まろの公園ライフ

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ウォール街の異変

2011年10月04日 | 日記


我が家の「坊っちゃん」の登校風景。
体が小さいので荷物の多い月曜日は大変らしい。
フラフラ、ヨタヨタしながらやがて姿が見えなくなった。
さあ、私もいつもの公園へ・・・



実にみごとな「ウロコ雲」だった。
気象学的には「巻積雲」(けんせきうん)と言うそうだ。
そうそう「鰯雲」とも言うな。

   見上げても 首が上がらず 鰯雲  (杉作)



朝見たニュースがずっと気になっている。
ここ数日、過熱している「NYウォールストリート」のデモだ。
大都会のど真ん中でこれほど大規模で過激なデモが行われたのは
思い出しても、ちょっと記憶にない。
参加者は数千人とか。全米各都市に飛び火する勢いだ。



「フェイスブッグ」や「ツィッター」を媒介に情報が飛び交い
全米各地から若者や労働者が続々と集まって来る。
昨年来、中東を騒がせた「ジャスミン革命」がついにアメリカにも
上陸したといったところだろうか。



ことの発端は相変わらず「巨額のボーナス」を得て
トンと恥じる様子のない銀行や証券トップへの怨嗟のような怒りだ。
デモのプラカードに「われわれは99%だ」という文字があった。
つまり人口の1%に過ぎない金融エリートたちがアメリカの富を独占し
残り99%の市民は不況と就職難に苦しむ。
ウォール街に怒りをぶつけたくなるのも無理からぬことだ。



そもそもリーマンショックの原因は銀行や証券会社の
すさまじい拝金主義にあった。
儲けの幻想から複雑で危うい「金融商品」を
次々と作りだし売りまくった。
悪名高き「サブプライムローン」など最初から破たんは見えていた。
そして、案の定、破たんして世界は金融危機に陥った。



その後、政府は「金融緩和」「金融安定化」の美名のもと
巨額の資金を市場に投入し大企業の救済に走った。
すでにアメリカの財政赤字は臨界点に達していると言うのに・・・
その間、市民は完全に置き去りにされた。



自由の国、豊かな国のイメージはとっくの昔に幻想となり
今やアメリカは世界に名だたる「格差社会」の国となった。
失業率が10%に迫る先進国など世界のどこにもない。



ノーベル経済学賞受賞者の受賞者でもあるコロンビア大学の
スティグリッツ教授はデモに参加してこう訴えた。
「2500万人の雇用が失われている現状に市民が怒るのは当然だ」
映画監督のマイケル・ムーアも集会で
「債権は問題ではない、もっと仕事を!仕事、仕事!」と叫んだ。



この「ウォール街の異変」はまだまだ拡大する気配だ。
もちろん日本にとっても対岸の火ではない。
すでに日本も猛スピードで「格差社会」への道をひた走っている。

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