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(浜松市中区伊場)
蜆塚遺跡と共に、浜松を代表する縄文時代晩期から中世にかけての複合遺跡である。昭和24年(1949)に発見され、昭和29年(1954)県史跡に指定されたが、昭和46年(1971)浜松駅前整備に伴う国鉄浜松貨物駅及び電車区移転の代替地としてこの伊場遺跡付近が選ばれたため、文化財指定が解除され研究者らによる訴訟が起きている。昭和43年(1968)から開始された発掘調査によって、縄文時代から古墳時代にかけての遺構、遺物が検出されたほか、奈良時代から平安時代の遠江国敷知郡(とおとうみのくにふちぐん:1896-静岡県浜名郡)郡衙(ぐんが:郡役所)跡と推定される遺構や木簡、墨書土器を含む遺物が検出されている。現在遺跡の一部において、弥生時代の環濠、葦原、古墳時代の住居、奈良平安時代の建物跡が復元、保存されている。また、平成23年まで遺跡内に伊場遺跡資料館が存在したが、現在は蜆塚の浜松市博物館に統合されている。
再現された掘立柱建物
敷知郡衙跡遺構
大溝(川)跡遺構
弥生時代の環濠跡と背後のJR東海工場
再現された古墳時代の住居
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