横浜買収“モバゲー”ダメは時代錯誤!
行き着く先は1リーグ制か?
ゲームサイト「モバゲー」を運営するDeNAの横浜球団買収に対し、
楽天が音頭を取って、パ・リーグ一部球団が反対して潰そうとしている。
時代錯誤の愚の骨頂だ。
横浜球団を手放そうとするTBSホールディングス(HD)の株価が上がり、
買収しようとしているDeNA株が下がる。
現在のプロ野球界が置かれている厳しい現実だ。
毎年、20億円から30億円の赤字経営が大半のプロ野球球団。
リスクの大きすぎる世界に大企業は投資しないというのが世間の常識。
「ソニーやパナソニックのような大企業に買ってほしい」と
言い続けてきた巨人・渡辺恒雄球団会長が、
DeNAの横浜球団買収を容認したのも、
そんな現実を直視しているからだ。
今時、球団を買収する勇気のある企業は、そうはない。
それなのにケチをつけて反対するパ・リーグ球団オーナーは、
2004年のシーズン中に起きた球界再編、
10球団1リーグ制への動きを忘れたのか。
オリックスが近鉄を吸収合併したことが引き金になり、
西武・堤義明オーナーとオリックス・宮内義彦オーナーが
当時巨人オーナーだった渡辺球団会長に1リーグ制実現を懇願。
「もう一つの合併が進んでいる。
4球団ではパ・リーグは存続できない。
10球団1リーグ制にしてほしい」と頭を下げたことから、
1リーグ制実現一歩手前までいった。
最終的には、ダイエーをソフトバンクが買収、楽天が新規参入して、
パ・リーグ6球団が維持され、12球団2リーグ制が存続した。
だが、
球界関係者の中から
「あの時に10球団1リーグ制にしておけばよかったんだ。
無理に12球団2リーグ制を存続させても、
また球界再編の動きが再燃するのは時間の問題なのだから」
という声が途絶えることはなかった。
昨年から続いている横浜の身売り問題は、
長期化すればするほど1リーグ制への動き再燃を加速させる。
のど元過ぎれば…を思わせる楽天を中心にしたパ・リーグ一部球団のDeNA新球団潰しだ。
買い手のハードルを下げなければ、
最後に行き着く先は1リーグ制しかなくなるかもね。・・・??
(夕刊フジより)