国立大学職員日記
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 日本でのワープロソフトと言えば「Word」が一般的だと思いますが、自分の大学では全職員のパソコンに「一太郎」というワープロソフトがインストールされており、大学に入ってきた職員は「Word」と「一太郎」の両方の使い方を覚えなくてはなりません。

 大学の全てのパソコンのOSはWindowsを使っており、「Microsoft Office」もインストールされているので、「Word」だけをワープロソフトとして利用してもなんら問題はありません。ではなぜわざわざ「一太郎」というソフトがインストールされているのか。先輩曰く、ワープロソフトとして「一太郎」を使うのは本省(文部科学省)が「一太郎」を使うことに起因しており、要するにこれは文部科学省直下の組織に特有な現象なのだそうです。そのため「一太郎」を使うのは自分の大学に限らず、他の大学でも文部科学省管轄の独立行政法人でも同様だと教えられました。実際、近辺にある大学のいくつかと、近くにあった文部科学省管轄の独立行政法人はパソコンに必ず「一太郎」をインストールしているようでした。

 ちなみに「一太郎」が全ての職員のパソコンにインストールされているからといって、すべての文書が「一太郎」によって作成されているわけではありません。メールに添付されている通知文書などは、「Word」ファイルと「一太郎」ファイルの2種類が混在していますし、人によって「Word派」と「一太郎派」に分かれたりもしています。部署によってどちらかを使うか、なんとなく決まっている雰囲気もどうやらあるようで、自分の大学ではとりあえず本部は「一太郎派」のようです。大学内部でそういう取り決めがあるのかどうかは不明ですが、学内での通知文書などはJTDファイルで送られてくることが多いので、もしかすると公式文書は「一太郎」で作成するという、暗黙の了解があるのかもしれません。こんど本部総務課にいる同期に話を聞いてみたいと思います。ちなみに、職員さんの中には「Word」も「一太郎」も使わず、文書の作成に「Excel」を使う割と猛者な方もいらっしゃいます。また「Word派」と「一太郎派」の職員さんはいても、とりあえず両方使えることは必須スキルなので、「Word派」の職員さんも「Word」だけしか使わないというわけではありません。

 自分の場合、世間によくある例に漏れず、パソコンと言えば「Windows」、ワープロソフトと言えば「Word」といった風に大学時代を過ごしてきたため、勤め始め当初は初めて触れる「一太郎」に、「Word」にはない違和感を覚えたものです。しかしいざ使い始めて見ると「Word」とは違った使いやすさがあったりして、「一太郎派」の職員さんがいるのにも合点がいったものでした。今では罫線や表などを文中に多く使う文書には「一太郎」を、単純に文字だけで構成される文書には「Word」をという風に使い分けて使っていますが、表計算ソフトは大学内部で「Excel」を使っており、そこからデータ引用して差込印刷を行う業務が多い部署にいる関係上、どちらかと言えば「中道Word派」に分類されるあたりに自分はいるのだと思っています。

 以上、国立大学における文書作成時の使用ソフトについて書いてみました(こんな超マイナーな記事をネット上に載せるのは自分くらいなものでしょうね)。「文書作成に「一太郎」を使うのは全大学共通」みたいなことを書いてますが、あくまで伝聞ですし、実際に確かめた訳でもありません。現状に詳しい方なぞおられましたらコメントへの記入方、切にお願いいたします。

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