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千年の古都のタイムトンネル
京都の歴史 その弐百弐拾弐
この地に幕府邸を遷したのは 足利 義満ですが、
それ以前の幕府は下京と上京のちょうど境辺りに位置する
三条坊門万里小路 ( までのこおじ )・( 現中京区 ) にあった。
義満 はそれを公家邸宅に囲まれた上京の地に遷したのです。
敷地は南北を北小路、西を烏丸小路にわたる、
南北二町、東西一町の広さもあったのです。
現在の烏丸今出川の北西に当たる。
この地にはもともと、
崇光上皇の 仙洞御所や 公家の 菊亭家の邸宅が在ったところで、
その焼失した跡地を 義満が譲り受けて幕府邸とした。
史実によると永和三年 ( 1377 ) に工事が始まり、
永徳元年 ( 1381 )に完成しています。
南側の通り名から 北小路新第と呼ばれたこともあるが、
花の銘木が多く植えられていた為に、
「 花之亭 」とか「 花之御所 」とも云われています。
義満 は 歴代足利将軍の中でも、
最も栄華を極め、
自ら 天皇に疑しようとしたから、
「 花之御所 」は彼の邸宅名に最も相応しいのかもしれない。
また、
正面が西面する 室町小路に在ったので、
ここから 室町殿と云われるようになったり、
やがてこれが 足利将軍そのものの名を指す言葉ともなったのです。
今回はここまで・・
続きは次回に・・ 
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