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「幸せ最高ありがとうマジで!」オススメ~

2008-11-09 | 演劇

永作博美さんの怪演に圧倒されました。
テレビの永作さんよりも数倍パワーアップ。
おもしろかった~
ネタバレあります。ご注意ね。

「幸せ最高ありがとうマジで!」
作・演出:本谷有希子
美術:中根聡子
出演:永作博美、梶原善、近藤公園、前田亜季ほか
渋谷 パルコ劇場11月6日マチネ観劇

新聞販売所に現れた明里(永作)。
主人(梶原)の愛人だと主張するのだが・・

永作博美さんの怪演がバツグンで面白かった。
あそこまでハジけてるとは、想定外。
永作さん早口で次々に屁理屈だったり、身勝手だったりなセリフを機関銃みたいに連発。
これは、「山の巨人たち」みたく哲学的とかではないので、分かりやすい。
しかも、おもしろい。
周りの人も、間の取り方とか絶妙で、笑いっぱなしでした。

こういうの書ける本谷さんもダーティだよね。
あ、これ誉め言葉ですよ。モチロン。
それもねダーティ過ぎて、突き抜けてて、
観ていてすっきりしました。
こういう人に無差別テロ受けたらたまんないけどね。

明里が自分の事を「明るい人格障害」って言ってたのも痛快。
あれほどひどい人いないけど、似たような人は、いるよね。
それも明るくなくって、暗い方の人。
どうせテロ受けるなら明るい方がいいなとか、後からいろいろ思いました。

本谷さん、一本調子の話でなく、泣かせどころも。
屋上で高笑いで泣いてた永作さんにぞくっとして、ちょっとうるうる。
ハッピィバースデイを聞いている時の、明里の表情に、
孤独だけど世間とのつながりもほしい、イマドキの若者を感じて、
キュンとしました。
大勢からバースデイケーキとバースデイソングでお祝いしてもらうっての、
ちょっとわざとらしいけど、なかなか、いいもんだなぁ~と思いました。
この舞台では、歌っている人たち、無愛想でうれしくないって顔してるのも、
おかしかった。

本谷さん、はじめて観たけどなかなかのものです。
永作さんも、このダーティ路線突っ走ってくださいね。
次回作、なんだろう。
楽しみにしてますよ~