玄倉川の岸辺

悪行に報いがあるとは限りませんが、愚行の報いから逃れるのは難しいようです

偏見と予測

2005年10月28日 | 政治・外交
正直言ってがっかりした。

野呂田芳成氏を除名、野田聖子氏らに離党勧告 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
自民党党紀委員会(委員長=森山真弓・元法相)は28日、先の通常国会で郵政民営化関連法案に反対した50人の処分を審査し、野呂田芳成氏を除名処分、野田聖子氏、平沼赳夫氏ら26人を離党勧告とすることを全会一致で決めた。

私は以前から野田聖子が嫌いである。特にはっきりとした理由があるわけではない。
小渕内閣で史上最年少大臣として入閣したときから、インタビューの受け答えの凡庸さ、そのわりにナルシシズムや自己顕示欲が強そうなところが気に入らず「女であることを売りにした二流の政治家」「二流のくせに一流気取りの俗物」としか思っていない。
要するに虫が好かないということなのだろう。私の偏見である。
偏見を明らかにした上で言うが、他の議員はともかく野田氏だけは除名になることを願っていたからこの処分にはちょっと失望した。深読みすれば除名されることによって「悲劇のヒロイン」になることを避けたのかもしれないけれど。
そういえば自分は造反議員の処分問題をどう予測してたかな、と確認してみると10月11日の「わかりやすい事と不思議な事」で「近日中に離党勧告が出されそれに従わなければ除名だ」と書いていた。自分の偏見や願望をもとに「除名に決まってる」とか書かなくてよかった。

ところで何度も「野田聖子入閣説」を唱えておられた「世に倦む日々」thessalonike2氏はこの事態をどのように受け取っておられるだろうか。お気に入りの野田聖子への非道な処分に悲憤慷慨しているのだろうか。
いや、私の期待するthessalonike2氏なら「野田聖子はこの処分によってさらに強くなり初の女性総理の座を確実にした」とか景気のいいご託宣を下してくれるはずだ。常に前向きで(反省しない、とも言える)強気なのが「世に倦む日々」の魅力である。