舎内を見回っていれば、気がかりなことに良く出くわす。
写真は幼牛のころの習慣が抜けきらずに、やたらと他の子牛の頸、種雄牛なら頸峰が膨らむ辺りに吸い付いている様子である。
母牛から授乳を受けていた頃同様に、子牛の乳房に吸い付く例は多いが、それ以外の箇所に吸い付くのは希である。
吸われる子牛の方は、迷惑であろうが、いつものこととして諦めているように見える。
吸う牛の方も、真剣では無さそうで、ただ機械的な行為であって、所謂該牛の癖のようである。
この仕種は、離乳してからも母を恋しがったり、母の乳房を触らないと寝付かないという幼児の仕種と同じである。
得てして、このような子牛の場合は、少数頭飼育で、離乳時期がかなり遅いケースが考えられる。
この牛の成長を追い飼料摂取量などの推移など肥育成績を見届けるつもりである。
所用が徐々に増えて、牛コラムもとぎれとぎれとなっている。
いつも開いて下さる皆様には、お詫び致したい。