■はじめに
早いもので国立大学で事務職員をやり始めて4年が経過しました。お役所チックな業務にも少しずつ慣れてきたので「もう自分は民間では役に立たない人材になってるのかなぁ」と物思いにふける夜もありますが、それはともかくとして例年のごとく年収データをまとめてみました。また今回は年収に併せて、労働環境の中で数値化できるものもまとめてみました。これから国立大学事務職員になりたい人や「隣の庭」が気になる方々の参考になれば幸いです。
<基本データ>
採用年月日 | 平成18年4月1日 | 最終学歴 | 4年制大学卒 | 年度末時の年齢 | 26歳 | 勤続年数 | 4年 | 年度末時の基本給 | 1級36号俸 | 昇給歴 | 昇給区分「良好」のみ |
<年収>
■支給額と内訳グラフ
支給額内訳 | 支給項目 | 金 額 | 基本給 | 2,243,000円 | 各種手当 | 444,000円 | 超過勤務手当 | 487,000円 | 期末・勤勉手当 | 782,000円 | 合 計 | 3,956,000円 |
※各種手当とは通勤手当や住居手当、扶養手当等の他、基本給の調整額も含む
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/f6/0671286dd99021c7d2847bdc979dc3aa.jpg)
■控除額と内訳グラフ
控除額内訳 | 控除項目 | 金 額 | 所得税 | 90,000円 | 住民税 | 171,000円 | 共済短期 | 119,000円 | 共済長期 | 305,000円 | 雇用保険 | 16,000円 | 合 計 | 701,000円 |
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/51/34ce4f95ae6795d16c71e8e6e7490220.jpg)
■総支給額と総控除額と手取金額
総支給額 | 3,956,000円 | 総控除額 | 701,000円 | 手取金額 | 3,255,000円 |
<労働環境>
■出勤状況
勤務日数 | 243日 | →年休取得 | 10日 | →夏期休暇 | 3日 | →特別休暇 | 0日 | 実働日数 | 230日 |
■勤務状況
勤務時間 | 1,883時間 | →年休時間 | -78時間 | →夏休時間 | -23時間 | →特休時間 | -0時間 | 残業時間 | 313時間 | 実働時間 | 2,096時間 |
■その他の労働環境
時給(基礎額) | 1,300円/時 | 時給(残業時) | 1,600円/時 | 平均残業時間 | 27時間/月 | 給与手取額平均 | 216,000円 | ボーナス手取額平均 | 332,000円 | 残業代支給率 | 99.68% | 年給消化率 | 50.00% |
※残業代支給率は「申請した時間÷支給対象となった時間」で算出
※年休消化率は「20日÷取得した日数」で算出
■雑感あれこれ
年収は今年も約400万円となり、昨年度とほぼ同等でした。残業時間が増えたので年収も増えるだろうと思っていましたが、ボーナスの落ち込みと相殺されたようです。異動に伴う手当の停止なども影響している様子。
今年度は勤務時間もまとめてみました。残業時間を含めて約2,100時間。残業時間は5分単位で完全に記録しているので、これはかなり正確な数字です。「データ上の」日本人の平均労働時間よりはかなり多いのですが、ああいったデータはサービス残業の分が入っていないと聞きますので、実際のところは多いのか平均なのか少ないのか、よくわかりません。異動してきた当初に勝手の分からない仕事が多くて、最初の3ヶ月間に残業をたくさんしてしまったのが反省点です。2010年度は異動も無いようなので、労働時間はもう少し減らせると思っています。
残業時間に関し、年300時間を超えるくらいは自分の大学では「割と多い方」と評されます。月平均だと27時間ですが、繁忙期と閑散期があるので多い月で大体60時間くらいです。自分はかなりのヘタレなので月40時間も残業をすれば音を上げます。勤続年数を重ねたらもっと残業ができるようになるのかもしれませんが、少なくとも今現在では毎月80時間とかの残業を年中している職員さんを見ると「一体どういう生活をすればああなれるのか」と不思議でしょうがありません。「公務員は定時で帰れるんじゃなかったのかー」と思う日があったりなかったり。
残業代はほぼ100%の割合で支給されています。特に自分の場合は行った残業は全て申請しているので、本当の意味で残業代が「全額」支給されています。また、自分が入った時と比べてサービス残業をなくそうとする動きは広まってきたように感じます。よほどのことが無い限り、申請した残業時間が勝手に削られることはありません。申請の手続き上、上司が勝手に数字を変更できないようになっているからです。その一方で「残業時間を少なく申請する」風潮は依然として残っているようです。こういうことを行う雰囲気を改める努力も必要でしょうが、「申請したなら支給される」くらいまでには組織を改善した大学側を、とりあえず評価したいと思います。残りは各職員の心掛けによるところも多いでしょう。
年休は通常の国立大学職員なら年に20日が付与されます。そして年に20日のペースで消化しないと「使わずに失効してしまう年休」が発生してしまいます。自分は10日しか消化していませんが、繰越分が少なかったこともあって2010年1月1日で失効した年休は0でした。今年は本格的に20日くらい消化しないと失効してしまう年休が発生してしまうので、なるべく100%消化してやろうと意気込んでおります。年休を取得することによって業務がたまって残業時間が増えて、結局自分がキツい思いをするだけのような気もしないでもないのですが、それでもやってやろうと意気込んでおります。
■おわりに
年収は上記に書いたことが大体全てですが、労働環境、特に福利厚生関係に関しては年収以外の部分も多いのでいつかエントリーにまとめてみようと思います。特に共済関係でどのようなサービスが受けられるのかということについて、個人的にも調べてみたいことが多いので、今からコツコツ資料集めをしている最中です。
※関連する過去のエントリー
【1年目の年収】
・(なし)
【2年目の年収】
・平成19年度年収の詳細を調べてみた。
【3年目の年収】
・国立大学事務職員の年収(勤続3年目の場合)
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