ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

Dodo Greene

2007年01月19日 | 女性ボーカルG
BLUE NOTE盤でDODO GREENEの“MY HOUR OF NEED”1962年録音・レコード重量125g

BLUE NOTEとして初めて契約した女性シンガーがDODO GREENEであり、また彼女にとってもファーストアルバムが本日紹介のアルバムです。このアルバムは二つのセッションをアルバム化したもので、ドラムとべースの奏者が二名づついるのはその為ですが、IKE QUEBEC, GRANT GREEN, SIR CHARLES THOMSON等に変りはありません。シンガーのDODOはバッファローの音楽一家に生まれ、彼女の母親は地元の教会のゴスペルシンガーでした。二人の兄はそれぞれドラムとサックスの奏者だったようです。地元バッファローで病院勤めしていた彼女だったのですが、COZY COLEに誘われて本格的シンガーの道に入りました。ほどなく彼女は全米の有名クラブ(Basin StreetやMr Kelly's)で歌うようになるわけですが,サラボーンやダイナワシントン、エラフィッツジェラルドが彼女の歌を聴きにきたとライナーノートには記してあります。このアルバムで共演したアイクケベック等とは初めてのセッションですが、彼女が自由にやりたいもっと自分の可能性を試したいという希望に応えてアイクとトンプソンがアレンジしたそうで、彼女はアルバムの出来栄えに満足し彼らは自分が望む演奏をしてくれたと述べています。彼女の歌い回しはゴスペルとブルースの味が色濃くあって、これがジャズボーカルだと胸を張っていえる感じではないのですが、彼女の嗄れ乾いた声で聴く歌は何とも表現しがたい深みがあって彼女の懐に抱かれいるようなやさしさと癒しを感じて、聴き始めると最後まで聴入ることでしょう。7色の声があると言えばいいのでしょうか、嗄れ声ハスキーな声しっとりとした声よく伸びる声引繰返りそうな声とあきる事なく聴けます。共演陣の演奏も彼女のボーカルを際立たせるような力量を感じさせ、彼女のボーカルになぜか分かりませんが懐かしさが込み上げてくるアルバムです。kuirenはA-5の I WON'T CRY ANYMOREやB-3の THERE MUST BE A WAYあたりが特にお気に入りです。なお本アルバムは再発盤のように思えます。

パーソナルは, DODO GREENE(vo), IKE QUEBEC(ts),GRANT GREEN(g), SIR CHARLES THOMSON(org), MILT HINTON(b),HERBIE LEWIS(b), BILLY HIGGINS(d), AL HAREWOOD(d)

A面
1, MY HOUR OF NEED
2, TROUBLE IN MIND
3, YOU ARE MY SUNSHINE
4, I'LL NEVER STOP LOVING YOU
5, I WON'T CRY ANYMORE
B面
1, LONESOME ROAD
2, LET THERE BE LOVE
3, THERE MUST BE A WAY
4, DOWN BY THE RIVER-SIDE
5, LITTLE THINGS MEAN A LOT

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4 コメント

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Unknown (H-BEAT)
2007-01-19 23:54:53
こんばんわ。ブルーノトを語る上でも必要なアーティストですね!!ハスキーボイス好きです!!!
音楽一家に生まれるとやっぱり音楽の道へと歩むのですね。これ欲しいリストに入れます!!欲しいレコードいっぱいで破産しそうです(笑)1枚1枚じっくり聞いて、ゆっくり収集したいと思います。
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>H-Beatさん (kuiren)
2007-01-20 00:43:02
こちらのブログにも訪問コメントいただいて有難うございます。
私も未だどうしても欲しいアルバムが40枚~60枚ぐらいはあると思います。
しかも途中で欲しいアルバムが加わってくるのでその枚数が減るどころか増える一方です(苦笑)

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美味しい (ebi)
2007-01-20 08:55:05
1曲目のようなポップな曲を黒いサポートでジャズィに歌う。
私的に非常に美味しいアルバムです。
アイク・ケベックはこういう曲でも良さが出る人ですね。残念なのはグリーンのギターの音がマイクの位置のせいか遠く聞こえること。これも計算だったのでしょうかね?
もうひとつこのアルバムのインパクトを下げているのはジャケット(笑)。
もっとあくの強い顔のほういかにもという感じで良かったのにと思います。
私の所有盤もNYラベルなのですが内袋がLibertyなので何時のプレスか良くわかりません。
I WON'T CRY ANYMOREお気に入りでしたらダイナ・ワシントンのアルバム「What a iff'rence a Day Makes」も一度お聞きになってみてはいかがでしょう。
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>ebiさん (kuiren)
2007-01-20 19:29:32
こんばんは

>ダイナ・ワシントンのアルバム「What a iff'rence a Day Makes」も一度お聞きになってみてはいかがでしょう。

お薦めのアルバム、ありがとうございます。
先日、実はご指摘のアルバムを入手しました。今まではCDで聴いていたのですが、スケールが大きいボーカルの彼女ですので最近気に入っております。
もう少し別のアルバムも聴いてみたいです。

とこうしてハマっていくんでしょうね(笑)
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