高校サッカー選手権 京都橘涙のPK失敗…
まさかの光景。
PK戦、京都橘(京都)の1人目として登場したFW仙頭の右足シュートが右ポストを叩く。
京都橘躍進の象徴的存在だった7番のPK失敗。
体調不良の影響から先発を外れたDF高林に代わって
キャプテンマークを付け、
この日も1-1の後半19分に左サイドを抜けだした
FW小屋の折り返しを右足で合わせて
今大会得点ランキング首位に並ぶ5得点目を挙げるなど
MVP級の活躍を見せてきたFWは、
目の周りを赤く染めたまま
「最後ボクがPKを外してしまって、
チームを日本一に連れて行くことができなくて悔しいです。
ボクの力不足でチームに迷惑をかけてしまった。
申し訳ないです」と口にした。
勝ちたかった。
「雪の影響がある中、ずっとボクを支えてくれた方や、
学校からたくさんの方が応援に駆けつけてくれた」思いに応えたかった。
その中で仙頭は前半から攻撃の起点として存在感を発揮。
小屋松やMF中野にスルーパスを通し、
ゴール前では果敢にゴールを狙い続けた。
そして1-1の後半19分には渾身の勝ち越しゴール。
チームを初優勝へと近づけた。
だが、
3点目を奪うことができず。
仙頭もシュート9本で1点に終わり、
優勝旗を京都へ持ち帰ることができなかった。
歓喜に沸く鵬翔の隣で得点王の仙頭は涙。
それでも自身にとっては高校入学後初となる全国舞台で6試合を戦った。
周囲も「想像以上」と驚く快進撃の中、
今大会トップレベルのボールコントロール技術と得点力、
攻撃センスの高さでチームを引っ張った。
そして仲間とともに日本一へあと一歩にまで迫った。
「最初はレベルが低いとか言われていたんですけど、
決勝までこれて幸せでしたし
、最高の仲間と一緒にサッカーができて幸せでした」と胸を張る。
自身が「最高のパートナー」と認める小屋松をはじめ、
この日先発した6人が自分たちの悔しさを必ず晴らしてくれるはず。
「全国準Vチーム」としてプレッシャーとも戦うことになるであろう
後輩たちへ向けてゲーム主将は
「絶対に全国制覇をしてほしいと思います」とエールを送った。
高校卒業後は関東大学リーグ1部の東洋大に進学するそうです。
関東1部へ初挑戦する新鋭で実力を発揮し、
高校で果たすことのできなかった日本一、
そしてプロ入りへ再挑戦するという。
今大会を通して何度もスタッフやチームメート、
関係者への感謝を口にしてきた仙頭は
「今後のサッカー人生で活躍して恩返しできたら嬉しい」。
準Vの悔しさはもちろん忘れない。
“今大会の顔”とも言える存在は、
自分のため、そして支えてくれた人たちのためにも
新たなステージでの活躍を期す。
時に勝利の女神はとんでもない悪戯をするものです。
にしても・延長戦になってからは
京都橘より鵬翔の方に少しばかり
勝利への執念みたいなものが勝っていたように思うのは・・俺だけだろうか??
元サッカー小僧のオヤジ