庄助さん

浮いた瓢箪流れのままに‥、日々流転。

焼き鳥で一杯(続き)

2006-12-20 12:37:57 | 評論、感想
 焼き鳥屋で酒を飲むわけだから焼き鳥と酒が美味くなくてはならないのは当然であるが、店の雰囲気も大事である。とりわけ店員、店主の立ち居振る舞いが客に与える印象、影響は大きい。今回訪れた店はその点でも好感が持てた。店主と店員の元気のいいのがまず一番、そして笑顔と自然な対応振りがいい。そろいの法被姿で手際よく仕事をさばく動きがまた小気味よい。特に感心したのが酒と焼き鳥の出し具合。客に押し付けがましいこともなく、間延びすることもない。客の箸の進み具合に合わせ酒と焼き鳥が出てくる。店の売りである自慢の大切な焼き鳥、客が「美味い」と感じるときに出すのがプロ。このことをよくわきまえている。地鶏の焼き鳥は肉が適度に締まり勢いがあり、味に深みがある。若い店員と老練な店主との良好な人間関係がこんなところにも表現されているようだ。鶏の勢いは店員の若さ、深い味わいは店主の老練さ、焼き鳥を見れば、店が判る。 「 店員の 元気な姿 鶏にあり 店主の教え 味に隠され」 庄助
コメント
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