牛コラム

肥育牛と美味しい牛肉のはなし

11月の子牛市場

2011-12-17 01:06:12 | 素牛

農業新聞掲載、11月の全国和牛子牛市況によると、栃木県を含めた東北地方で生産された子牛相場が次第に好転の兆しのようである。
雌子牛の平均36,8万円、去勢牛44.2万円、雌雄平均40.9万円で前回比9%上昇し、中でも、宮城県12.4%、栃木矢板12%と全国でも最大の上昇を見せた。
一方平均価格が下落したのは、北海道と宮崎県を除く九州各県であった。
最も平均価格が高かったのが、岐阜県47.6万円で、去勢牛が50万円を越した。
これまで平均価格トップで、雌子牛の価格が去勢子牛を上回っていた薩摩中央では、雌雄の子牛価格に差が無くなり、岐阜県・宮崎中央にトップを譲る結果となっている。
全共ムードの最中、日本一奪還をねらっている鹿児島県としては上げ潮が期待される折り、些か気掛かりな状況である。
それにしても、最近の市況でも宮崎県小林市場では、去勢牛の平均が50万円を越し、最近の宮崎牛の人気を反映している。
全国的にばらつきは見られるものの徐々に平均化しており、相場は上げ気味の市況となっている。
12月は、肥育牛の出荷頭数が増加するため、肥育舎を満たす目的から、12月1月の市況が注目されるところである。