goo blog サービス終了のお知らせ 

まろの公園ライフ

公園から世の中を見る

恋に落ちて

2014年08月24日 | 日記

晩飯を終えて机に向かっていると
遠くでドーン、ドーンと花火らしき音が聞こえて来る。
ベランダからは見えないのでドアを開けて廊下側に出てみると・・・

ずいぶん遠くである。
都内ではなく埼玉の江戸川あたりだろうか。
コンデジの望遠を使うとブレてしまってうまく写らない。
諦めて部屋に戻ってTVのスイッチを入れると懐かしい映画をやっていた。

ロバート・デ・ニーロとメリル・ストリープ主演の「恋におちて」である。
もう30年も前の映画だが何度も観たような気がする。
ハリウッドでよくこんなシンプルな企画が通ったなあと感心するぐらい
実にありふれた「大人の純愛映画」だった。

フランク(デ・ニーロ)は建築技師。
モリー(ストリープ)はグラフィクデザイナー。
互いに申し分のない家庭がありながら二人は出会ってしまうのである。
クリスマス・イヴで賑わうニューヨークの書店で
それぞれの家族に買ったプレゼントを取り間違えたのがきっかけだった。
その後、通勤電車の中で運命的な再会を果たし、二人は急速に惹かれ合っていく。

若き日のロバート・デ・ニーロ。
まだ名優と呼ばれる前だが、この頃から演技力は群を抜いていた。
どちらかと言えばエキセントリックな役が多いが
この作品では中年男のせつないまでの「恋心」を実に自然体で演じていた。



若き日のメリル・ストリープ。
今やアメリカを代表する女優と言っても過言ではない。
デ・ニーロ自身も「最も信頼する女優は?」と聞かれると真っ先に彼女の名前をあげる。
この作品でもみごとに息の合った演技を見せてくれた。
それにしても、美人でもグラマーでもないのに
観る者を常に「くぎ付け」にするメリル・ストリープの魅力とは何であろうか



純愛映画でありながら不倫映画である。
にも関わらずセックスシーンは一切なくドロドロとした場面もない。
それでも恋愛映画の名作として語り継がれるのは
二人の名優の演技力であり、丁寧な心理描写を積み上げる脚本の力である。

ここだけの話だが・・・当時、私は不倫中であった。
後先を考えない「火宅」のオジサンは
自らのせつない気持ちを重ね合わせ、鼻の穴をふくらませながら
この映画を何度も何度も観たのであった。(笑)



ああ、またブレてしまった!
今年の夏の花火大会ももうこれで終わりかも知れない。
そう思うと「遠花火」が妙に目に染みる・・・


 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。