関東ベーシックコース 後半!!
今回も私こと平田がベーシック後半のレポートを致します。
6月6日、7日に関東ベーシックコースが開催されました。
今回は諸事情により、大阪の白水貿易本社に会場を移しての開催となりました。
開始時間は、会場までの移動のことも考慮され、今回は11時からのスタートです。
それでは後半戦も頑張りましょう!!
まずは宿題のワックスアップのチェックからです。
受講生の皆さん、一生懸命に頑張って仕上げて来られました。
ワックスアップのチェックが終わって、スプルーイングのデモが行われました。図を使っての説明もあり、受講生の方々にとっても大変わかり易かったと思います。
スプルーの太さ、長さ、本数、植立位置など、、、ここでも注意すべき点は多く、
皆さん身を乗り出して真剣に聞き入っておりました。
途中、奥森先生は鋳造のことにも触れ、遠心と加圧の違いを解説されました。
奥森先生のセミナーは本題だけでなく、関連事項も解説していただけるところが、嬉しいところです。
そしてその後、埋没のデモが行われました。
外埋没が固まって、それを外すときの注意点なども詳しく解説されました。
一見何気ない作業にも、注意すべきところはたくさんあると、
奥森先生のセミナーに参加すると(今回私はアシスタントですが)気付かされます。
今回のベーシックは開始時間が遅かったため、15時からのお昼休憩となりました。キャストまでの時間がたくさんあったため、少し長めの休憩となりました。
リングを電気炉に入れている間はレクチャータイムです。今回は私も僭越ながらレクチャーさせていただきました。
久しく話していなかったため、緊張しましたが、話した内容が伝わっていれば良いなあと感じた次第です。
私の後は奥森先生がレクチャーされました。
奥森先生は基本概念、力のコントロールからレクチャースタートとなりました。
やはり奥森先生のレクチャーは、基本概念一つにしても、より、細部までの解説がなされており、それでいて分り易く、、、最終的にはK.S.I. 会員誰もが目指すべき最終地点だと感じた次第です。
解説中には臨床例も多数供覧され、受講生の皆さんも興味深く聴講されておりました。
後は、パーシャルデンチャー設計の四原則に則って製作されたケースや欠損歯列の病態の診断、咬合支持やプレパレーションの重要性、そして、チームで連携し、治療のゴールを目指すことへの必要性などなど、余すことなくレクチャーされました。
奥森先生に続き、小山会長もリレー連載に掲載予定の内容をまとめ、レクチャーされました。
小山会長は、ペリオにて3、3(上顎)が抜歯になった症例を供覧され、フルクラムラインの観点からロケーターATデンチャーの考察をされた他、インプラントをアンカーとしたオーバーデンチャーによる対応、そして留意すべき点を解説されました。
後はドルダーバーを用いた症例など、今回はアドバンス的な内容を多くレクチャーされました。
そして、いよいよキャストの時間となりました!
キャストのタイミングは、非常にシビアなため、各々が奥森先生にメタルの状態を見ていただきながらのキャストとなりました。
適合性度を求めることは勿論のこと、使用するマテリアルに関しても熟知し、その材料の特性を最高の状態で活かす、、、これもK.S.I. では重要なポイントですね。
キャストお疲れ様でした!本日はこれにて終了です。
夜は「すなおや」で懇親会~!いつもの大エビフライに受講生の皆さんも満足のご様子で、、、
締めにもう一回食べたかったなあと仰っている方もいらっしゃいました。
そして第二日目、皆さん、本日最終日ですよ~!張り切っていきましょう!!
二日目は掘り出し作業からのデモがありました。
「掘り出し作業」と言って侮るなかれ、ここにも適合を良く保つポイントがいくつもあります。
この日も皆さん、真剣な表情で聞き入っておりました。
キャストは全員が成功!
小山会長と、私が掘り出し作業とスプルーカットのお手伝いをしている間、
奥森先生による研磨のデモがあり、皆さんはそちらを見学。
そして奥森先生、フレーム研磨終了です!いつもながら無駄がなくスピーディな研磨ですね!
お昼休憩を挟んで、いよいよ各々研磨に入りました!
受講生の方々が各自のラボで一生懸命にワックスアプしたフレームが、今模型に適合しようとしています。
皆さん感慨深い思いがあるのではないでしょうか?
そして皆さんが無事適合も得られました!
本日は適合までをこちらで終わらせ、後は各自ラボの慣れた環境で、最終仕上げまでをやることとなっています。
…私自身ベーシックを卒業してから、メタルフレームの適合性度が格段に上がっただけでなく、作業時間も、一床あたり1時間~2時間は短縮になりました。
本日で皆さん卒業となりましたが、ラボに戻りましたら、メタルフレームのみならず、他の技工作業でも日々の臨床に役立てられるところを探してみるのも良いと思います。
そして、皆さんとは、学術大会でお会いするだけでなく、いつか紙面でもお会い出来る日を楽しみにしております。
ちなみに今回の卒業生される方々は19期になるそうです。
19期筆頭は塚田さんがされることとなりました!
今後共宜しくお願い致します。
この度もデンタリードの坂本様、森下様にはお世話になりました。
お疲れさまでした。そして、いつもお気遣い本当にありがとうございます。
追伸
奥森先生、帰る際にいただきました激励のお言葉、心より感謝申し上げます。
これに満足せずにまた次のステップに進もうと思いますので、
今後共ご指導の程、宜しくお願い申し上げます。
小山会長、この度も色々とありがとうございました。心より感謝申し上げます。
また機会がありましたら、アシスタントをさせていただきたく存じます。
Reporter 平田