Chocolat cuisine

しょこらが出会った、作った、食べた、
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Pain d'epeautre 古代小麦・エポートルのパン

2010-06-19 05:55:55 | ハード・セミハード系パン(Pain)
エポートル(スペルト小麦)は、現在の小麦の原種と言われる穀物で、古代エジプトで栽培が始まり、その後ヨーロッパ各地に広がったと言われています。
品種改良などの人工的な手が殆んど加わってないため、栄養価に優れ、また現在の小麦とは組織が違うため小麦アレルギーを発症し難いとも言われています。

エポートルは普通小麦の3倍ぐらいの価格なのですが、どうして高いのかと思っていたら、エポートルの皮殻は非常に厚く、脱穀するともとの1/3ぐらいになってしまうらしいのです。なるほど、納得です。




エポートルの穀粒          まるごと挽いたもの         皮を除いて挽いたもの




エポートルは普通小麦より生地がダレやすいので、非常に扱いにくいです。休ませている間に(発酵させている間に)どんどん生地がゆるんでくるので、しっかり生地を締めて成形したほうがいいです。
たとえ仕込み水を控えて、捏ね上げ時の生地を固くしたとしても、ゆるみます。で、水分を減らせば当然焼き上がりが若干パサつくので、仕込み水を控えることはお勧めしません。
なので、初めは普通小麦と合わせて使ったほうがいいかも、です。

エポートルは天然酵母と相性がいいので、私も小麦から起こした自家製の天然酵母で焼いています。生地は冷蔵庫で一晩、低温発酵。
それか、ポーリッシュ種で作ることをお勧め。
エポートル100%で作ったパンは本当に香りがよく、美味しいです。普通小麦のパンとは明かに違います。独特のもっちりした食感もクセになりますよ。

写真のブルーチーズ《Saint Agur》、これ確か日本で買えます。(成城石井さんで見た気がします。)ロックフォールに似てるのですが、ずっとずっとマイルドで、しかもクリーミ~。かなり美味しいのでお勧めです。ウチの冷蔵庫には欠かさず入っていますよ。
                          


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