最初の5年間以外では7年や10年が「お得」な様子。




初任給計算1 ~学部新卒~
初任給計算2 ~大学院新卒~
初任給計算3 ~民間3年~
初任給計算4 ~就職浪人3年~
初任給計算5 ~高校卒業後、民間10年~
初任給計算6 ~民間5年後、大学院修了~
初任給計算7 ~高校卒業→民間5年→大学卒業~

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