ふわふわ気分で

舞台、シネマ、藤原竜也くん、長谷川博己くん、成河くんのことなど気ままに・・・

「甘え」小池さんよかった~

2010-06-07 | 演劇

本谷有希子さん前作「来来来来来」がとってもよかったので、今回も大期待。
さて・・・
ネタバレあるけど、公演もう終わったからいいよね。


劇団、本谷有紀子第15回公演
「甘え」
作・演出:本谷有希子
美術:中根聡子
音楽:渡邉琢磨
出演:小池栄子、水橋研二、安藤玉恵、広岡由里子、大河内浩
青山円形劇場 6月4日ソワレ観劇


セットが簡素でおもしろかった。
テーブルがお風呂になるとこなんか、ちょっとびっくり。

主演は小池栄子さん、パワーあるし、声も好き。
テレビの小池さんより、舞台の方がず~っとステキ。
でもさっそうとしてなかったです。
猫背になってオドオドして、なんか珍しい。

終わりの方では、顔芸で笑いも・・・
小池さんナイスでした。

あ、小池さんの隣の席でお蕎麦食べたことがあります。
ちょっと自慢。
ふふ・・・

話の筋は「裏切りの街」のように、セックスネタに父と娘の愛憎を絡めた話。
スッパリと割りきることができないところも裏切りと同じ。
う~ん、どっちをみてもぐだぐだなのね。
先が見えずに堂々巡りをしてるのは、日本中皆なそうなの・・・

父娘も近親相姦とかで深刻な話かと思えば、そんな過激ではなくて、
2人暮らしでウザいという感じらしい。
親がウザかったら、とっとと家を出りゃいいのに・・・と思うけどね。
あ、そういう風に割り切ったら芝居にならないのか、なるほど。

貞操観念のない友だちに、夜這い云々というのは、ちょっと違うような気が。
夜這いは遊びじゃなく、もっと現実的なもの。

友だちの彼と関係を持つにしても、友だちとの仲を心配するわけでもなく、
反省するわけでもなく、なんか衝動に任せてみました、らしい。
何にも考えてないみたい。

イマの人たちを端的に表現してるのか。
う~ん、それって、怖い。
脳みそなしの身体だけの関係でオッケーってのかい。
人間というより動物だよ、そりゃ・・・
オバサン驚きますよ。はい。

その何にも考えてませんよ、っていう人たちを蹴飛ばす、
というのが本谷さんのイメージだったんだけど・・・
う~ん、本谷さん今回は蹴飛ばしてませんね。

どうしたのかな。
本谷さん、全然ハジケてなかったです。
所々本谷さん的なおもしろいとこあってけどね。
父の恋人が刺すけいこをする場面、とか。

来来に比べれば、具象が弱いのかな。
具象不足なら、セリフの力で補わなければならないけど、
セリフがイマイチ胸に届いてこない気がしました。

素材だけを放りだしてみたけど、
つっこみ不足であいまいで、全体としてぬるい作品になってしまった感じ。
時間不足だったんでしょうか。

本谷さんも小池さんもファンなのに、今回はとっても残念。

次回作で挽回してくださいね。
お願いしますよ~