三十路の食卓

食事の記録・食にまつわるあれやこれや
かっこいいごはんも いいかげんな飯も 全ては私のリアリズム(おおげさ)

花ちゃんのシャンチョビトースト

2012-05-12 14:36:09 | 作りました。
〈4月20日の食事〉
朝:シャンチョビチーズトースト 豆カレー コーヒー
昼:豆カレーライス 野菜豆乳ジュース
夜:バゲット豚サンド スナップえんどうを茹でたの ベルキューブ 銀河高原ビール

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見聞きしたフレーズが印象深くて忘れがたく、つい刷り込まれてしまって、それを指し示すものを見る度にそのワンフレーズが頭をよぎることってあるだろう。
って分かりにくいですね。
具体的に例を挙げれば、「小さな共食い」という言葉。
関根勤さんが昔、唇の皮がめくれて口に入ってしまいそのまま飲み込むさまを「小さな共食い」と表現していたのだが、その言い回しが気に入ってしまい、以来そうなる度に「あ、今、小さな共食いだ」と思うのである。

私における最新のそれは「シャンチョビ」である。
漫画「花のズボラ飯」に出てきた、主人公・花が発した言葉だ。
ピザトーストを作りたいのだが、ベーコンやサラミといった、最後を飾るしょっぱめのタンパク質が見当たらない。
そんな折に鮭のフレークが目に止まり、「これはアンチョビ…これはアンチョビ…」と言い聞かせてパンの上に散らすのだ。
これぞ、花の言うところの「シャンチョビ」なのであった。

つまりは、それ以来鮭のフレークを目にする度に、「あ、シャンチョビだ」と思うようになってしまったのだ。
立派な刷り込みである。

この日の私は、ハムに代わるしょっぱめの動物性タンパク質を冷蔵庫の中で探し、鮭のフレークの瓶と目が合ってしまったという案配だ。
「シャンチョビ発見!」と、おまけにパンの上に散らすという、まんま漫画をなぞったような格好である。

そしてこのシャンチョビトースト、パンの上で散らすことによって、本当にアンチョビ的な役割を果たすんだよなあ。
もちろん風味は違うのだけれど、しょっぱい魚を少し入れたいんだが、という時にはかなり有効だ。
おにぎりの中に入れたり、あるいは炒飯の具として使ったときには気が付かなかった顔を知ることができて、花ちゃんさまさまだし、印象的な言葉の刷り込みさまさまである。

最後にはこんな形で。
色んな楽しみ方をし、ライ麦パンも美味しく完食。