与野本町は遠かったけど、
「ムサシ」初演より、ず~っと内容の濃い舞台になってました。
千秋楽だと思うと、ちょっとさみしい~
「ムサシ」ロンドン・NYージョン
作:井上ひさし
演出:蜷川幸雄
音楽:宮川彬良
美術:中越司
照明:勝柴次朗
衣装:小峰リリー
振付:広崎うらん、花柳錦之輔
出演:藤原竜也、勝地涼、鈴木杏、六平直政、白石加代子、吉田鋼太郎、大石継太ほか
彩の国さいたま芸術劇場 6月10日マチネ 千秋楽観劇
千秋楽の席は2階席。
友だちにブーたれてたけど、竹林の動きが超きれいでした。
はじめに竹が奥から出てくるとこ、後ろからのライティングで舞台に竹の影が伸びて、
これ前方席だと観れないです。
今まで、気がつかなかったね。
いやぁ~きれい。
その後の優雅な動きもナイスです。
この竹林、井上ひさしさん宅の隣の竹林をイメージして作られたらしい。
切ない音楽と相まって、ジ~ンとしました。
セットで泣けるなんて・・・
巌流島の日輪もきれいでした。
あの大きさも、ナイスだし。
舞台のセットって、上から観た方がきれいなんだね。
千秋楽は白石加代子さんが頑張ってました。
フツーでも印象大なのに・・・
でも、芝居の要はやっぱり藤原竜也くん。
武蔵35歳は剣豪としての貫禄もありましたね。
経験や築いてきたもの、今までの人生さえも感じさせる、
どっしりとしたものがありました。
お腹から出る声も聞いていて快感。
大人の男の色気も、ちょっと感じたり・・・
うふ・・・
素足の動きもしっかり観てきました。
小次郎が殺陣を教えるシーン。
斜め右、斜め左、で動き出す前に、
足先をちょっとだけ、もぞもぞさせて・・・おもしろ~い。
以前からあの動きしてたのかな、気づいてなかったね。
ここんとこオペラグラスで発見。
竜也くんこの「ムサシ」で、確実にレベルアップしてます。
うれしいですね(←はい、関係者です)。
はは・・・
竜也くんも手ごたえ感じたんでしょうか。
カテコ笑顔いっぱいでした。
勝地くんも杏ちゃんも・・・皆さん笑顔でした。
「ムサシ」再演して大正解。
初演だけだったら、胸にもやもやしたものが残って、
これでいいの井上さん?で、ご遺影に文句言ってたかもしれないですよ。
はは・・・
「今のドラマの作り手はメッセージを掲げることを怖がっている。」
と鴨下信一さんの発言が、今日の日経新聞文化欄にあったけど、
メッセージの無い作品って、ダメだもんね。
「ムサシ」ロンドン・NYバージョン、
作者のメッセージが、気持よくストレートに響いてきます。
NYでも、大勢の人の心に届いてほしいです。
みなさ~ん、お疲れさまでした
NY公演、頑張ってくださいね~