自転車操業日記

自転車と組版ソフトについての備忘録。

本日操業:『タマスターラー』

2013-01-10 22:48:53 | 泡沫
カラダが寒さに慣れてきたみたいなので,自転車再開。
脚は動くので,ケイデンスはそれほど落ちてない。距離短いからだろうけど。脚痛い。フトモモのうらがころころする感じ。ふくらはぎじゃなくて,フトモモでよかった,と思うことにする。
しかしやっぱり,朝は自転車が最速。駐輪場の出し入れがあるから,道がすいてるときは,バスの方がちょっと早いかな?という程度。

dropbox使い始めた。これいいわー。いまは文庫を手当たり次第自炊してる状態だけど,やっててこれは読み直そうと思うのがあったらぽんぽん投げておく。で,気が向いたときにiPadに落として読む。積ん読本を持ち歩いてる感じ。紙の本と変わらない感じで読める。
学生時代(数十年経っている……)に買ってほっといたタニス・リーの『タマスターラー』なんか読んでしまった。たぶん,こういう機会でもなければ読まなかっただろうと思うよ。iPadがちょっと重いからたいへんだったけど。昨日とった『物語でみる日本の歴史』と『茶の本』も入ってる。
クラウドをバックアップ兼書庫として使うというのはたいへん良さそうだ。dropboxが無料で扱えるのは16GBまでで,アタシは友だちがいないからそんなには増やせない。増やせたとしてもバックアップ用としては足りない。HDDとDVDにもバックアップはとっているので,このままちまちま使っていようと思う。

で,『タマスターラー』。
ル・カレの本は中断中。お正月のお休み中は仕事がけっこうあって落ち着いて読めなかったし,かさばるので,通勤途中で読むのもしんどかった(重さは,見た目の割にたいしたことない)。なので,小説を(短編だけど)しみじみ読んだのはほんとに久しぶりだった。軽いものだから,リハビリとしてもよかったかもしれない。
しかし,残念な短編集ではある。東洋趣味(というかインド趣味)のエキゾシズムに淫して,構えずに書いていて楽しくはあるのだけど,もうちょっと突っ込めるだろうこのテーマ,と思うものがいくつかあって隔靴掻痒なのだった。東洋趣味というとアタシはモームがすきなのだけど,あの茫漠たる大河を前に口を開けて立ち尽くすような読後感を与えてもらうのには,何かが足りない。
だから,この短編集が発想の核になるなにかをとらえたものであるとしたら,長編を読んでみようという気にはさせられた(ファンタジーが嫌いだから食わず嫌いしていた)。また読む本が増える。
ちょっとだめな短編集は「恐ろしい客引き」と言えるのかもしれない。

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