資産1000億を目指すブログ

2065年までに1000億目標。株式投資についてつらつらと。誤字脱字錯誤に計算間違い多数。補正・修正は読み手側でして。

ROEから見る限界成長率

2010-10-11 09:53:13 | 投資日記


ずばり、企業の成長率は資本の成長率に依存している。

その意味で、低ROEで急激な成長をしている企業は要注意である。十中八九、既存資本家以外から金が供給されているからだ。

仮にROE5%の企業が年率20%の成長をしていたとする。資本の成長速度よりも会社が成長する事はあり得ない。利益を再投資しても成長率はせいぜい5%が良い所。残りの15%は資本の成長率では説明できない。そう、他人の資本で成長している可能性が高い。唯一の例外としては遊休資本を資本投下して資本の効率を上げれば可能になる位。でも、その場合はROE自体が上昇してくる。長期的な目で見ればROEこそが成長率である。それ以外は幻であり、他人の取り分である事を十分認識すべきだ。

大事な事だから何度も言う成長の全てが既存投資家の取り分になるとわけではない。

この点を投資家は見逃しがちである。絶対的な成長率のみを見て、自分の資本も成長していると思いがちである。そんな甘い幻想を持っていれば後で痛い目を見る。

ビジネスは人、モノ、金、そして情報(仕組み)で成り立っている。このうち、人とモノは金で買える。必要なのは情報と金である。そして事業拡張に必要な物はすべからくである。

低出力の蒸気機関(低ROE)でマッハ速度(高成長)を超える事は無謀である。機関室(投資先社内)で莫大な燃料(他人資本)が投下されている事を忘れてはならない。


結局、投資家の資本の成長率はROEに縛られる。

ただ、唯一の希望として、増資時の交換率(PBR倍率)が既存投資家にとって超有利に進めば、ROE以上に儲かる事になる。仮にPBR10倍程度で増資がなされれば、その資本を国債に投資するだけで、既存投資家に対しては十数%のリターンが生まれるからだ。勿論、複利成長はしないけどね。

今一度ポートフォリオをチェックすべし!偽成長率が隠されている可能性が高いよ!
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