KSIの森

劇的に機能するパーシャルデンチャーをめざす歯科技工士の研修会グループKSI(奥森主幹)の情報掲示板です

12/4 岐阜県歯科技工士会講演会で奥森先生が講演されます!!

2011年11月29日 | 各種講演情報

開催直前ギリギリですけど、まだ間に合うと思いますので、お近くの方は、ぜひ!参加してください。

 

         【ご案内】    【学術部】平成23年度支部開催学術事業のお知らせ   
    県技では本年度、各支部開催学術事業を計画しました。
参加対象は全ての県技会員ですので、例年の生涯研修同様、皆様ご参加下さい。

【平成23年度西濃研修会】
 日時  平成23年12月4日(日)  13:00~16:30
 場所  ソフトピアジャパンセンター 10階 第2会議室
       大垣市加賀野4丁目1番地の7
       TEL0584-77-1111

 内容  講演 サーパスG人工歯を用いた簡単な咬合調整
      講師 木下一弘

      講演 ~欠損歯列を再考する~
                   21世紀の欠損補綴へのアプローチ
          インプラント時代における新たな概念と融合
      講師 奥森健史
 
 参加費 会員:無料 非会員:3,000円
 定員  70名 

詳しくは岐阜県歯科技工士会に問い合わせしてください。


歯科技工11月号掲載論文について!!

2011年11月09日 | 書籍・執筆掲載

みなさんは歯科技工11月号を読まれましたか?

その中の掲載論文について少し気になったのでみなさんの意見を聞きたいので

少し触れてみたいと思います。

その論文は  ”ミリング加工を応用したコンビネーションデンチャーの設計と製作”

です。まず最初に写真に出ている上顎3~4のアタッチメントの脱離したケースですが原因の推測として

”維持力> 支持力> 把持力と考えられていますがはたしてそうなのだろうか?維持力が大きいから脱離したのでしょうか?

維持力はセットしてしまったらゼロになるわけでデンチャーの垂直的動揺を支台歯に伝えているのは把持力のはずなんですけどね。

前歯部にインターロックがあってもなくても支台歯が連結してあればこの場合あまり関係ないと思うのですが。

把持力はアタッチメントそれ自体で充分あると思うのです。この脱離はもちろんデンチャーの垂直的動揺に耐えられなくなって

起こったものと思われますが、両側遊離端のデンチャーすべてに起こりうる悩ましい問題だと思うのです。

 次にサベイラインの設定ですが、我々KSIではもちろん1/3から入れていきます。1/2では維持力が大きくなると

思うのです。理想的なサベイランスを設定するのはいいとしても出来上がったクラスプはあまりにもお粗末ではないだろうか。

その上アンダーカット部以外を6度でミリング加工をしていては筆者が最初のところで触れていた水平的拮抗作用が

全くできないではないか、本当に機能的なことを理解しているのだろうか。機能的にも審美的にもこれでいいのだろうか?

私には理解できないです。

筆者がまとめで義歯の安定させるためには”把持力> 支持力> 維持力”の力関係を与える設計が必要と結んであるが

果たしてそうなのだろうか。力の優劣をどうやってするのだろうか?数値を出して測るのだろうか。

把持力を重要視するのは大切な事であるのは解かるが優劣ではないと思う。

私は欠損補綴(パーシャルデンチャー)は欠損部に咀嚼ユニットを適正なポジションに安定させて残存歯を一体化する

ことが重要でそれにより生まれる二次固定の役割を果たし、残存組織への力のコントロールを図らなければならないと思っている

すなわち上顎においては咬合運動による外方への力に抵抗することを考えエンサークルメントを考慮に入れて考え、

下顎においては内側への収束を考慮しブレーシングアームを作製しなければならない。

すなわち力の優劣ではなく症例に応じた力のコントロールとバランスではないだろうか。

維持力を最小にするためにエステショットでクラスプを作製してあるが、この問題の解決がこれでいいのだろうか?

サベイラインのアンダーカット部を全て拾うのだから決して維持力が最小になるとは思われない。

維持力のコントロールも簡単なものとは思われない。患者さんのクレームがなければ金属のクラスプでいいのではないか。

審美性に於いてもPAアタッチメントを使った自家製アタッチメントを使ったほうがはるかにいいと思う。

患者さんの経済的な問題以外はエステショットを応用したコンビネーションデンチャーの利点は全て術者側すなわち歯科医師、 

技工士の利点にしか思われない。それでいいのだろうか。

我々KSIの研修会で奥森先生が言われていることとは少し真逆に感じる論文だったので問題定義として

投げかけて見ました。

会員を含め何かご意見があればお寄せ下さい。

 

偉そうなことを言ってすみません。決して筆者を非難するわけではないことを理解していただきたい。

筆者がこの論文を書き上げるためになみなみならぬ努力されていることは敬服いたしております。

KSIでの一つの問題定義としての投げかけですのでお許しください。   下田昌幸

 

 

 

 


東日本大震災復興支援 チャリティー講演会が行われます。

2011年11月08日 | 各種講演情報

みなさんもご存知のはずとわ思われますが、2012年順次開催される 東日本大震災復興支援 チャリティー講演会に

奥森先生が講演されます。福岡 名古屋 大阪 東京(未定)の各地で行われ、そうそうたるメンバーが集まります。

KSIのメンバーとして奮って参加し盛り上げていきましょう。

 

 

詳しいことは記載されてるホームページを御覧ください。

 

余談になりますが、奥森先生が講演会に出られると聞いて、先生が歯科技工5月号のコラムで書かれていたことを

思い出しました。感動的な文章なので気持ちを新たにする意味でも、是非一読してください。

 


歯科技工士スタディーグループ K.S.I. WEBサイト