栗野的視点(Kurino's viewpoint)

中小企業の活性化をテーマに講演・取材・執筆を続けている栗野 良の経営・流通・社会・ベンチャー評論。

失敗の方程式から学ぶ(1)

2006-03-14 08:06:29 | 視点
 えてして人は成功談を聞きたがる。
どうすれば成功するのか? 儲かる方法は? 等々。
皆、こうすれば儲かる、成功するという「成功の方程式」があると思っているのだろう。
ところが、成功の方程式はどこを探してもない。
あるはずがないのだ。
なぜなら、成功には常に偶然の要素が入るからである。
つまり「たまたま」というやつである。
もちろんツキも運の内という言葉もあるが、あくまでツキはツキで、こうすれば必ずこうなるという方程式はない。

 例えばヒット曲などを見るとよく分かる。
最初は見向きもされなかった曲が何年か後にヒットすることがある。
青江三奈が歌った「伊勢佐木町ブルース」がそうだ。
ヒットどころかほとんど知られることもなく消えかかっていたが、伊勢佐木町商店街が活性化のためにずっと流し続けていた結果、ある時火がついてヒット曲になったのだ。
歌に限らず商品でもこうした例は数多い。
それだけ成功には不確定要素が付きまとうということである。

 対して失敗は必然である。
そこには偶然が入り込む余地などない。
たまたま失敗したということなどなく、すべからず失敗すべくして失敗している。
つまり、成功には方程式がないが、失敗には方程式があるということだ。

失敗の方程式のいくつかを挙げてみよう。

1.若くて美人の秘書を持てば失敗する。

2.女がシャシャリ出てくる会社は危ない。

3.我が社の常識は社会の非常識と言い出したら失敗する。

4.ベンチャー企業の経営者が講演に飛び歩きだしたら失敗する。
   マスコミ露出が増えるベンチャー経営者も同じ。


 さて、「失敗の方程式」と、その詳しい解説は18日のリエゾン九州の勉強会で。

             --記--

●日 時: 3月18日(土) 13:30 ~ 17:00

●場 所:九大USIサテライト・ルネット2F
       福岡県福岡市南区大橋1-3-27(西鉄大橋駅前)

     大橋駅東口ロータリー内。トヨタレンタリースの隣に
    新しい2、3階建ての白い建物が3棟あります。(一つは交番)
    その内、日赤通りに面している一階がガラス張りの建物の2F。
    当日は1階で小学生がワークショップをしているので、外から
    見えると思います。

●内 容:
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1.「失敗の方程式から学ぶ」
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  講師:ジャーナリスト・栗野 良

   ライブドアを始めとし、なぜベンチャーや時代の寵児と騒がれた新興の
  企業がいとも簡単に失敗するのだろうか。
   ひと言で言えば、成功するときは新しいパターンだが、失敗する時は古い
  パターンだということ。
  つまり過去の歴史に学べば失敗しないのに、成長期の企業は慢心して自分は
  違うと思うのか、それとも歴史をバカにしているのか、皆同じ箇所で同じよ
  うに失敗する。

   そこで失敗のパターンを紹介しながら、「失敗の方程式」を解いていく。

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