まろの公園ライフ

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最後の一葉

2014年12月18日 | 日記

12月は花のない季節である。
散歩やジョギングの愉しみも半減する。
もちろん真冬に咲く花もあるのだろうが総じて華やぎに欠ける。

公園の花時計もサニーレタスになった。(笑)
寒さに強くて頑健な植物である。
名前の「葉牡丹」は牡丹の花姿に似ているからついたらしいが
花なのか野菜なのかよくわからない。

最後の一葉・・・
どうしてもO・ヘンリーの短編小説を思い出す。
確か小学校の国語の教科書で読んだと思うのだが感動で体が震えた。
売れない酔いどれの老画家が、病気で生きる気力を失った女性画家を励まそうと
渾身の力をふりしぼってアパートのレンガの壁に描いた傑作が一枚のツタの葉っぱだった。
子供ながらその鮮烈なイメージが今も目に焼き付いて離れない。
あれから半世紀以上もの歳月が流れて、果たしてわが感性はどうなったのか
もう一度、読んでみようかな、などと思う。



メタセコイアの並木はここ数日ですっかり葉を落としてしまった。
本当にあれよあれよ言う間の丸裸で
まことに近頃めずらしいほとどの「潔さ」であった。(笑)

あざやかな夕焼けに染まる秩父連山。
最後の一葉が散る瞬間に真っ赤に燃え上がるように
真冬の太陽も沈む瞬間に最後の力をふりしぼって発光する。
上空には冴え冴えとした一番星。



富士山のシルエットもきれいだった。
日本列島を猛烈な「冬将軍」が駆け抜けているが山頂の積雪はどうなのだろう。
案の定、朝になると名古屋市内が積雪20センチの雪に覆われていた。
小学校から高校までを過ごした懐かしい街である。
東京も雪が積もって欲しいのだが・・・


 


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