今回、医歯薬出版様から、今年歯科技工に掲載された、k.s.iメンバーによるリレー連載
「 Longevityを狙った欠損補綴のアプローチ~安定した予後経過への期待とメンテナビリティを得るための設計と技工操作」
の別刷りを頂きました。
もはや1冊の本のようなボリューム!
そして、今回、、、、、、、、、、、、、、、
k.s.iメンバー先着9名限定でこの別刷りをお送り致します。
申し込みは、ブログへのコメントでお願いします。
何度も言いますが、、9冊限定ですので、お早めにご連絡下さい。
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GCから、新しく出た耐衝撃性義歯床用レジンについての製作ステップの解説です。
このレジンはラクソンの後継レジンで新しくティッシュオペーク色が加わり、金属色を効果的に
遮断できるようになりました。
GCサークルを取られてない人は一読して下さい。
みなさんは歯科技工11月号を読まれましたか?
その中の掲載論文について少し気になったのでみなさんの意見を聞きたいので
少し触れてみたいと思います。
その論文は ”ミリング加工を応用したコンビネーションデンチャーの設計と製作”
です。まず最初に写真に出ている上顎3~4のアタッチメントの脱離したケースですが原因の推測として
”維持力> 支持力> 把持力と考えられていますがはたしてそうなのだろうか?維持力が大きいから脱離したのでしょうか?
維持力はセットしてしまったらゼロになるわけでデンチャーの垂直的動揺を支台歯に伝えているのは把持力のはずなんですけどね。
前歯部にインターロックがあってもなくても支台歯が連結してあればこの場合あまり関係ないと思うのですが。
把持力はアタッチメントそれ自体で充分あると思うのです。この脱離はもちろんデンチャーの垂直的動揺に耐えられなくなって
起こったものと思われますが、両側遊離端のデンチャーすべてに起こりうる悩ましい問題だと思うのです。
次にサベイラインの設定ですが、我々KSIではもちろん1/3から入れていきます。1/2では維持力が大きくなると
思うのです。理想的なサベイランスを設定するのはいいとしても出来上がったクラスプはあまりにもお粗末ではないだろうか。
その上アンダーカット部以外を6度でミリング加工をしていては筆者が最初のところで触れていた水平的拮抗作用が
全くできないではないか、本当に機能的なことを理解しているのだろうか。機能的にも審美的にもこれでいいのだろうか?
私には理解できないです。
筆者がまとめで義歯の安定させるためには”把持力> 支持力> 維持力”の力関係を与える設計が必要と結んであるが
果たしてそうなのだろうか。力の優劣をどうやってするのだろうか?数値を出して測るのだろうか。
把持力を重要視するのは大切な事であるのは解かるが優劣ではないと思う。
私は欠損補綴(パーシャルデンチャー)は欠損部に咀嚼ユニットを適正なポジションに安定させて残存歯を一体化する
ことが重要でそれにより生まれる二次固定の役割を果たし、残存組織への力のコントロールを図らなければならないと思っている
すなわち上顎においては咬合運動による外方への力に抵抗することを考えエンサークルメントを考慮に入れて考え、
下顎においては内側への収束を考慮しブレーシングアームを作製しなければならない。
すなわち力の優劣ではなく症例に応じた力のコントロールとバランスではないだろうか。
維持力を最小にするためにエステショットでクラスプを作製してあるが、この問題の解決がこれでいいのだろうか?
サベイラインのアンダーカット部を全て拾うのだから決して維持力が最小になるとは思われない。
維持力のコントロールも簡単なものとは思われない。患者さんのクレームがなければ金属のクラスプでいいのではないか。
審美性に於いてもPAアタッチメントを使った自家製アタッチメントを使ったほうがはるかにいいと思う。
患者さんの経済的な問題以外はエステショットを応用したコンビネーションデンチャーの利点は全て術者側すなわち歯科医師、
技工士の利点にしか思われない。それでいいのだろうか。
我々KSIの研修会で奥森先生が言われていることとは少し真逆に感じる論文だったので問題定義として
投げかけて見ました。
会員を含め何かご意見があればお寄せ下さい。
偉そうなことを言ってすみません。決して筆者を非難するわけではないことを理解していただきたい。
筆者がこの論文を書き上げるためになみなみならぬ努力されていることは敬服いたしております。
KSIでの一つの問題定義としての投げかけですのでお許しください。 下田昌幸