※2023.03.15更新 電線共同溝の蓋1枚を追加しました。
※2022.10.08更新 側溝の雨水桝の蓋1枚、災害用トイレの蓋1枚、旧渋谷町の渋谷水道の蓋1枚を追加しました。
※2022.06.07更新 3月のライオンの桐山零を描いたマンホールカード、電線共同溝の蓋、忠犬ハチ公を描いた角蓋を追加しました。
渋谷区の経緯は、昭和7年に東京市は35区制となり、豊多摩郡渋谷町、千駄ヶ谷町、代々幡町の3町の区域をもって東京市渋谷区が誕生します。その後、昭和18年に東京府・東京市が都政施行となりますが、区域は変わらず今日に至っています。
渋谷区は、東京都23区の西南に位置し、中心部に、明治神宮・代々木公園という大きな緑地があり、新宿御苑の一部を加えると、全体の10分の1を緑地が占めています。面積は15.11平方キロメートルで、武蔵野台地の東部にある淀橋台地に位置しています。東は港区、北は新宿区・中野区、西は世田谷区・杉並区、南は目黒区、品川区とそれぞれ接しています。令和2年6月1日現在で、人口は23.1万人強、世帯数は14.1万世帯強となっています。
区章は、渋谷区の「渋」という字をデザインしたものです。(昭和31年10月1日制定)
区の花は「ハナショウブ」、区の木は「ケヤキ」、区の鳥は「オナガ」です。(以上は、渋谷区HPより)
渋谷区内は、汚水と雨水を一つの管で流す合流式となっているようです。
区部の下水道は、10処理区に分けられ下水処理が行われるようです。渋谷区の多くは芝浦処理区に該当するようですが、落合処理区と鈴ヶ森処理区に該当する区域もあるようです。
芝浦処理区は、港区にある芝浦水再生センターで処理し、東京湾(運河)に放流しています。また、その一部を繊維ろ過してセンター内で機械の洗浄・冷却・トイレ用水に使用しているほか、オゾンによってさらにきれいにしてから近隣地区にトイレ用水等として供給しています。
落合処理区は、新宿区にある落合水再生センターで処理し、神田川に放流しています。また、一部は再生水として西新宿や中野坂上地区のビルのトイレ用水や渋谷川、目黒川、呑川の清流復活事業に活用しています。
森ケ崎処理区は、大田区にある森ヶ崎水再生センターで処理し、東京湾に放流しています。また、一部を砂ろ過してセンター内で機械の洗浄・冷却やトイレ用水に使用するほか、大田清掃工場にも供給しています。(以上は、東京都下水道局HPより)
前置きはここまでとし、マンホール蓋の整理に入ります。
こちらは、令和2年3月9日に第12弾、東京都特別版として配布開始となったマンホールカードです。
(2022.06.07追加)
カード裏面のデザインの由来は以下の通りです。
渋谷区千駄ヶ谷は「将棋の総本山」として親しまれる東京・将棋会館や「王将」と彫られた大駒が納められている将棋堂がある鳩森八幡神社があることから、多くの将棋ファンに愛されているまちです。 魅力あふれる千駄ヶ谷をより多くの方に知ってもらいたく、高校生棋士の成長を描いた羽海野チカ先生の作品「3月のライオン」のデザインでマンホールを作成しました。 笑話1年(1976年)に建てられた現在の東京・将棋会館は、さまざまな将棋に関する映画や著作物に登場し、「3月のライオン」の作品の中にも登場します。 マンホールを巡りながら、多彩な千駄ヶ谷の歴史と文化にふれてください。
東京都23区内の下水処理は、東京都下水道局が管理・運営していますので、以下のようなデザイン蓋で統一されています。
左蓋が一世代前、右蓋(上部に耐荷重記号「T-20」、中央に管理番号欄)が最新のデザインです。
こちらは、東京都産業労働局が実施する「アニメ関連観光情報等発信事業」として、高校生棋士の成長を描いた羽海野チカ先生の作品「3月のライオン」のキャラクターがデザインされたマンホール蓋です。令和2年2月にJR千駄ケ谷駅から徒歩5分程の千駄ヶ谷大通り商店街に設置されました。
こちらの蓋は、東京都下水道局が管理・運営するマンホール蓋のようですが、渋谷区内に設置されていますのでこちらで整理します。
こちらは、マンホールカードに描かれている「桐山零」です。
こちらは「川本あかり」です。
こちらは「川本ひなた」です。
こちらは「川本モモ」です。
こちらは「二海堂晴信」です。
こちらは「王さまニャー」です。
こちらは、道玄坂の歩道に幾つか設置されている蓋です。
中央は「DOG-EN-SAKA」と書かれたプレート、隠し絵のように見る方向により、たくさんの「走る人」と「犬」が見えてくるデザインマンホール蓋です。
こちらの蓋も、東京都下水道局が管理・運営するマンホール蓋のようですが、渋谷区内に設置されていますのでこちらで整理します。
左蓋は2018年8月に撮りましたが、残念ですが中央のプレート板が取れてしまったようです。
下の写真の赤枠を切り出したのが右の写真です。この二匹の犬だけが他の犬と違って、左の犬には首輪が、右の犬は尻尾が丸まっています。
しかし、区が管理する道路や公園などでは、区章など区を識別できる固有の蓋が設置されている場合があります。
こちらは、コンクリート製のマンホール蓋です。
こちらは、グレーチング(格子)タイプの蓋です。
こちらは、側溝の雨水桝の蓋のようです。
(2022.10.08追加)
こちらは、電線共同溝(CCBOX)の蓋です。
(2022.06.07追加)
こちらの蓋は記載がありませんが、このタイプの蓋は他自治体で電線共同溝(CCBOX)の蓋として見ることがありますので、こちらに掲載しました。
こちらは角蓋です。
(2023.03.05追加)
こちらは、防火水槽の蓋です。
こちらは、渋谷駅・忠犬ハチ公像付近に設置されている角蓋です。
用途は確認していません。
(2022.06.07追加)
こちらは、災害用トイレの蓋です。
渋谷区では、区内の小学校が災害時の避難所として指定されているようです。平成16年度には小学校の15か所に災害用トイレが設置されたようです。
こちらは、小学校に設置されていた災害用トイレの蓋です。
中央に、区の花「ハナショウブ」の花がデザインされているようです。
(2022.10.08追加)
こちらは、公共基準点の蓋です。
最後は、昭和7年10月1日に豊多摩郡渋谷町、千駄ヶ谷町、代々幡町の3町が統合され東京市渋谷区が誕生しますが、統合前の蓋が残っていました。
こちらは、千駄ヶ谷町の下水道のマンホール蓋と思われます。
2015年4月に撮りましたが、現在残っているかは未確認です。
林 丈二著「マンホールの蓋<日本編>」によれば、
昭和11年発行「東京府史」によると、千駄ヶ谷町に関しては大正13年に下水道の設計が完了しているのだが、実際に工事が施行されたという記録がなかった。
中央の「千」という文字から千駄ヶ谷町下水の蓋と考えている。この蓋は下水道局にお願いして開けてもらったが、裏に「昭和六年茂又」と文字が浮だしていた。「茂又」は当時の鉄蓋メーカーの茂又四郎介商店のことと思われる。
こちらは、大久保町の下水道のマンホール蓋と思われます。
2016年5月に撮りましたが、現在残っているかは未確認です。
林 丈二著「マンホールの蓋<日本編>」によれば、
第一期工事は、昭和3年に起工、同6年に竣工。第二期工事は、昭和8年に起工、同16年に竣工した。当時の排水区域は、豊多摩郡の大久保町。(昭和7年10月以降は淀屋橋区大久保町となる。)マークに関しての文献は見付からなかったが、このマークの付いた蓋はほとんどが旧大久保町にある。
こちらは、渋谷町時代の渋谷町水道の蓋です。
林 丈二著「マンホールの蓋<日本編>」によれば、渋谷町水道は大正12年5月に給水を開始しているようです。
こちらの蓋の用途は未確認です。
(2022.10.08追加)
以上で、東京都渋谷区のマンホール蓋の整理は終了です。
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