三十路の食卓

食事の記録・食にまつわるあれやこれや
かっこいいごはんも いいかげんな飯も 全ては私のリアリズム(おおげさ)

いちごを目で愛でる

2012-05-04 09:08:18 | 食雑記
〈4月10日の食事〉
朝:筍ご飯 海苔の味噌汁
昼:お弁当(玄米ご飯、肉野菜炒め、炒り卵、レンコンとスナップえんどうのコチュマヨ和え)
間食:いちご

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なんせ二合分の米で作ってしまったから、三日連続で筍ご飯である。

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気落ちして食欲がなかったので、夕食を食べなかった。
それにしては朝も昼もしっかり食べているし、間食にいちごなどを食べてるときたもんだ。
そのせいで食欲が湧かなかったのではというご指摘とあろうが、何はともあれいちごの話である。

私はいちごが好きである。
だが、果物の中で一番美味しいと思い、好きなのはリンゴである。
旨くないリンゴが許せなくて、旬以外には買わないと誓っているほどだ。
そうまで忠誠心を誓う果物は他にない。

それなのに、買って帰るときの浮わついた気分は、リンゴはいちごには全く勝てないのである。
更には、皿に盛ったときの高揚感も。
これはどうした訳だろうか。

気持ちの動きを分析してみる。
いちごは、どんなに大きい品種でも手のひらに収まるほどの大きさで、真っ赤で、艶やかだ。
それを見た私の心は、「なんて綺麗な…!」と申している。

対してリンゴは、丸のままは綺麗だけれど、食べるためにカットすれば丸みは途端に失われ、たちまち愛らしさはなくなり、食物意外の何物でもなくなる。
愛らしさ。
そうか、私はいちごを目で愛で、なかば雑貨感覚で好んでいたのではないだろうか。

裏付けられることがある。
ケーキにおいて、私が一番心踊るのは、いちごやラズベリーなどのベリー類がどっさり載ったタルトである。
味覚的にしっくり来るのは、ガトーショコラやベイクドチーズといった、脂肪分しっかりめの濃厚なものなのにも関わらず。
ベリーのタルトを、私は美味しさ以上に綺麗だから好きで、まばゆいものを見ていたくて時おりこれを選ぶように思う。

とどのつまり、「いちごって、可愛いから好き」なんである。
すこぶる女子である。
一寸の狂いなく女子である。
思わぬ解析結果にのけぞった。

内緒にしておきたいようなことを告げる結果となってしまったが、まあ、旨いからいいではないか。