゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

「人工細胞」が自己増殖

2011-09-19 18:39:46 | 健康・病気

東大チ-ム 温度の上下で分裂

化学物質を使って人工的に合成した“細胞”を、生きもののように自己増殖させることに、菅原正東大名誉教授らのチ-ムが成功し、英科学誌ネイチャ-ケミストリ-に発表した。                                 チ-ムは「無生物から生物が生まれたシナリオを再現したともいえ、生命の起源に迫る知見となる可能性がある」としている。チ-ムは、有機化合物の分子を袋のように並べ、細胞膜にみたてた直径数マイクロ㍍(マイクロは100万分の1)の球状の“人工細胞”を作製。内部に大腸菌由来のDNAと、DNAを増幅させる酵素を入れた。この細胞を、膜の材料と同じ化合物を溶かした水溶液に入れ、温度を上げ下げしたところ、細胞が化合物を取り込んで膨らみ、やがて分裂。内部のDNAも増えて、分裂した細胞に分配されたという。この細胞には、生命活動に必須であるタンパク質などの生体高分子は使われていないが、チ-ムは「単純な分子でも、細胞のような増殖システムができることが証明できた」としている。

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蛍光タンパク質多色化に成功

2011-09-19 18:11:21 | 健康・病気

北大教授らグル-プ                                                    細胞内の変化感知→神経回路解明へ

100_8251 筋肉収縮やホルモン分泌など多くの生理現象に関係する細胞内のカルシウムイオンの濃度変化を、鋭敏にとらえることができる青、緑、赤の蛍光タンパク質(GECO=ゲッコ-と命名)を、北大電子科学研究所の永井健治教授(42)らのグル-プが開発した。細胞内の動きを多面的に測定することが可能となり、神経回路の動作メカニズム解明にも役立つことが期待される。米国科学誌「サイエンス」電子版に発表する。蛍光タンパク質はノ-ベル化学賞を受賞した下村修博士の研究で知られ、細胞内の物質に標識として組み込むと光でその動きが分かる。中でも、色調の明るさの変化でカルシウムイオン濃度の濃淡を示す蛍光タンパク質は「カルシウムイオンセンサ-」と呼ばれる。従来のセンサ-は蛍光色が青緑から緑に限定され、変化の幅も小さかったため、わずかな濃度変化をとらえられなかった。永井教授らは、蛍光タンパク質の構造を遺伝子工学的に一部変えることなどで、従来は高くても元の明るさから10倍程度だった変化の幅が、26倍という緑のセンサ-の開発にも成功した。これらの技術をもとに、緑から青に変わる、変化の幅が110倍という世界最高のセンサ-も作り出した。光遺伝子と呼ばれる別の分野の技術を組あわせることにより、これまで解析することが難しかった、行動や思考、記憶など複雑な神経回路のメンニズムの解明も期待される。永井教授は「今回の技術は、細胞内の糖や脂肪などカルシウムイオン以外の変化を同時に観察する技術を開発するための基盤にもなる」と話している。

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アルツハイマ-病

2011-09-19 17:29:22 | 健康・病気

慶大など 患者からips細胞 治療薬開発に期待

100_8249 アルツハイマ-病患者の皮膚の細胞から、さまざまな組織の細胞になれる人工多能性幹細胞(IPS細胞)を作製したと、慶応大などの研究チ-ムが、英専門誌電子版に発表した。これを神経細胞に育てることにも成功。病気の原因解明や治療薬の開発に利用できると期待される。慶応大医学部の鈴木則宏教授らは、遺伝的な要因でアルツハイマ-病を発症した患者から採取した皮膚の細胞にウイルスを使って遺伝子を入れ、IPS細胞を作製した。さらに神経細胞に分化させて調べると、約2週間後に毒性の強いタンパク質「べ-タアミロイド」が、通常の神経細胞より約には2倍つくられることが判明。このタンパク質が病気の原因とする説を裏付ける結果という。また、この神経細胞に治療薬の候補とされている物質を投与すると、べ-タアミロイドの産出が大幅に減少したことが確認できた。今後、開発した薬剤の有効性や安全性を調べる有用な素材になりそうだ。アルツハイマ-病は症状を改善する薬はあるが、根本的な治療法は開発されていない。

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