くまわん雑記

時々問い合わせがありますが、「くまわん」というのは、ある地方の方言です。意味はヒミツです。知る人ぞ知るということで。

国民投票法案をめぐる朝日のおかしな物言い

2007年04月14日 | Weblog
朝日新聞というのは、本当におかしなことをいう新聞だ。

衆院において国民投票法案が今回のようなかたちで可決された責任は、「選挙の思惑を持ち込んだ安倍首相にある」。まず最初に私はここで「へ?」となってしまう。朝日いわく参院選に向け改憲を争点化したからだそうだが、民主国家において、しかも改憲が最終的には国民投票なしには行えないわが国において、民意を問う国政選挙において争点化して何が悪いというのか?改憲とは民意に問うべきものではないとでも言いたいのか?それとも選挙を通して問うべきものではないと言いたいのか? もし沿うdあとしたら、朝日と私の間には、民主政治における選挙のあり方というものに対して、大きな隔たりがあるとしか言いようがない。

同日の「改憲の道『なぜ急ぐ』国民投票法案」も、これまたおかしい。被爆者やらを持ち出して、「なぜ急ぐ」とのたまうが、60年前に施行された憲法が規定してきたにもかかわらず、それを具現化する法規定のなかった国民投票。これこそ、読売新聞の社説も指摘するように政治の不作為であり、批判されてしかるべきもののはずだ。その不作為の部分をさておき、「なぜ急ぐ」とはお笑いぐさではないか。


上述の朝日社説いわく、野党は与党による単独採決によって与党への攻撃材料を得たというが、はたしてそうか? 私はむしろ改憲にかかわる問題を党利党略の具にしようとした小沢民主党こそ批判されるべきだと思うのだが。自分たちの案を丸呑みしろ、さもなくば、ではお話になりませんわ、そもそも。最初から与党に単独採決させるための挑発行為もしくは、はなから協議の意思無しとしか思えない。

こういう手法が小沢の「賞味期限切れ」現象の最たるものなんだよなあ・・。

もっとも、私も今回の国民投票法案を諸手で支持するのではない。まず、年齢規定がおかしい。与党としては野党の意向を汲み、今回は単独採決でも、やがて来るべき改憲に向けて協調のきっかけだけは残しておきたいところなのだろうが、18歳は筋が通らない。他の選挙もすべて18歳にすべし、そのためにも改憲をと主張すると同時に、したがって国民投票も18歳でというのならわかるが、国民投票だけ18歳というのはおかしい。改憲という重要事項であればこそという理屈も通らない。重要であればこそ、それなりの見識が有権者に求められるべきはずであり、その場合年齢制限のラインは下げるのではなく上げるべきものではないのか。野党への阿りととられても致し方のない実に姑息なやり方だ。このような姿勢で国憲を論じられてはたまったものではない。もっとも、昨今の政治家の姑息は今に始まったものでえはないのだが・・・。
コメント
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