こちらでは、山梨県が管理する流域下水道の浄化センターの簡単な紹介と施設内で展示されている蓋、各流域下水道に係わる特徴のある蓋、山梨県の紋章がある蓋を整理します。
流域下水道とは、地方公共団体(市町村)が管理する下水道から排出される下水をうけて、これを排除し処理するために地方公共団体(原則として都道府県)が管理する下水道で、二以上の市町村の下水を排除し、処埋場を有するものです。
山梨県が事業主体となる流域下水道は4ケ所あり、富士川、相模川の水質保全と流域関連市町村の生活環境改善を図るため計画されています。
一つ目は富士北麓流域下水道です。
昭和50年度から、富士北麓の相模川流域管内の1市1町4村の区域を対象に事業に着手し、昭和61年7月に1市1町が一部供用開始、平成2年4月までに富士吉田市、富士河口湖町、忍野村、山中湖村の1市1町2村が一部供用開始しました。汚水の終末処理は、山梨県富士吉田市内にある富士北麓浄化センターで行われ桂川に放流されます。
センター内には、対象自治体のカラーデザインマンホール蓋が展示されています。
二つ目は峡東流域下水道です。
昭和52年度から、峡東地域の笛吹川流域管内の2市8町1村の区域を対象に事業に着手し、平成元年7月に2市2町が一部供用開始、平成6年4月までに甲府市、山梨市、笛吹市、甲州市の4市が一部供用開始しました。汚水の終末処理は、山梨県笛吹市内にある峡東浄化センターで行われ釜無川に放流されます。
<こちらはまだ訪問しておりません>
三つ目は釜無川流域下水道です。
昭和61年度から、釜無川流域管内の1市14町1村の区域を対象に事業に着手し、平成5年4月に6町が一部供用開始、平成10年4月までに韮崎市、南アルプス市、甲斐市、中央市、市川三郷町、富士川町、昭和町の4市3町が一部供用開始しました。汚水の終末処理は、山梨県南巨摩郡富士川町内にある釜無川浄化センターで行われ坪川に放流されます。
センター内には、対象自治体の紙に描かれたカラーデザインマンホール蓋が展示されています。
こちらは、紙に描かれた釜無川流域下水道のカラーマンホール蓋です。
こちらは、実設置されているノンカラー蓋です。
こちらは、枠に模様があります。右蓋はΦ900です。
こちらは親子蓋です。
左蓋はΦ900,右蓋はΦ1200です。
四つ目は桂川流域下水道です。
平成5年度から、相模川(桂川)流域管内の3市2町の区域を対象に事業に着手し、平成16年4月に富士吉田市を除く都留市、大月市、西桂町、上野原町において一部供用を開始しました。また、富士吉田市においては、平成17年4月から一部供用を開始しました。汚水の終末処理は、山梨県大月市梁川町内にある桂川浄化センターで行われ桂川に放流されます。
センター内には、対象自治体の紙に描かれたカラーデザインマンホール蓋が展示されています。
こちらは、釜無川流域下水道の展示カラーマンホール蓋です。
こちらは、実設置されているノンカラー蓋です。
右蓋はΦ900です。
こちらは親子蓋です。
以降は、規格模様の蓋です。
こちらは、亀甲模様の蓋です。
こちらの蓋には用途記載がありません。
こちらは雨水蓋です。
流域下水道は汚水を扱っていますので、管轄部門が違う蓋かも知れません。
次は、毘沙門亀甲模様の蓋です。
こちらの蓋にも用途記載がありません。
こちらは、スリップ防止タイプの蓋です。
こちらの蓋の上部に「HINODE」、左下に設置年度「16」と耐荷重量記号「T-25」、右下に「おすい」、左右中央に管理番号欄があります。
こちらの蓋はタイプが違います。
左右中央に管理番号欄はありますが、その他の表記はありません。
こちらは親子蓋です。
こちらの蓋の上部に「HINODE」、左下に設置年度「16」と耐荷重量記号「T-25」、右下に「おすい」、左右中央に管理番号欄があります。
左右中央に管理番号欄はありますが、その他の表記はありません。
こちらのタイプの蓋は上水道関係の蓋で良く見られるタイプの蓋ですが、山梨県では県が運営する上水道はなく蓋に「下水」の文字も見られるので流域下水道に係わる蓋と思われます。
こちらは仕切弁の蓋です。「仕切弁下水」の表記があります。
こちらは空気弁の蓋です。左蓋には「空気弁下水」の表記があります。
こちらは、制水弁室の蓋です。
こちらは雨水枡の蓋でしょうか。
こちらは、共同電線構(C.C.BOX)の蓋です。
こちらは、インターロッキングブロック型の蓋です。
最後はこちらの蓋です。
こちらの蓋の下部には、「KANESO」の文字がありますので、カネソウ㈱製作の蓋と思われます。
なんの用途の蓋なのかは不明です。
以上で、その1.山梨県流域下水道他のマンホール蓋の整理は終了です。