国立大学職員日記
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国立大学職員日記:記事一覧




■はじめに
 国家公務員及び国立大学職員の給与というものは手当やら何やら、いろんな要素から成り立っていますが、その根本となるものは質的にも量的にも、給与の根幹をなす「基本給」であると言えます。そして1月1日はその「基本給」の金額が上昇する年に唯一の日、「昇給日」です。本ブログではこれまで何度か昇給について取り上げてきましたが、今回はその「評価方法」についてエントリーを作成してみました。
 「昇給」と「評価」は、一見関係が有りそうで無さそうで、やっぱり有るものです。というのも、給料が上昇するんだから何かが評価されているんだな、と思いきや、実はほぼ全員が当たり前のごとく横並びに昇給するのが現状であり、しかしそうは言いつつも、調べてみるとやはり厳密な評価方法が定まっている、というのが「昇給」だからです(個人的な偏見を含む)。
 また今回は「昇給」に絡む評価方法の紹介ですが、「昇給」のために特定の「人事評価」をしているのではなく、「人事評価」を行ってそれを「昇給」を含む「昇格」や「勤勉手当」に利用している、と考えるのが正しいとらえ方です。そのため、今回のエントリーもなるべく「人事評価」制度の全体が分かるよう配慮しています。「昇給」に絡む部分以外が少し冗長になっているかも知れませんが、ご容赦ください。


■昇給の評価はいつされているのか?








 まずは昇給に係る評価の時期についてです。
 あまり知られていませんが、昇給に係る評価は上の図の通り、昇給の1年3か月前から3か月前の1年間に行われています。つまり昇給が近くなったからと言って10月以降に頑張っても、それは次々回の昇給にしか反映されません。効率的に昇給アップを望むのであれば「10月から2回の半期」を意識することが目標達成のための正しいプロセスと言えます。


■何が評価されているのか?
 先ほどの図に「能力評価」と「業績評価」という言葉が出てきました。端的に言ってしまえば、昇給の基となる評価はこの「能力評価(1年分を1回)」と「業績評価(半年分を2回)」の総合評価(「昇給評語」)と言えます。
 では「能力評価」と「業績評価」とはどのようなものなのでしょうか?それらは一応、次の図の通りに説明することができます。








 「能力評価」と「業績評価」がどんなものかお分かりになったでしょうか?作っておいてなんですが、自分は上の図を見ても何のことかさっぱり分かりません。そこで今度は具体的な評価基準を見てみます。これを見ればなんとなく何が評価されているのかわかると思います。

 まずは「能力評価」の評価基準となる「評価項目及び行動・着眼点」からです。これは総務省が作成した例示ですが、対象機関と各機関の役職ごとに細かく設定されているため、詳細を見たい場合はリンク先に原寸大の画像で確認ください。

評価項目及び行動・着眼点(例) <一般行政・本省内部部局等>



評価項目及び行動・着眼点(例) <一般行政・部等設置広域管轄機関>



評価項目及び行動・着眼点(例) <一般行政・都府県管轄機関>



評価項目及び行動・着眼点(例) <一般行政・その他の機関>



 次に「業績評価」の評価基準ですが、これは各職員ごとに個別に作成されるため、ここでは「ある決定」を実際に実施するにあたり、組織内の各職位の職員にどのような目標が設定されたかを例示します。





 どうでしょう?実際に評価されるものを見れば「能力評価」と「業績評価」がそれぞれどのようなものを評価対象としているかが、なんとなくではありますが理解できたかと思います。またこれら二つの評価基準があることから「評価対象となる能力項目を発揮しつつ、それによって設定された業績を達成する」ことが大事であり、「設定された業績さえ達成すれば良い」も「評価対象となる能力項目だけを発揮していれば良い」も駄目であることが分かります。こういうところからなんとなく、人事評価制度が想定している理想の公務員像なんかが見える気がします。



 次が「能力評価」と「業績評価」を行った上で、ある職員がどのような昇給評語になるかのイメージと、各評語の語句の説明です。これはあくまでイメージなので、実際の昇給評語がこのように決定されている訳ではありません。また「能力評価」と「業績評価」は評価単位ごとに「個別評価」を行いますが、最終的には「全体評価」として一つの評価になることは注意が必要です。単純に「個別評価」の上位評価が多ければ良い、という訳ではなく、全体から見たバランスなども考慮されて「全体評価」が決定される訳です。








■評価結果は昇給にどのように反映されるか?
 最後に、昇給への評価結果の反映方法です。大体は図にして表しましたので、下記をご覧ください。











 「昇給評語」なんていうくらいですので、この評価でそのまま昇給区分を決めてしまって良いような気がしますが、実はこれに加えてさらに「勤務成績」という新たな、そして判断基準がよくわからない要素がここにきて入ってきます。しかも、昇給の最終判断はこの「勤務成績」という、判断基準がよくわからないものにほぼ左右されて最終決定がなされます。なんかこのように書くと「大学入試の一次が筆記試験で一生懸命勉強したのに、二次がなぜが椅子取りゲームで、一次の頑張りが何のためだったんだかよくわからん」みたいな感覚になるかも知れません。しかし、もし人事評価だけで昇給を決めてしまうと、優秀な人だけが毎年A区分やB区分評価になり、あまりに給与に差が付きすぎてしまう、という弊害が生じるのです。
 優秀な人がA区分、B区分になるのは確かに当然ですが、毎年そのような昇給をするのはさすがに行き過ぎです。上記「※1」にあるA区分・B区分の配分割合からもわかる通り、昇給区分がまったくランダムに割り振られる場合、「4年に1回、B区分以上の昇給をする」というのが大体の平均的なパターンとなります。となれば、優秀な人は要するに「4年よりも短いスパンでB区分以上の昇給」をしさえすれば良いのであり、逆に言うと「たとえ昇給評語で上位になったとしても、その職員をC区分昇給にできる冗長性がないと制度運営が難しくなる」という側面があるわけです。そんな訳で、昇給は制度的には過去1年間の期間で判断されるものですが、実際の運営ではもっと長いスパンで昇給が決定されているということになります(と言うかそうなっているはずです)。「じゃあ今まで説明してきた評価関係は何だったんだ」という気もしないではないですが、上記「※1」にあるように、勤務成績を判断したうえでもう一度人事評価の結果との調整、という作業もありますので、全く人事評価が昇給の際に曖昧になってしまっている訳では無いです。このあたりはおそらく制度の趣旨と実際の運用のバランスが難しいあたりなのだろうと思いますので、一つご容赦いただければと思います。


■おわりに
 以上、昇給に係る評価方法のエントリーでした。
 エントリー内では触れませんでしたが、平成24年度の人事院勧告を勧告どおりに実施していれば、実は「56歳以上」の昇給は平成25年1月1日から原則廃止(B区分以上のみ1~2号昇給)される予定でした。しかし、例によって民主党のアホ(もう与党じゃないし、名指しでいいや)が「給与削減している最中だから昇給廃止は見送る」と昨年の基本給引下げ見送り時の失敗からなんの教訓も得ていないような方針を打ち出したため、そのままになっています。現在、与党自民党は国家公務員の給与引き下げに伴う地方公務員の給与引き下げも行う方針だそうですが、民主党が残した負の遺産をそのままにするのであれば、例えば「わが県は国家公務員の給与削減とは別に独自の給与削減等を行っているので、これ以上の給与削減には応じられない」という論理を否定するのが難しくなると思います。本来「震災に伴う給与引き下げ」と「それ以外の給与引き下げや給与に関する措置」は別のものなのに、まず政府が先陣切って「制度としては別のものだけど、国家公務員が受け取る金額がさらに減る、という意味では同じじゃん?」とかアホなこと抜かしてこれらを混同したからです。
 もう昇給日が過ぎてしまったので、今から56歳以上の昇給取消ができるのかどうかは不明ですが、個人的には今からでも(最悪平成26年度1月1日の昇給からでも)いいのでまずは国家公務員の56歳以上の昇給廃止を実施して筋を通したうえで、地方公務員の給与削減に着手してほしいと思います。


【参考ページ】
人事評価の基準、方法等に関する政令
人事院規則九―八(初任給、昇格、昇給等の基準)
国家公務員法
一般職の職員の給与に関する法律
人事院規則9―8(初任給、昇格、昇給等の基準)の運用について(昭和44年5月1日給実甲第326号)
人事院・人事評価のページ
総務省・人事評価のページ
  総務省・人事院 人事評価マニュアル(PDF)
総務省・任用のページ
  標準職務遂行能力について(平成21年3月6日内閣総理大臣決定)(PDF)
標準的な官職を定める政令

コメント ( 30 ) | Trackback ( 0 )


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コメント
 
 
 
16年いますけど (某技術職員)
2013-01-11 00:19:37
44歳、3-66 過去特昇1、B昇給1.
低すぎだと思ってるけど、違う?

この時期来るとほんとにやる気なくします。
 
 
 
Re:某技術職員さん (管理人)
2013-01-11 07:29:14
今回書いた内容は現在の昇給制度になった平成18年度以降のものですので、過去の「特別昇給」時代も「4年に一度、B区分以上の昇給」の頻度だったのかは不明です。昔の「特別昇給」はいまのA区分と同じ昇給数ですので、これだけなら「20年に一度」の頻度であっても不思議ではないと思います。勤務年数「16年」なら確率的に特別昇給が一回も無いなんてこともあり得た気がしますが、過去の制度には詳しくないので、この点ご容赦ください。
 
 
 
まあいろいろ (電気技術)
2013-01-11 11:31:15
自分でも評価のしようがない場所にいます。
努力改善を強く望むと言われていますが・・。
10年間、特別昇給も何もありません。
2級のまま定年を迎えることになりそうです。
上の方よりひどい状況ですよ。
 
 
 
かつての特昇は (某技術職員)
2013-01-15 22:20:36
15%が特別昇給対象でしたので、7年ないし
8年に一回というのが普通でした。
電気技術様は36歳以上ですかね?
3級以下とかありえないと思いますが。
釣りではと邪推してしまいます。

人事的には不満をもってもしかたない状況、だそ
うですが、更迭はできないらしいですね。

なんじゃそりゃです。
把握しても対処できないってなんですかね。

責任がない組織で査定を機能させることなんか無理
ですよ。
事務のほうもひどいらしいけど。



 
 
 
釣りではなく(マジ) (電気技術)
2013-01-16 12:49:44
釣りではありません。36歳以上であります。
2級29号俸です。10年間特昇などありません。
通常昇給のみ。手取りで20万ちょいです。
3級ってどんな条件でなれるものでしょうか。


 
 
 
それはヘンですね。 (某技術職員)
2013-01-16 20:55:49
今の2級は旧3級ですよね。
昇格は何年前ですか?2級昇格後6年以上で35歳以上で
3級だと思いますが・・・・

それは推薦しない事務がおかしいのか、技術長が
オカシイか。

なぜそうなってるか、人事に聞いたほうがいいですよ。
 
 
 
人事は他人事(ひとごと) (FLYING_TO-JO-)
2013-01-17 00:12:49
 このブログの「国立大学事務職員は何歳で「昇級」するのか」という記事によると,36歳に多数が3級に昇格し,42歳までには全員が3級に昇格するそうです。
 うちの場合,職階上は「主任」の肩書が必要ですが,人事にどんな力学が働いているのか?まさに他人事な感じです。
 同年齢・同勤務年数の同僚が3級に上がっているのなら,やはり人事課に昇級対象になぜ入らないのか?問うてみる必要がありそうですね。
 
 
 
そうですねぇ (電気技術)
2013-01-17 09:38:42
まず推薦者がいない。追い出し部屋のような閑職
であるため昇級させる理由がないことは自分でも
理解しています。永久に2級だと思うし、3級に
なっても給与的にはそれほど変わらないと思う。
 
 
 
できればいいよ,仕事だもの (FLYING_TO-JO-)
2013-01-17 22:25:25
 私も日の当たる部署に配属されたことはなく,早10年弱を職員として過ごしました。
 最近思うのは,仕事をして生きていけるだけでも儲けものということです。
 非常に有名な大学を出,非常に優秀でありながら,人事の無茶振りに振り回され,潰れていった同期・同窓に思いを致すと,むしろ閑職上等だと…こう思わずにはいられないのです。
 まあ,日々やれることをやって上がれれば良し,ダメだったとしてもそれもまた人生じゃないでしょうか。
 
 
 
クビになりそう (電気技術)
2013-01-18 16:11:42
そうはいっていつリストラされるかと思うとね。
実際にクビにしようとする動きがありますから。
 
 
 
やれるまでやるのみ (FLYING_TO-JO-)
2013-01-19 00:59:14
 知人の上司の話…この方やる気があまりないタイプなんですが,勤務評価が低くなってリストラが怖くないの?という問いに,「やれるまでやるんだよ(居座るんだよ)」と言い放ったそうな。
 別に好き好んで微妙な部署に行ったわけじゃないし,仕事も人並みにはしてきた。リストラされるいわれなんぞ,どんな職員にもないですよ。

 事実,国立大学法人法 参議院付帯決議※には,その20で「教員等の身分保障に十分留意すること」とされている訳で,橋本行革の国家公務員4分の1削減の面目のために,勝手に国家公務員から外したんだから,定年まで面倒見るのがお国の役目と言うものでしょう。

http://www.hyoka.koho.titech.ac.jp/hyokasitu/docs/futaiketugi.pdf

 さもなくば,国鉄民営化の時に余剰の国鉄職員2万人を各省庁で引き取ったように,うちら国立大学職員の引き取り先をあっせんしてもらうのが筋ってもんですよ。
 リストラされないために,低賃金なんだから,この辺は大丈夫ですよ。
 
 
 
悲しくなります (とおりすがりの大学職員)
2013-01-20 18:56:46
通りすがりの大学職員です。
考え方、生き方は人それぞれですが、大学生き残りのために一生懸命やっている人間もいる中、コメントの皆さんのような発言をみると正直悲しくなります。
個人的にはそういう考えの人は、やめていただくべきであると思います。
少なくとも別の方のブログで大きな顔して書くようなコメントではないかと思います。
 
 
 
初期設定でね (電気技術)
2013-01-21 09:44:59
ではどうしろと?配属先で決まる場所です。
仕事がまともにある人と交換してもらいたいですね。
今大学生き残りのために一生懸命やっている人間が
私のとこに来たら何もできないでしょう。
 
 
 
Unknown (とおりすがりの元国立大学職員)
2013-01-21 20:46:00
>電気技術さん

嫌なら転職したらどうですか??
36歳以上で民間に転職して20万円以上の給料がもらえないなら、あなたの能力は2級が相応しいですよ。自分の能力にあった給料ということです。
 
 
 
他人事だとね (電気技術)
2013-01-21 21:11:24
別に嫌じゃないですよ。給与金額の多寡に重きを
おいてませんし。
配属先によって有能無能を勝手に判断するなって
こと。悪いけど自分では無能だとは思いませんね。
タダ飯のつもりで呑気に居座るのも上等ですよ。
 
 
 
気にしない (現役)
2013-01-21 22:08:38
電気技術さんの事情よくわかります。
とおりすがり元職員のいうことは気にしないほうが
よい。よい時代にいた職員だから今の状況が理解でき
ないんですよ。転職なんてそんな簡単に次の仕事
なんてありやしませんよ。
平気で選ばなければ仕事はいくらでもあるとか
主張する一昔前の頑固おやじでしょう。
 
 
 
冗談だと信じたいね (万年係長)
2013-01-21 23:20:29
生き残りに必死って(^^
今の若者は氷河期で採用のせいなのか、
砂漠で井戸を掘れというごとき、「生き残り」の
事業に平気で付き合うよね。
そして礼賛。更にやらないと個人的にはやめて
ほしい?

砂漠で井戸掘るのは有能ですか?アホでしょ。
生殺与奪握られてるから付き合ってやってるだけ。

どこの国大だか忘れたけど、生き残りが全授業英語
化というアホ大学もあるよね。

砂漠で井戸掘るのはアホです、って言えない職場を
志向する発想は間違ってますよ。
 
 
 
国家公務員の特別昇給 (某人事課職員)
2013-01-25 01:11:07
こちらのエントリーを見て参考にさせてもらってる、某人事課職員です。
特別昇給について、内容がうちの役所と少し違いますので、こちらにコメントさせていただきます。

うちの役所では、優秀な職員は連続で8号俸昇給しており、職員間の格差が広がりつつあります。
というのも、国立大学職員はどうかわかりませんが、国家公務員の昇給は、同一の人事評価の調整者の場合は、逆転できないことになっています。
つまり、うちの役所では部長が調整者である職員が数十人でいますが、優秀な職員は当然、能力評価S、業績評価が前後期Aで、必然的に1位グループとなります。他の職員は能力評価、前後期の業績評価がAだった場合2位グループとなります。
昇給は1位グループからとなりますので、優秀な職員に制度上選ばざるを得ず、8号俸昇給とります。
能力評価、業績評価のうちひとつでもBがあると3位グループとなり、ますます、遠ざかっています。
人事評価以外に判断する材料がないのです。
よって、うちの役所では、格差が拡がりつつあります。
各課に昇給定数を配布する時も、前回の特別昇給した時期も教えてないです、

ちなみに私の俸給は37歳、3-45。
今でいう、高卒一般採用です。
ここ4年で、Aが3回ですよ。

どんどん格差が拡がるいっぽい(-。-;
 
 
 
いやはや (電気技術)
2013-01-25 14:13:03
37歳 2級30号俸です。
3-45うらやましいですなぁ
 
 
 
電気技術さんと同じく (貧乏国家公務員)
2013-01-26 21:00:05
私も37歳になっても
2級32号俸程度にしかなりません。

今年34歳で2級20号俸ですから。
40歳になれば額面年収400万超える
のかなあ。

まあ独りで趣味に頑張って生きていければ
いいです。
 
 
 
昇格 (たまに出没)
2013-01-27 21:46:22
某人事課職員さん

一概に言えないと思いますので、貴殿の役所では何歳から3級に昇格しますか?
4級と5級もわかりましたら教えて頂ければ幸いです。
国大の昇格基準は明らかに遅い気がします・・・
 
 
 
昇格基準 (某人事課職員)
2013-01-28 00:18:43
たまに出没さん

あくまで、うちの役所の基準ですが…
基本的には、入省後14年で3級に昇格します。年齢的には高卒で、34歳くらいです。
4級はちょっと特殊な役所ですので、ある資格をもってたら40歳くらいで昇格します。
上記はあくまで昇任試験に合格したケースです。

一方、出先で終わるプロパー職員の基準ですが、3級昇格はだいたい36歳くらい、4級昇格は42歳、その中でも4級で定年を迎える方は51歳にやっと4級になる人もいます。

一概には比較できませんが、うちの役所では、現場、出先本部、本府省で大きくパターンが分かれてきます。
しかし、ほとんどの職員は入省の試験は同じ高卒程度の試験ですので、入省後の能力や実績に左右され、その後の昇任、昇格のスピードも違ってくることになります。
ご参考になりましたでしょうか…
 
 
 
Unknown (たまに出没)
2013-01-29 00:06:42
某人事課職員さん

ありがとうございました。大変参考になりました。

うちは大卒、高卒問わず解禁年齢
3級35歳
4級42歳
ですが、
実際のところ4級は47歳位です。
4級から差が出てくるみたいですね・・・

 
 
 
5級になれず (高年技術職員)
2013-02-01 18:03:50
今月で55歳になりますが、先月4級66号になりました。4級になったのも53歳の時でした。私は旧国家公務員の中級試験で採用されましたが、旧俸給表の2級から3級、3級から4級に昇格するとき、同年代の初級採用の技官の人より在級年数が多くなっていたせいか知りませんが、18年ほど前3歳下のやはり初級採用の技官と給与が同じくらいになっていたので事務に苦情を言ったところ、1年半で、約5年分の昇給を、特昇その他でやってくれました。それでやっと初級採用の技官の人と同じくらいの給与になって、同じくらいのまま現在に至っています。何があったのか大体はわかりましたが、口外しない方がよいみたいです。定年までに、その理由もあって5級になるのは無理なようです。
それでは。
 
 
 
Unknown (大学事務親父)
2013-10-23 15:12:45
56歳以上の昇給取消についてですが、国家公務員は確かに上位級が沢山いて、民間と比べて56歳以上で給与が良いというデータ上の理由は成り立つかもしれませんが、国立大学法人職員(事務・技術)の55歳以上の給与水準は年収で100万円位国家公務員や民間水準より低い現状からすると、国立大学法人が国家公務員と同様に昇給取消というのは論理的におかしい気がします。退職金の削減も同じことだけど・・・
 
 
 
給与削減 (高年(?)大学技術職員)
2013-10-24 12:23:54
 国立大学によっては、大学側が論理も何もわざと無視しているところもあるようです。うちの大学の場合、給与減額の前の職員への説明会があったのはいいのですが、その席で、大学職員の給与は国家公務員や民間と比べてかなり低いはずなのに、なぜ減額をするのかという職員の質問に対し「世間への申し開きが立たない。」「大学職員の給与は国家公務員とほとんど変わらない。」と、わけのわからないことをきっぱりと断言していました。説明会の閉会のときも「時間が来たし、職員からの反対意見もなかったようなので、これで終わります。」と、理事とその他事務のえらいさん方がさっさと引き上げていきました。組合との交渉でも同じことをやったそうで、組合員の何人かが「組合は反対している。」と言っているのに「これで交渉を終わります。特に反対はなかったと判断しました。」と引き上げていったそうです。
 一度、別件ですが、労働委員会から是正命令(組合への謝罪も含め)が出て、一応は謝罪したのですが、後で大学内の全職員対象のホームページに「今回のことは、労基委員会と大学の意見の違いによるもので、大学の判断は実は正しかった・・・・」云々の内容の分を掲載したこともありますし、こんな論理も人間もいい加減なことしているような大学は将来(今でもすでにですが、)ろくな事にはならないと思います。
 
 
 
ひったくり?? (高年技術職員)
2013-10-25 12:26:28
今月になってから、うちの大学の某部局某課事務係長が、学外で「ひったくり」をし、警察に逮捕されました。歩いていた女性のバッグをひったくったそうですが、動機は「借金をしており、そのことで頭がいっぱいで、ついやってしまった。」と語っていたそうですが、この「借金」というのは、自分で、勝手に行った賭け事に関したものかもしれないし、住宅ローンのようなもののことなのかは情報不足なので、めったなことは言えないのですが、後者だとしたら、給与削減等(うちは満額削減しているいるし、期限の2年が過ぎた後も元に戻すかどうかを、大学側は返事せず。)は大きく響いていたはずで、原因の一因になっているかもしれません。実際のところ、他の問題も多くあって、私もこのような大学の職員であることは、とても誇りにはできませんし、職務上のやる気も、とっくに失せていますが、とりあえずは、給与分は働こうと思っています。私の場合、給与は長年にわたり変なことになって現在に至っていますので、それならそれで、それに合わせた働き方をしたいと思います。
 皆さんはマネしないでください。
 
 
 
あーまた低査定 (某技術職員)
2013-12-03 03:45:03
部下の高査定数は部署数で確保。
我々グループ長の高査定数は余ってたら。
技術長はいつも高査定。

現行システムは自分が作ったわけじゃないから
責任はない。自分の高査定は自分がつけてる
わけではない。
技術長もなりたくてなったわけじゃない。

こんな査定が10年以上。
これでやる気出る奴いたらどうやって出すか
教えてください

 
 
 
やる気以前 (高年(?)大学技術職員)
2013-12-04 12:55:41
うちの場合は、査定の一切は特定の教員がやることになっており、そのうちの昇任(技術専門員への)の推薦に関して3,4年も前から去年まで、推薦の候補となる技術専門職員が7人(去年末の時点で)いたにも関わらず、その教員のグループの特定の技術職員2人しか推薦してきておらず、去年度に、私が問いただしたところ、他の職員を推薦するつもりはないとのこと。じゃあ、他の職員の業務のことは調べたのか聞いたところ、知らないとのこと。結局「忙しいからそんなことやってる暇はない。今推薦をしている2人に関しては、一度ちゃん調べて、推薦に値する職員だとわかっているから何の問題もないはず。他の職員は、この2人が昇任してから推薦する。忙しい合間を縫って技術職員の査定等やってあげているのに、文句を言われる筋合いはない。」
 いい加減なもんです。
 こんなところでは、やる気云々を言う以前の問題ですが、少なくとも給与(これも私の場合まともではないですが、)の分だけは働かなくてはいけないと思っています。
 
 
 
余談 (高年(?)大学技術職員)
2013-12-04 12:57:14
 余談ですが、うちの部局で1か月と少し前に、安全関連の結構重大な災害関連のことがあり、例によってもみ消そうとしたのが大学本部にばれて、一週間の実験停止が総長自ら命令されました。数年前に、結構大きな火事を起こした時、消防署にも、もちろん大学本部にも報告せず、それを知らずに大学に漏らしてしまった職員を部局長室に呼んで、叱ったのち「今後一切火事等あっても、教員の許可なしには、外部に報告することを禁ずる!!」と言ったのを、その職員に本部に言いつけられて大学側から厳重注意を受けてわりと大騒ぎになったことがありますが、全く改善が見られません。

 改善どころか、若手の教員の一部には、今回のことで外部業者が被ばくしたことを「あんなオッチャンがどうなったっていいやろ。実験の妨害するなよ。どっちが大事やと思とるのや。」とまで言っていたのがいましたので、本当に(部局的にも)お先真っ暗です。
 
 
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