ふわふわ気分で

舞台、シネマ、藤原竜也くん、長谷川博己くん、成河くんのことなど気ままに・・・

2015年舞台総括後半とグランプリ発表

2016-01-21 | 演劇
2015年舞台総括後半です。
遅くなっちゃったけど、自分メモのつもりで載せちゃいますね。


7月
「阿弖流為(あてるい)」
 作:中島かずき、演出:いのうえひでのり
 出演:市川染五郎、中村勘九郎、中村七之助、坂東彌十郎
 派手派手で楽しい、いのうえ歌舞伎。七之助さんの女型がキレイ。
「サンセット大通り」
 音楽:アンドリュー・ロイド=ウェバー、演出:鈴木裕美
 出演:安蘭けい、濱田めぐみ(Wキャスト)平方元基、柿澤勇人(W)夢咲ねね、鈴木綜馬、水田航生
 お気楽なミュージカルかと思ったら、深くておもしろかった。ノーマの濱田さんがよかった。
「ペールギュント」
 作:イプセン、構成・演出:白井晃、出演:内博貴、前田美波里、加藤和樹、桑原裕子
 巨大な白いシートが花嫁のベールや、荒れた海にとバリエーション豊かに使われておもしろかった。
 センターど真ん中最前列という着替えるペールの下着の柄までわかる席。後ろの方でもよかったのに。
「トロイラスとクレシダ」
 作:シェイクスピア、演出:鵜山仁、出演:浦井健治、ソニン、岡本健一、横田栄司、今井朋彦、吉田栄作
 文学座の方総動員、演劇レベル高かった。横田さんの豪快さとソニンちゃんがナイス。浦井くん滑舌ガンバレ。

8月
「ウーマン・イン・ブラック」
 作:スーザン・ヒル、演出:ロビン・ハーフォード、出演:岡田将生、勝村政信
 勝村さんと岡田くんのちょっとコワイ2人芝居。岡田くんの上手さにびっくり。
「100万回生きたねこ」
 作:佐野洋子、演出・振付・美術:インバル・ピント、アブシャロム・ポラック、出演:成河、深田恭子
 かわいくて切ない猫たちの物語。成河くんの身体能力がスゴイ。深田さん初舞台とは思えなかった。

9月
「虹とマーブル」
 作・演出:倉持裕、出演:小出恵介、木村了、ともさかりえ、ぼくもとさきこ、小林高鹿、玉置孝匡
 ちょっと毛色の変わった倉持さんの舞台。政界財界の話より、いつものを希望。ともさかさんがカッコいい。
「タンゴ・冬の終わりに」
 作:清水邦夫、演出:行定勲、出演:三上博史、倉科カナ、神野三鈴、岡田義徳、ユースケ・サンタマリア
 84年に蜷川幸雄演出で初演。三上さんは何年か前に観た「あわれ彼女は娼婦」の方がよかった。
「グッド・バイ」
 原作:太宰治、脚本・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ、出演:仲村トオル、小池栄子、池谷のぶえ、山崎一
未完の作をケラさんが書き続けて、楽しい舞台に。ダンスやセットもおもしろかった。
「Red」
 作:ジョン・ローガン、演出:小川絵梨子、出演:小栗旬、田中哲司
 2人芝居。抽象画家マーク・ロスコーの創作エピソード。実在の物語らしいけど、観念的でイマイチだった。
「マクベス」
 作:W・シェイクスピア、演出:蜷川幸雄、出演:市村正親、田中裕子、橋本さとし、柳楽優弥、瑳川哲朗、吉田鋼太郎
 仏壇マクベスで有名な舞台。田中裕子さんのマクベス夫人がブラボー。舞台端で食事のお婆さんが視界に入って邪魔。
「語る室」
 作:作・演出:前川知大、出演:浜田信也、安井順平、大窪人衛、木下あかり、中嶋朋子
 イキウメの不思議舞台。観客だけに真実がわかるというラストが切なくてオシャレ。中嶋さんムードありました。
「海辺のカフカ」
 作:村上春樹、演出:蜷川幸雄、出演:宮沢りえ、藤木直人、古畑新之、鈴木杏、柿澤勇人、高橋努、木場勝己
 感激舞台の再演。ロンドン、ニューヨーク、埼玉、シンガポール、ソウルまで海外公演しました。
 
10月
「スコットとゼルダ」
 音楽:F.ワイルドホーン、演出:鈴木裕美、上演台本:蓬莱竜太、出演:ウエンツ瑛士、濱田めぐみ、中河内雅貴、山西惇
 「華麗なるギャツビー」の作家フィッツジェラルドと妻ゼルダの激動の人生をミュージカルで。
 濱田さんがかわいくて、哀れで、泣いちゃいました。中河内くんがカッコよかった。
「パッション」
 音楽:ソンドハイム、演出:宮田慶子、出演:井上芳雄、和音美桜、シルビア・グラブ、福井貴一
 トニー賞4部門をとったらしいけど、ちょっと意味不明なミュージカル。井上くんのニンではなかった。

11月
「オレアナ」
 作:デイヴィッド・マメット、演出:栗山民也、出演:田中哲司、志田未来
 2人芝居。学生役の志田未来ちゃんの集中力がスゴかった。田中さん負けてましたよ。未来ちゃんの次の作品楽しみです。
「桜の園」
 作:チェーホフ、演出:鵜山仁、出演:田中裕子、柄本佑、木村了、平岩紙、大谷亮介
 登場人物が多い芝居。三谷幸喜演出版の方が個人の描き分けがはっきりしていた。田中さんはさすが。
「ブロッケンの妖怪」
 作、演出:倉持裕、出演:竹中直人、生瀬勝久、高橋恵子、大貫勇輔
 倉持さんお得意のファンダジ―。竹中さんはどこまでも竹中さんだった。おじさん役もイケメン希望。
「スポケーンの左手」
 作:マーティン・マクドナー、翻訳・演出:小川絵梨子、出演:蒼井優、岡本健一、成河、中嶋しゅう
 若い時に亡くした左手を探す男と詐欺師バカップル、虚無的なホテルのフロント係。4人のバランスが最高なドキドキ舞台。
 小川さんの中でベストな演出。ハジケっぷりがすごかった蒼井さんも、今まででベストかな。
 色気を隠して、太った黒人役の岡本さんも泣きっぷりがよかったし、しゅうさんのワケ分からずなコワイ男もよかった。
 成河くんの盗んだサボテンだけが癒しという、生気のない男が今の時代そのものを現している気がして、怖かった。
 長いモノローグもトリハダでした。

12月
「痕跡」
 作・演出:桑原裕子、出演:松村武、斉藤ともこ、成清正紀 若狭勝也 高山奈央子  
 KAKUTAの14年に鶴屋南北賞受賞作の新演出再演。心の襞を丁寧に描いてナイス。ラストシーンは観客に解釈をゆだねて。
「とりあえず、お父さん」
 作:アラン・エイクボーン、演出:綾田俊樹、出演:藤原竜也、本仮屋ユイカ、浅野ゆう子、柄本明
 若いカップルと不倫相手とその妻。カン違い続出のオシャレな喜劇。竜也くんもユイカちゃんも頑張ってました。
「レミング―世界の涯まで連れてって―」
 作:寺山修司、演出:松本雄吉、出演:溝端淳平、柄本時生、霧矢大夢、麿赤兒
 再演。初演よりも維新派モードが濃くなっていた。初演の松重豊さんのお母さんがマイベストなんですけど・・・
「バグダッド動物園のベンガルタイガー」
 作:ラジヴ・ジョセフ、演出:中津留章仁、出演:杉本哲太、風間俊介、安井順平、谷田歩
 哲学的なトラとアホな米兵。幽霊になるのはトラ、米兵、フセインの息子たちなど。
 深く訴えかける佳作でした。杉本さんもよかったけど、安井さんもナイスでした。
「ツインズ」
 作・演出:長塚圭史、出演:古田新太、多部未華子、りょう、中山祐一朗、吉田鋼太郎
 長塚さん作の「シスターズ」ほどではなかったけど、ちょっと怖くておもしろかった。
 古田さんと鋼太郎さんのバトルも価値ありでした。多部ちゃんの吸引力は何なんだろう。末恐ろしい(ホメてます)。
 パスタのニンニク臭とパエリヤのタコのいい匂いも、おもしろかった。
「消失」
 作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ、出演:大倉孝二、みのすけ、犬山イヌコ、三宅弘城、八嶋智人、松永玲子
 1004年作の再演。04年にはおとぎ話だったかもしれないけど、15年ではもうシリアスでコワイ。
 電話、ラジカセなどの小道具にこだわりがあるらしいけど、時代設定が意味不明っぽい感も。
「ガーデン」
 作・演出:渡辺えり、出演:渡辺えり、中嶋朋子、大沢健、谷川昭一朗
 渡辺さんの還暦特別公演。20年ぶりの再演。
 よくわからないとこもあったけど、おもしろかった。大勢の若い人のパワーをいただきました。
 イヴの日にザ・スズナリで楽しい舞台納めでした。


2015年もいっぱい観劇できて、超ハッピーでした。
厳正な審査の結果。

グランプリ「アドルフに告ぐ」
次点「スポケーンの左手」「100万回生きたねこ」「海辺のカフカ」
ミュージカル部門「デスノートThe Musical」
演劇賞 成河さん。
女優賞 濱田めぐみさん。
新人賞 志田未来さん。
演出賞 栗山民也さん。
脚本賞 「アドルフに告ぐ」の木内宏昌さん。
スタッフ賞 「海辺のカフカ」の方々。

みなさま、ステキな舞台をありがとうございました。そしてお疲れさまでした。

16年もかなり始まってますよ。
楽しい舞台をいっぱいみせてくださいね。

チケットの女神さまもよろしくね。









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