ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

オランダのBLACK COFFEEは渋い?/JENNY GORDEE

2010年06月04日 | 女性ボーカルG
蘭LIMETREE/MLP198527/JENNY GORDEE/BLACK COFFEE/1985年4月オランダSTUDIO44にて録音

随分と以前に購入して棚にあったのを久し振りに聴くと、当初聴いた印象よりぐっと良くなったというアルバムです。オランダのLPでレーベルはLIME TREEですがマイナー・レーベルなのだろうと思います。あまり知られていないかも知れませんが本アルバムなかなかに出来が良いのです。JENNY GORDEEというシンガーについてはアルバム裏面のTROS SESJUN氏のノートに頼るしか情報がありません。それによると、彼女のステージを初めてみたのは彼女が20歳になる前だった。当時既に結婚していて子育てをしながら毎晩歌っていた。本アルバムでバッキングしているギターのKLAUS FLENTERが彼女の夫だ。彼女の魅惑的なハスキー・ヴォイスはCOFFEEとNICOTINEのでもある。と要約すると書かれているのですがタバコとコーヒーのせいでハスキー・ヴォイスになったというのは宣伝文句じゃないかなと思う。BLACK COFFEEの歌詞にもCOFFEEとNICOTINEという単語も出てくると思うので、それと関連づけてアルバム・タイトルBLACK COFFEEを印象づけたのかなと僕は推測した。
ジャケット裏の写真を見ると本アルバムが録音された時、彼女は40歳台ぐらいかなという感じですが、生年が分からないので何歳の時の録音かが不詳。彼女のヴォーカルは下手とか上手いとかで表現すべきでなく、経験を積み重ねた熟達の味わい、聴かせくれるヴォーカルそして渋いというヴォーカル。もちろん基本的な部分で下手などとは感じさせない。

アレンジはKLAUS FLENTER。彼女の歌うBLACK COFFEEは深煎りの苦味が何とも言えない味わいを感じさせてくれる一杯。ヴォーカル+ギター+ベース+ドラムの編成は夫であるKLAUS FLENTERは彼女の魅力が一番引き出せるように心を配ったのだろう。タイトル曲はもちろん聴いて欲しい一曲だが、そればかりではなくアルバム全体がどの曲も聴ける。僕が好きなのはお馴染のEASY LIVIN'やEVERYTHING HAPPENS TO ME, WILLOW WEEO FOR MEあたり、曲自体がもとから好きという理由もある。

パーソナル;JENNY GORDEE(vo), KLAUS FLENTER(g), HENK HAVERHOEK(b), PETER YPMA(ds)

収録曲/A面/1, BLACK COFFEE/2, GET OUT OF TOWN/3, SOPHISTICATED LADY/4, I'LL TAKE ROMANCE/5, EASY LIVIN'/6, WORK SONG/B面/1, EVERYTHING HAPPENS TO ME/2, THE END OF A LOVE AFFAIR/3, YOU'VE CHANGED/4, WILLOW WEEP FOR ME/5, NEW YORK LAMENT/

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