KSIの森

劇的に機能するパーシャルデンチャーをめざす歯科技工士の研修会グループKSI(奥森主幹)の情報掲示板です

第9回日本歯科国際大会・第9回ワールドデンタルショー2023

2023年10月22日 | 各種勉強会
2023年9月29日〜10月1日パシィフィコ横浜にて、5年ぶりに第9回国際歯科大会・第9回ワールドデンタルショーが開催されました。
これからのデンチャーテクニシャンに求められるスキルを考える(部分床義歯編)の学術講演にKSIの会員の中から3名の先生が登壇されました。
小山邦宏先生
デジタル時代にこそ必要なパーシャルデンチャーの不変的要素〜機能する義歯を目指して〜

デジタル技工の波が押し寄せ、CADソフトウェアを用いたデジタル設計により3Dプリンターやミリングマシーン加工等の手技の変化が見られるが、パーシャルデンチャーを口腔内で機能させる為のチェアサイドとの共通の目標、義歯を機能させるために必要な要素に変わることはなく、最善な材料のセレクトとともに口腔内に義歯が入る環境をと整えることの重要性を臨床例をもちいて解説された。


西原徹先生
ファイナルを見据えたプロビジョナルデンチャーの構成と目的

パーシャルデンチャーを口腔内で機能させるためにはチェアサイドからの情報共有が重要になってくる。その情報は模型上からの収集には限界がある。そのためにプロビジョナルデンチャーの重要性また、プロソデザインの活用によりおぼろげなイメージまたプロビジョナルデンチャーから視覚的観察、より明瞭な治療ゴールへのイメージへとつなげていくためにプロビジョナルデンチャーの構成とその目的を解説された。


奥森健史先生
パーシャル・オーバーデンチャーでの対応〜欠損歯列に対しリムーバルでの着目点〜

審美・インプラントにおける術式も広く浸透してきた現在、パーシャルデンチャーによる治療を選択する場合に限られた条件下でいかにパーシャル・オーバーデンチャーのポテンシャルを発揮させるのか?上下顎が問題無く嵌合している少数歯欠損の最終補綴装置のイメージを想像するのは難しくないが、多数歯欠損によるすれ違い咬合や欠損が前歯部にまで及ぶ連続欠損などの場合“何から手を付ければよいのかイメージが湧かない”という意見もよく耳にする。
奥森先生のラボワークからの視点・取り組みを紹介された。


左から大澤副会長、鈴木副会長、鈴木副会長の奥様、小山会長の奥様


演者・役員会の皆様

当日会場内での撮影が禁止され会場内の写真は無いのですが、会場内は用意された座席では足らず、立ち見の方や会場内に入ることができないほどの盛況ぶりでした。

KSIナイト

30日の講演後、横浜中華街で恒例のイベントKSIナイトが盛大に開催されました!
24名もの大勢の方か参加され、コロナ禍に会員になられた方など全国の会員の方におあいできました。

ワールドデンタルショー白水貿易ブースセッション

10月1日奥森主幹の白水貿易ブース内でのブースセッションがありました。
日曜日、最終日ということもあり、会場内は前日より人が多く、多くのかたが足を止められていました。


コロナ禍では、WEBなどで画面越しから全国の会員の方々と情報の共有をしてきましたが、リアルで集まり合うのも良いものですね。
各種講演会や、勉強会など今後多くのイベントがKSIでも企画される予定です。
皆様、機会をとらえ参加されてはいかがでしょうか?
                                 KSI関東支部長 北田和寛

歯科技工士スタディーグループ K.S.I. WEBサイト