つい最近まで公官庁だった国立大学では、ハンコ主義もしっかりと残っています。
※「ハンコ主義とは何か?」という方のためにハンコ主義を説明しているサイトを探そうと思ったのですが見つかりませんでした。もしかすると学術的な定義は存在しないのかもしれません。なのでここでいう「ハンコ主義」とは、公官庁でとにかくなんでもかんでも書類にハンコを要求する風習くらいに捉えてください。
例えば超過勤務命令簿。僕のいる大学病院にはおよそ600名の正規職員看護師がいますが、時間外手当(いわゆる残業代)が支出されるためには最終的な手続き上、一人一人の超過勤務命令簿に病院長の印が押される必要があります。しかもいまでこそ「一人一個月ごと」に印を一つですが、ちょっと前までは「一人づつの超過勤務をした日ごと」に印を一つでしたので、人事・庶務係の苦労はとんでもなかったわけです。ちなみに印の数が省略されたのは良いことですが、「○○月分の超過勤務命令は別紙のとおりに認める」とか書いて、それに病院長が印を押すくらいまで省略しても構わないのではと、僕自身は考えています。
話がずれましたが、ここからが標記の件です。
公官庁であった大学が様々な書類にハンコを要求するのと同様に、他の公官庁もまた書類にハンコを必要としてきました。しかしさすがにITが進んだ現在、ハンコ主義からの離脱を試みる動きもあるわけです。各公官庁の詳しい意図は知りませんが、ここでは公官庁ごとに、僕が勝手に感じたハンコ主義への対応の別を
……長くなりそうなので記事ごとに区切ってお送りいたします。
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