三十路の食卓

食事の記録・食にまつわるあれやこれや
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正規のライ麦パンの食べ方で、日本の夜明けを感じる

2012-05-08 10:53:33 | パン侍
〈4月16日の食事〉
朝:ライ麦パン(リュミエール・ドゥ・ベーで購入) カンパーニュ ブルーベリーのマフィン(以上二点、RICHARD LE BOULANGERで購入) ハム コーヒー
昼:お弁当(ごはん、豚肉とレンコンとニンジンの炒めもの、さやえんどうの卵炒め、もやしの食べラー和え)
夜:ライ麦パン(リュミエール・ドゥ・ベーで購入) 多摩の恵

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前日買ってきたパンを色々試してみたくて、気が付けばこんなにたんまりとした朝食である。
ええい太れ太れ!
そう、鎌倉でちょこちょこパン屋を廻ってきたのだ。
随分骨を折った気でいたが、まだまだ未踏の地は沢山あるので、鎌倉ってばやっぱりパン屋天国でもあるのである。

小高い丘の上にあるリュミエール・ドゥ・ベーは、ドイツパンに力を入れているお店らしい。
スタンダードなものらしい、ライ麦100%のドイツパンを買ってみた。

酸味の強いライ麦パンは、ハムやチーズなどしょっぱいものと合わせると、クセが美味さへと転化するらしい。
知識としては知っていたし、ライ麦パンを買うのだって初めてではない。
(なんせ、ドイツパンで名高いショーマッカーは、我が大岡山の誇るお店である)
けれど、そういった組み合わせを試したことはなかったと気付く。
よし、試してみるか。

確か、より薄くカットするといいんだよな。
トーストした方がいいんだっけ、そのままの方がいいんだっけ、分からないけど焼いてしまおう。
そして、ハム。
せっかくだから鎌倉繋がりで鎌倉ハム…なんてことはなく、スーパーで買った安価な薄切りロースハムです。

いざ朝食。
薄切りにしたライ麦パンは、トースト以上ラスク未満の固さである。
これは正規の食べ方なのかどうなのか。
もしかしたらちっともお勧めできない食べ方で、ドイツ人の方に見せたら真っ青になってしまいには怒りだし、ソーセージやビールを売ってくれなくなるかもしれない…と思いながら、ひと思いにかじりつく。

おお、これはうまいぜよ!
なんでこんな口調になったか分からないが、私の中の龍馬がおいでなすった。
つまりはこれは日本の夜明けだ!世界が開けた!という味なのでは。
素のままで切れっ端を食べてみたときの酸っぱさが、嘘みたいにどこにもいない。
こうも変わるものだとは。

大げさに革命的!とまで表現したものの、考えたら薄切りにしてハムと一緒に、というのは本場推奨の食べ方なんである(固めにトーストする可否はともかく)。
お勧めはとにもかくにも試してみるものだ、と実感。
あまりに美味しくて、夕食にも同じものを食べたのは言うまでもない。