国立大学職員日記
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国立大学職員日記:記事一覧




国立大学職員採用試験(面接試験)の思い出 その5> の続き


 以上、超長文・駄文で自分の二次試験(集団面接編)をお送りしました。この文章を書いたときは集団面接終わって1時間も経っていない時で、自分が最終的に採用されることはおろか、個別面接に進めるなんてことも思ってもみない時期でした。

 ちなみに職員になった今、なぜ自分が採用されるにいたったかを考えると主に次のような点によるところが大きかった気がします。


①筆記試験の点数がよかった。

 これから面接試験を受ける方々には身も蓋もない言い方ですが、もともと国家二種試験系統に属していた大学職員採用試験は、筆記の点数が二次まで影響するタイプの採用試験だと思います(人事の人に確認したわけではありません。あくまで自分の考えです。またこれは大学によっては違うかもしれません)。そしてそうであるなら、やはり筆記試験では一点でも多くとっておいた方が採用に有利に働くのだと思います。
 自分は点数開示を求めなかったので筆記試験で自分が何割正答できたか知りません。しかし、筆記試験を受けた後に「全問正解したんじゃね?」くらいには思っていた記憶があるので、筆記試験は割と点数がよかった方なのだと信じています。


②面接において「自分の言葉」で話した。

 あまり「自分の言葉」とかいう単語は使いたくありませんが、これが一番ぴったりくる表現なのでこれを使います。
 集団面接を通して「あ、この回答はきっと参考書に載ってたんだろうな」と感じさせる回答を他の受験者から聞く機会がありました。そしてそういう回答は面接官ではなくても「正直いただけないな」と思いました。
 自分は面接試験対策をし始めた時から、「そういう回答だけはしないでおこう」「とにかく嘘をつくのは避けよう」と意識してきました。そのために面接で聞かれるであろう質問を調べ、そのひとつひとつの質問に自分で納得のいく、自分考えに基づいた回答を考えました。今でも当時のノートにはその手の回答の覚書が数十ページに渡って残してあります。そしてそういう作業を通して、想定された質問が出なかったとしても、一通りの質問に、「参考書を丸暗記しただけではない、自分に正直な回答をなるべく理路整然とした形で」答えられるようになっていったのだと思います。(偉そうなこと言っていますが、模擬面接とかは一切受けなかったので本番では日記にあるとおり思いっきり口下手な回答でした)



 まとめが長くなりましたが、受験生の皆さんには参考になったでしょうか?
 日記は個別面接を書いたものも残してあるのでリクエストがあればそれも掲載したいと思います。
 それでは受験生の皆様、この世には自分の受験番号をいい間違えても採用されてしまった国立大学職員いることを忘れずに、最後の最後までベストを尽くして頑張ってください!

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国立大学職員採用試験(面接試験)の思い出 その4> の続き


 ここらで面接官が「普通」から「やさしい」の人に変更。おそらく面接官の3人は質問する内容の方向性を各自で決められているのだろう、と勝手に推測。「やさしい」の人は主に趣味や人柄が回答に反映しそうな質問を聞いてきた。最初が「趣味・特技は何か。またそれからどのようなことを学んだか」という質問。ここでも自分が最初に当てられた。そろそろ逆側から聞いてもいいのにと少々不満に思った。

 趣味に関する質問は以下の通り。「自分は幼稚園年長から小学3年生くらいまでピアノを習い、その後は小学校の学芸会などで毎年ピアノを弾いていた。ピアノから反復して練習・学習することの重要性と、その基本姿勢を身につけた。」「発表会などで伴奏を弾くプレッシャーは凄まじく、それを通して本番につよくなれるようになった」。これらのことを相変わらずの口下手っぷりで話したので、他の4人もさぞかし安心していたであろう。この質問では女性の一人が自分は琴の副師範の資格を持っていること、もう一人は特に趣味はないが温泉好きなこと、社会人の方は合気道をやっていたことを発言していた。

 その他、質問はいろいろあったけど全部は書ききれないから省略。ひとつ、自分がうまくいったなと思う回答は、「国立と私立の大学についてのイメージはどのようなものか」という質問に対するもの。自分はこの質問に対し、「国立と私立でも研究の分野においての差はさほどない。しかし私立においては学校経営が重視され、行われた研究を世に広く知らしめ、生徒を集めようというインセンティブが働く。一方で国立は基礎研究のような一見華やかではないが重要な研究に精を出す、というイメージがある」と答えた。この回答がうまくいった理由として「私立や国立に対しいかなるイメージを持っているか」という質問に対し、一般論ではなく、あくまで自分が持っていたイメージを素直に話せたことにあると思う。

 以上長々と面接の記録を書いてみた。正直この面接が通るとは思っていないが、反省材料と改善すべき点が明確になったこと、何より面接に拒否反応を示さずに面白いと思えたことを持って、まずは良しとしておこう。残りの試験に向けて用意しておくやる気も出たことも評価できるだろうし。(終わり)



国立大学職員採用試験(面接試験)の思い出 まとめ> に続く。

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国立大学職員採用試験(面接試験)の思い出 その3> の続き


 ひとつ隣の女性と、その横のもう一人の女性はいかにもなことを言っていた。感心したのは彼女が自分は○○大生(※つまり受験した大学の大学生ということ)であると言うことをはっきりと発言した点。後で考えてみれば面接官は参考書(面接カード)を持っていたので、自分がどこの大学に在籍していて、自分が感じたアカデミックな雰囲気がそこの大学の雰囲気であるということは面接官には理解できたかとは思うが、しかしやはり自ら具体的に述べると話に信頼性というか説得感がグッと強まる印象を感じた。自分も今後はどんどん固有名詞を挙げていくべきであろう。

 女性2人の発言の後、社会人ではないほうの男性の発言。この人も自分は○○大学の学生だと言っており、想像以上に受験した大学の大学生が多いことに驚いた。ちなみに何を言ったかはよく覚えていない。最後に発言したのは社会人の方。彼は自分がコンビニの店長をやっており、経営が云々ということを発言。最初は型どおりのつまらない回答のようにも聞こえたが、質問が続くにしたがって割と自分の言葉で述べているように感じ、感心した。話し方も理路整然としていたし、具体的な話でもあったし、見習うべき点は多かったと思う。

 次の質問は「一次試験(※筆記試験)はうまくいったか」というもの。自分の回答は以下の通り。「一次は大学職員の他、公務員試験全般を通して非常にうまくいった。(こう言った後で次に続く話がないのにあせり)しかし地方中級の試験で数的推理のラスト5問をやり残したのが心残りだった」。振り返ってみると「うまくいった」といいつつ、「やり残した」と発言するのは思い切り矛盾であった。しかし話し方はそこまでドギマギしてなかったのでまぁ良しとすることにしよう。他の4人の発言はよく覚えていないが、女性の一人が「受かるとは思ってみなかった」、男性らが「一生懸命やってきたので大丈夫だった」とかだったような気がする。


国立大学職員採用試験(面接試験)の思い出 その5> に続く。

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国立大学職員採用試験(面接試験)の思い出 その2> の続き


 そして、全員が椅子の前に立った後、「着席してください」と言われ着席。ここで「よろしくお願いします」やら「おはようございます」やらいったかもしれない。他の4人のやり方を真似するに、まず会釈をし、その後にワンテンポおいて「おはようございます」と言うらしい。ここらへんはまるで知らなかったので結構あせった。最初の質問は「整理番号とお名前をお願いします」というもの。この瞬間、整理番号を言うことなど思っても見なかった自分はあせりまくる。が、幸いにも、本当に幸いにも整理番号「0065」が頭の中に浮かんできたため難を逃れる。ちなみに今合格通知書を確認すると自分の整理番号は「0056」だった。間違ってるじゃん、自分。ここらへんはもう笑うしかない。ちなみに番号をなんと読むか迷ったが、とりあえず「ゼロゼロゴーロク」と言っておいた。残りの4人もそういっていたのでとりあえず良かったのだろう。

 名前を言った後で、○○大学職員を志望した理由を聞かれる。自分は座っている席の番号が①番ということになっているので、まず真っ先に聞かれた。話した内容は、まず大学職員を目指したきっかけが、大学生活の中でじわじわと感じてきたアカデミックな雰囲気の魅力によること、大学業務で最も魅力的なのは人材育成であること、人材育成を行う点において大学はシンクタンクや執行機関とは異なるということ。論点を示せば簡潔だが、話していても「やばいなぁ…」と思うほどの口下手っぷりでだった。というか、ここで述べたことの論点は面接が始まる前の数分の間にホールに座りながらまとめた考えだったので、この程度であって当たり前かもしれない。

 これらを言い切ったところで自分でも意外なほど緊張がとけていった。ちなみにこの時点で自分以外の4人が全員椅子の背もたれによしかかっていないことに気付く。そういえば面接の本にそう書いてあったと思いつつも別に気に留めることもしなかった。自分が回答した後、残り4人が発言。ここで初めて他の人間の発言を注意深く聞いてみた。


国立大学職員採用試験(面接試験)の思い出 その4> に続く。
※注意:受験番号の数字は実際のものとは異なりますが、言い間違えたのは本当です。

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国立大学職員採用試験(面接試験)の思い出 その1> の続き


 面接は9:55からで、じぶんは9:30に××会館に向かう。到着して受付の人に合格通知書を見せ、9:45までに第二会議室の前の①番の椅子に座っているよう指示される。名簿を見ると他の4人もすでに到着している。ホールで少し時間をつぶした後、第二会議室前の椅子に戻った。既に3人が真面目な顔をして着席済み。他のもう1人も自分が座った後に到着。構成は男3人、女2人。面接を聞いてわかったことだが、社会人が1人、現役○○大学生が男女各1人、去年にこの試験を受けて落ちた女性が1人。社会人はやせていて、○○大学生(男)は体格が良くて、残りの2人は普通の人。

 この段階では自分はかなり緊張していた。が、冷静に考えればこのときが緊張のピークであったと思う。面接開始前に職員の人から説明を受ける。いわく、手持ちの荷物は部屋内の台の上に置くこと、入室は自分から最も遠い社会人の方から行うこと。入室に関しては自分が最後なので少々安心するところがあった。そこからややあって入室開始。社会人はじめ、全員の挨拶が「いかにも教科書通り」という感じで気味が悪かったが、いざ自分の番になって挨拶してみると、自分も案外そんなような挨拶しかできなかった。

 挨拶を通して、他の4人は面接慣れしていることがわかった。入室の仕方は以下の通り。まず入り口で「失礼します」または「失礼いたします」といって礼をする。その後、入り口から入って右にある荷台にかばんをのせ椅子のほうに向かう。面接官は3人いて、左から「やさしそう」「厳しそう」「普通」といった印象。皆中年の男性だった。面接官と椅子の距離は思ってた以上に遠く、部屋いっぱいを使っている感じで、2メートルくらいは離れていたかもしれない。


国立大学職員採用試験(面接試験)の思い出 その3> に続く。

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